「写真?んなもんねえよ(いや、あることにはあるんだけど…)」

世界一周112日目(10/18)

 

バンビエンに来て

「あること」

がやりたかった。

 

それはー….

 

 

 

「チュービング」

 

 

だ。

 

バンビエンの町を流れる川を
タイヤのチューブを浮き輪代わりに
下って行く遊び。

バイト時代に読んだ
世界一周ブログに
必ずと言っていいほど出て来た。

彼らが楽しそうに
チュービングする姿を見て
僕もいつかはラオスに行って
それをやってみようと
夢見ていた。

 

 

1年4ヶ月のバイト時代を経て
ついにやってきたバンビエン。

早めにかけた目覚ましのアラーム。

外からは雨の音が聞こえた。

 

うん。

もう少し寝よう。

 

 

 

 

8時に身支度を整え、
この日のために日本で買った

DriPRO

これはいわばiPhone水中ケースで
10メートルまでの深さまで
水に潜っても大丈夫なケース。

ついにコイツの出番がやってきたのだ。

これで水遊びでも写真が撮れる。

 

 

パタゴニアの水着を履き
ユニクロのVネックを着込み、

さて、お財布はどうしようかと考えた。

 

幸いなことに
バンビエンの町の至る所で
大小さまざまな防水ケースが売っている。

僕は5,000KIP(70yen)で
小さいポーチを買い求め、
中にお財布をぶちこんだ。

これでチュービングの準備は万全だ。

 

 

意気込んで受付に行くと
案の定、こういったお遊びは
そこそこの値段がする(ように感じてしまうのだ)

チューブのレンタルに55,000KIP(約700yen)
デポジットに60,000KIP(約720yen)

それに4人集まらないと
トゥクトゥクにお金がかかるときた。
一人だと20,000KIPもかかるんだ!

 

 

 

 

受付ではおっちゃんたちが
ヒマそうに観光客を待っている。

しかも9人も。

おいおい。
日本で時給に換算したら
まず赤字だろうな。

 

おっちゃんたちは
大声で会話したり、
タバコをふかしたり、
サワサワと貧乏揺すりをして
過ごしていた。

 

 

観光の在り方について考える。

 

シーズンによっては
沢山のお客さんがここに
チュービングをしにやってくるんだろう。

だけど、
こんなところでヒマそうに
自分たちの時間を浪費するのは
なにかもったいない気がした。

 

そうだな。
僕だったらこの時間帯だったら
地元の高校生たちかヒマなあんちゃんを
バイトで雇ってさ。

やる気を出させるために歩合制にして
お客さんを呼び込めた分だけ
お給料を出す事にしよう。

ほんで、
創意工夫をもって
チュービングを観光客にアピールしていく
手段をちょっとだけバイトくんに
伝授するのとかはどうだろう?

手作りのプラカードとか
けっこうカワイイんじゃないか?

やる気のある高校生だったら
けっこう頑張ってくれるだろう。

 

それで
空いた時間で
僕は漫画を描くっていうー…

 

だめっすか笑?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9時に
受付に行った時は
僕一人しかいなかった。

しばらく他のチュービング希望者を
待っていたのだが、
やって来る気配はない。

 

天気はやや曇り。

今日は川遊びをする天気じゃないのかもな。

それに季節にもよるのかもしれない。

 

いくらラオスの10月は
日本に比べて暑いと言っても、

雨期のシーズン。
涼しい日だってある。

 

 

待っていてもしかたないので
近くの屋台でおばちゃんに手招きされるまま
1ドルにまけてもらったパンケーキを食べた。

おばちゃんが言うには
12時くらいにならないと
他の希望者が現れないとのこと。

 

 

そうか。

チュービングには時間も関わってくるのか。

昨日行ったコーヒー屋さんで
5,000KIPのラオ・コーヒーを飲み
時間をつぶした。

 

 

 

 

 

12時になり、
ぽけっと待っていると
やって来たのは
3人のイスラエル人男子たち。

 

「お〜!待ってたよ!
4人集まると
トゥクトゥクがタダなんだ!」

 

「それじゃぁ…」

 

あまり乗り気でない3人
と一緒に僕たちは
トゥクトゥクに乗り込んだ。

 

 

 

車で10分程度でチュービングの
スタート地点へ到着した。

いざ川を目の前にすると
思っていた以上に流れが速そうだ。

 

『ついに!
ついに待ちに待った
チュービングだ!』

 

川に入ると冷たい…。

 

そして昨日食べ過ぎて
調子の悪いお腹。

 

これで2時間、
果たして僕は耐えきれるのだろうか?

 

 

勇気を振り絞って
川の中へ入る。

後ろを振り返ると

川には目もくれずに
すぐそばのバーへ
直行する3人。

 

 

 

うおぉ〜い!!!
おまえたち何しに
来たんじゃぁ〜〜い!!!

