「新しい世界が始まる」

世界一周95日目(10/1)

 

日付が変わり
10月がやって来た。

 

深夜のバスのチケットを買ったため
前日、9月30日は
チェックアウトを済ませ
荷物を置かせてもらい、
ウォールペイントの仕上げをした。

 

 

午前2時になると
ピックアップのヴァンがやってきて
僕ともう一人の日本人旅行者の男性は
それに乗り込んだ。

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居心地のよかった
ヤマトゲストハウスとも
これでお別れだ。

『また来たい』

心からそう思える宿だった。

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スタッフさんたちは
日本人、カンボジア人問わず、
フレンドリーで優しい。

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滞在が延びた後は
「メシは喰ったのか?」
とまるでお母さんのような
面倒見の良さを発揮してくれた。

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心まで満ちたよ。

ほんとうにありがとう。

 

新しい日付と
新しい旅立ち

旅立ちにはぴったりだ。

 

 

「ここにバスが来るから」

 

降ろされた場所は
営業終了後のトラベルエージェンシー。

こんな路地にバスがくるのか!?

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時間になっても
バスが来る気配はない。

予定では2:30にバスが
僕たちを拾う事になっている。

カンボジアのツアーバスは
遅れると言っても
せいぜい10〜20分くらいで

既に30分経過している。

 

僕ともう一人の方は

 

「来ないですね〜…」

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とか言いながら

蚊に刺された箇所を
ポリポリかきながら
離れた大通りを眺めていた。

 

 

深夜のバイタクのお客さんは
どうやらキャバ嬢らしい。
(カンボジアにキャバクラがあるのかは知らないけど)

露出度の高い服に
長い足をむき出しにしたおねーちゃんを
乗せたバイタクが
さっきから何台も僕たちの前を
横切っていった。

 

後ろのむすっとした顔の
韓国人だと思うの女のコが
一人でバナナチップス的なお菓子を
「ポリポリポリポリ」食べている音が
非常に気になる。

 

もし、
バスが来なかったとしたら、
別のバスに乗せてもらおうかなぁ。

「もしも」
を考えておくと
ちょっとだけ気持ちが楽になる。

 

 

3:30になり
ようやくバスがやって来た。

1時間遅れか。
ここがインドだったら納得できるんだけど
今までこんなに遅れたことはなかったから
その分、待たされた気持ちにさせられた。

危うくタイ入りは諦めかけたよ。

 

寝台バスは他の都市からやって来た
乗客を吐き出し、
代わりに僕たちがのそのそと
バスに乗り込んでいった。

 

 

 

 

 

 

朝8時
になってバスは
国境に到着した。

起こされた時、乗っている乗客は
最後に乗り込んだ僕たち3人だけだった。

 

「やべっ!ヘアバンドが消えた!!」

と髪止めに使っているヘアバンドが
見つからなく、あたふたしていると

韓国人のコが僕の首に
ヘアバンドがかかっていることを
教えてくれた。

頭にメガネをかけといて
「メガネ!メガネ!」
って探すアレです…

寝起きは思考力にぶるよね。

 

 

とりあえず、
100ドル分をタイバーツに両替し、

他の旅行者に混じり
うだうだと時間のかかる検問を抜け、

タイの入国審査まで
歩いて向かう。

 

『ここが国境なんだ!』

なんていう気持ちよりも

『バスに置いていかれたら
どーしよう?』

という焦りの方が大きかった。

早歩きでとばして
速攻でアライバルカードを記入し、
タイ側入国審査に並んだ。

 

 

「で、タイの
どこに滞在するの?」

 

入国審査官のおばちゃんが尋ねた。

くっ、そうきたか…

わざわざ優しそうなおばちゃんのところに
並んだつもりだったんだが、
よくよくおばちゃんみたら
なんだか性格悪そうな顔してますね。

おっと失礼。

 

「え〜っと、
カオサンで宿を探すつもりです」

 

「あらそう。
じゃあここにバンコクって書いて」

 

バンコクのスペルが分からなかったが
調べている時間もなかったので
適当に書いた笑。

旅の恥はかき捨てでしょ?

 

やっぱり滞在先は嘘でも
決めておいた方がいいのかも。

ゆるい時がほとんどだけど、
こういう時のやりとりが困る。

 

入国審査を済ませると
バスからミニバスに乗り換え
バンコク、カオサンロードを目指した。

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「カオサン
なんて
原宿の竹下通りみたいな
もんですよ」

 

ヤマトゲストハウスのスタッフ
りょーちくんはそう言っていた。

 

38歳のセミリタイアした
元お医者さんの旅人は

「タイには
そそられなかったんだよね」

とそう言っていた。

 

 

僕としてはタイは

東南アジアで一番面白い国

そんなイメージがあった。

 

バイト時代に読んで来た
世界一周ブログの数々、

そこでみんなが
楽しそうにタイを旅しているのを見て
僕も自分のタイでの旅を
想像した物だ。

 

微笑みの国、タイ。

適度に近代化されたのと同時に
歴史あるお寺も存在する。

美味しい食事に
オシャレなカフェ。

見ているだけで楽しそうな
水上マーケット。

ナイトマーケットに
バーの数々。

極めつけのゴーゴーバー。

オカマも多い。

それなりに旅の
トラブルもあるんだろうけど、
タイが旅人を成長させてくれる。

 

そんな漠然とした
イメージを持っていた。

タイに行けば
楽しい旅が待っているんだと。

 

だけど、
カオサンロードを目にした時
僕はタイに期待し過ぎていたのかも
しれないなと、そう思った。

 

 

こういう街は好きだよ。

ごちゃごちゃポップで
絵になる写真が撮れる。

面白そうな雑貨が売っていて
思わず買いそうになる。
いや、いずれ買うんだけど。

 

だけど
これがタイなのか?

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ああ…アレだ。

「高校デビュー」とか「大学でビュー」
とかいう言葉に踊らされて
新しい生活が始まったのはいいけど

さして何も変わることもなく
結局は普段の日常が続いていくんだなぁ

そう思わされた
僕の十代(涙)ぶわっ

 

 

旅に出る前のイメージと
それを目の当たりにして
得た感想とでは
違う時もあるのだ。

 

僕は僕の旅をしよう。

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心をオープンに軽くして
流れに身を任せる。

無理に合わせることもない。

だってこれは
僕の旅なんだから。

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カンボジアから入ってくると
ちょっと物価が上がった様な気がします。

近代化された町並みにちょっと戸惑って、

屋台で5バーツの焼きおにぎり的なものを食べながら
交通量の多い道路を横目に宿まで帰ります。

 

最近、「旅ってなんなんだ?」
そんなことばっか考えています。

答えのない問い。

そんな僕にヒントをくれそうな本
ロバート・ハリス監修
「ヴァガボンダリズム」

今はそんな本を読んでいます。

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2 件のコメント

  • さわでぃーかっぷ!!日本でる前からブログ読んでいます!!

    シミさんがタイに来るの待ってました。

    もし時間が合うようならどこかで飲みにでも行きませんか?

    • >ホワイトストーンさん

      行きましょう!

      てか同い歳なんですね!
      いや、タメが25だからいっこしたかな?

      きっと楽しい夜になるはず♪
      楽しみにしてます♪

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