「ちょっと早いけどさ」

世界一周163日目(12/8)

 

チャイとカチョーリ
朝食を済ませ、僕の一日は始まる。

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ブルーススカイカフェの
Wi-Fiのパスワードはゲットしたので

小さな売店と果物屋さんの前で
電柱にもたれながらメールをチェックしたり、
他の旅人のブログを読んだりした。

道端の人たちは僕の姿を見ると
「シミ!」と挨拶をしてくれる。

 

三年前はいい思い出がなかった
サダル・ストリートも段々と慣れてきた。

油断は禁物だけどね。

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ブログの下書きは済ませた。
後はブルーススカイカフェで編集しちゃえばいいな。

 

この日僕が向かった先は
カメラ屋だ。

 

Moti Sil Streetに対して直角にぶつかるように
カメラ屋が沢山ある通りがある。

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僕は偶然昨日その通りを発見した。
修理やクリーニングもやっているようだ。

そろそろCanon Kiss X3のクリーニングをしなくちゃね。

 

以前ベトナムのハノイで
クリーニングに出そうとしたのだが、
だいたい千円くらい。

もっと安くクリーニングできる国が
他にあるだろうと思っていたんだけど
東南アジアでは見つからなかった。

千円以下でできるならクリーニングに出そう。

 

 

何軒か当たってみて
しっかりとクリーニングをしてくれそうな
(その見立ては後で困った事態を招くのだが…)
お店で頼むことにした。

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カメラ屋のおっちゃんは
僕の一眼レフをチェックして
「ボディは大丈夫!レンズのみで500ルピー」
と言ってきた。

ファインダー越しに見える
小さな埃が気になるんだけど
写真には影響しない。

まぁ、とりあえずレンズだけでも
クリーニングに出してみようか。
値下げして400ルピー(670yen)。

 

 

一時間ほど、
店内でブログの下書きをして待つ。

「よし!クリーニング終わったぞ!」と

『一仕事終わったぜ!これがプロの仕事だ!』
とでも言わんばかりにドヤ顔をかましてきた

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おっちゃんから渡されたカメラで
試しに写真を撮ってみると

 

 

「ボディとレンズが通信不良です」

 

 

の文字。

 

 

 

 

…。

 

 

 

 

クリーニングに出して
悪化して戻ってきた!!?

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オートフォーカスモードの状態で
ズームを35mに合わせると
写真が撮れなくなってしまったのだ。

 

「いやいや、どうにかしてくださいよ」

笑顔で返す僕。内心焦ってる。

いや、落ち着け!
だってここはカメラ屋なんだ。
インドで一眼を失うなんて
マジで笑えない。

 

 

「ワン・ミニット!」

と言ってお店の奥に
再びカメラを持って行くおっちゃん。

再び戻ってきたカメラで写真を撮ると
同じ文章が。

 

「これはレンズの問題だ!ワン・ミニット!」

 

 

 

オートフォーカスねー、役にたつんですよ。
隠し撮りする時にね(笑)

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いやいや、
犯罪とかそーゆーのじゃないんですよ。

 

人の写真を撮るのって難しい。
いつもそう思う。

マニュアルモードで
ピントや光の具合を合わせようとしていると
相手に顔を作る時間を与えてしまう。

僕は自然な感じで人を撮りたいんだけど、
そういう時にオートフォーカスは活躍してくれるのだ。

「別にあなたのことなんて撮ってませんよぉ~…」

的なポーカーフェイスで
ちょいちょいっとフレームワークだけ調整して
ファインダーを覗かないでシャッターを切る。

たぶん、前にもこんなこと書いたな。
自然な表情を撮れるヤツは一体どうやってるんだろうね?
コミュニケーションだろうなぁ。

 

 

まぁいいさ。

おっちゃんにしっかりと
クリーニングをしてもらった一眼レフで撮った写真は、
以前よりも鮮明な写真が撮れるようになって戻ってきた。

やっぱ本職の人にいじってもらうのが一番だ。
(と思ったのも間違いだったのかもしれない…)

IMG_7659 ちなみにこの人はお客さんです。

 

 

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一番安っすいクリーニングキット買いました。
140ルピー(236yen)。

 

 

 

 

 

 

 

「ウェイティングリストだな」
昨日行ったハウラー駅でそう言われた。

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インドを南下していく旅。

僕が次に目指そうと思ったのは
Bubaneswar(ブバネーシュワー)
という街。

 

駅員に「どこの街がおススメ?」って訊いて
そこに決めたのだが…

明日もあさっても
満席キャンセル待ち
3日後はわからないときた!

なんなんだよ!!?ウェイティングリストって!!!
そんな先の切符も買えないのかっ!!?

インドの列車の仕組みが理解できねえ!!!

 

 

いやさ、
コルカタにあるハウラー駅はデカい駅なんだよ。
しかも始発/終点みたいな駅でさ、
多くの人が利用するんだ。

アッパークラス、
スリーパークラスとか寝台ならわかるよ。

だけど、セカンドクラスもないって
一体どういうことなんだ!!?