 

 

 

ま、まあいいさ!

僕はチュービングで
悟りを開きにきたんだ。

 

チューブともに
川にじゃぶじゃぶと入って行き、

首から下げたiPhoneと
お財布に気をとられながらも
なんとか
湯船につかる様な
チュービングの基本姿勢

をとることに成功した。

 

 

気分はまるで桃太郎。

「どんぶらこっこ」と
僕は流されて行く。

実際タイヤに捕まって
流されてみると
大分ゆっくりであることが分かった。

隣りにはバンビエンの雄大な自然が見える。

 

『けっこう
いいじゃないか!』

 

でも、そう思っていられるのもここからだ。

多くの旅行者たちは
最初の一時間で飽きてしまい。

早く終わらないかと
待ち望むらしい。

 

近年、飲んだくれて
溺れ死んでしまったらしい
チューバーがいたため、

コースの途中にあるバーは激減し
飛び込み台は姿を消した。

 

 

でも僕はそれでよかった。

ゆっくり流されながら
考え事をしたかったからだ。

 

 

 

 

 

 

途中

「LAO BEER」

と書かれた小屋を見つけて
平泳ぎの容量で岸まで辿り着くと

中のおっちゃんは

「Leave to here」

と言い放って来た。

 

「えっ?

だって看板に『ラオ・ビール』って
書いてあんじゃん!」

 

「Leave to here」

 

どうやらコース始めのバー以外は
ほとんど営業していないようだ。

 

僕は捨て台詞を残して
チュービングを再開した。

 

 

 

いざ、心を静めて
自分の旅の在り方を考えようと思っても
なかなかうまくいかないことが分かった。

 

タイヤ、あったけぇ〜…
おしり寒っ!

12時の日光を浴びたタイヤちゃんは
いい感じの温度になっているのだが、

水温はまだまだ冷たい!

 

浸っている部分の体温が奪われる。

それに姿勢を変えようとして
チューブをひっくり返して
川に投げ出されたりしたてら
考え事をしている場合じゃない!

 

結局はもとの姿勢が
一番安定することを悟った。

 

 

ゆったりと流されてながら、

 

バンビエンの豊かな自然や

漁をする地元の人たち、

バンブー・ブリッジから飛びこむ少年、

川で髪を洗う女の人、

後ろから来る韓国人の漕ぐカヌー、

「Cubing End」
と書かれているポイントを無視して
流れて行く欧米人2人。
彼らはどこへ行くんだろう?

 

そんなものを眺めながら
僕のチュービングは終わった。

IMG_3070

 

 

 

 

 

 

 

えっ?

なんでチュービングの写真が
一枚もないかって?

 

 

 

iPhoneが水没したからだよ!

 

 

もう、DriProの使えなさには
ほんと辟易するよ!

チュービング始めた途端
中が曇って
写真もモヤっとしたものしか
撮れなかったし、

最後の方に至っては
中に水が入ってくる始末!

 

ちくしょー!
あれ3,000円もしたんだぞ!

何が10メートルまで大丈夫だっつーの!

むしろ、
さっき露店で買った
ちゃっちいケースの方がいいわ!
お金濡れてなかったもん!

 

 

 

完全に水没したわけじゃないから
使えることには使えるんだけどー…

 

ライトが消えない!

IMG_3064

 

 

電源落としてもなぜかライトだけ
しぶとくついてやがる!

バッテリー完全に使い切っても
余力をふりしぼって
まだついてるからね!

2、3日様子見て
無駄にバッテリー喰うようだったら
ライトつぶしてやるんだからっ!

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あー、そうか
Arctic Monkeysの新譜出たのかー。
聴きたいぜ。

 

あの後、とりあえず腹一杯食べて
行きつけのカフェで
ラオ・コーヒーとケーキ食べて
気持ちをリセットしました!

IMG_3057 IMG_3065

 

喰わなきゃやってらんないよっ!

 

ううっ…
流れが悪いぜ。

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2 件のコメント

  • きっとiphone中に水が入ってショートしてライトが
    ついたままになっていると思われ。
    放っておくと、悪化するかも。。。
    電源は入れずに、中の水分を飛ばすといいよ。

    冷蔵庫に入れたり、お菓子に入ってる乾燥剤とiphoneを一緒に、
    ジップロックに入れたり。
    とにかく乾燥!

    • >さとしさん

      水没の際の対処法ありがとうございます。

      だけど、ここはラオス。
      乾燥剤もなければ冷蔵庫も借りられません…
      だので、ひたすら自然乾燥させるしかないっすね…
      一日おいた今でもしぶとくついてるんですよ。

      もう、パワーランプだと思ってほったらかすしかないかなぁ?
      LEDなのでそこまでバッテリーも消費しないし、
      なかば諦めモードです。ははは。

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