ちなみに三年前は
旅行代理店や宿を通して
列車のチケットを購入してた。

 

ためしに今日
サダル・ストリートにある旅行代理店を
あたってみたのが、
ばっちしチケットを取ることができた。

オンライン購入者用のために席を空けてあるのか?

 

 

 

「チケットは取ることができた」が
チケットは購入しなかった。

旅行代理店によっても値段の差がまちまちで
良心的な代理店もあれば、
マージンをガッツリ持って行くところもある。

この先ボッてくるような代理店と
戦って行かなくちゃならないと考えると気が重い。

 

それなら自分でチケットを
取ることはできないものかと、
オンライン購入フォームの登録をしに
ブルースカイカフェにこもった。

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丁寧にアカウントの作成から
チケットの購入を説明してくれている
日本の方のブログを頼りに

「クソめんどくせぇ…」
とぶつぶつ言いながらポチポチフォームを埋めていく。

パスポートのコピーを添付したメールも送ったし、
オンライン購入サイトから返信があるまで
ここに滞在するのもありかもしれないな。

 

 

3時間ぐらいうだうだしていたら
(いや、ちゃんとコーヒー2杯も頼んだよ?)

スタッフから「チェック!」
半強制的にお会計をさせられ店を追い出された。

ですよねー。
混んできた19時前のお店に
コーヒーだけでで粘ってるヤツがいるんだからー…

 

お会計を済ませ
店の外でWi-Fiを拝借する。

 

「Wi-Fi泥棒じゃん!」

いやいや!
旅人の生き抜く知恵です!

 

 

 

 

 

 

荷物を置いて
路上に出た。

昨日稼げなかったNew MarketのあるLindsay Street。

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この写真は昼間のだけどね。

 

 

よさげなスペースで唄いだす。
昨日胡散臭いとマークしていた男の子、
ワッサムも僕についてきた。

2曲ぐらい唄って
ワッサムがサクラとして10ルピーを
ギターケースの中に入れたところから勢いに乗り始めた。

じわりわりと10ルピー札がたまっていく。

 

ここでは愛想なんて必要ないのかもしらないな。

目を瞑って感情を込め、
誰に届いているのかもわからないけど真剣に唄う。

そして、ノイズの大きいニューマーケットの前では
やはりシャウトするような曲がレスポンスを得やすい。

ELLE GARDENの「The Autumn Song」なんかがそう。

 

一弦が切れたところでバスキングは終了した。
てかYAMAHAだよ?なんでしょっちゅう一弦ばっか切れるヨ?

アガリは220ルピー(368yen)。
食費だったら相当喰える。

 

だけど、
インドのバスキングで貯めたお金は
別のことに使いたかった。

「道端のひとたち」は350ルピーの
ブランケットが欲しいと僕に言ってきた。

ほんならバスキングだけで稼いだお金で
プレゼントしたいなと。

 

 

 

別に偽善でもボランティアでもないんだよ。

おれはバスキングで旅をしてるわけじゃないし、
ギターだってお遊びレベルだよ。
それなのにお金をもらってるんだからね。

だけど、こっちからパフォーマンス以上の
何かを返すようなことは何ひとつやってなかった。

似顔絵とかも考えたんだけど
原稿用紙以外の紙はこれ以上持ちたくない。

 

東南アジアでちょこっと稼がせてもらったから
どこかで還元したかった。

「ありがとう」を繋ぎたかった。

 

そりゃ僕という人間は一人しかいないし、
道端のひと全てに同じ様な真似はできないさ。

でも、目の前にいる
僕によくしてくれた彼女たちに
その「ありがとう」を繋ごう。

 

 

 

 

道端のひとたちは
明日村に帰ってしまうそうだ。
じゃあプレゼントするなら今日しかないね。

一緒についてきたワッサムと
途中から歌を聴いてくれた
ユリちゃんさんと一緒に

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サダルストリートで
150ルピーのブランケットを買って
「ちょっと早いけど、クリスマスプレゼント♪」
と言ってプレゼントした。

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「ハッピークリスマス♪」
と彼女は言った。

 

 

 

 

小さい時

「二人で食べた方がおいしいね♪」

とシェアすることの大切さを教えられた。

 

あの時は

『いや、それじゃあ自分の量が減っちゃうじゃん!
一人で食べた方が美味しいし!』

なんて思ってたけど、

 

あれは精神的な豊かさを説いてたんだと思う。
この歳になってようやく分かったよ。

もらったほうは純粋に嬉しいし、
分け与えた方はきっと、
誰かの笑顔にさせることで喜びを感じるんだね。

 

 

残ったお金を使って
ユリちゃんさんとワッサムと僕で
15ルピーのデカいチャイで乾杯した。

「このサイズのチャイ初めて飲んだわ!」

とワッサムが言った。インド人なのにね(笑)

 

温かい飲み物が心にしみる。

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ただいまコルカタでカメラ屋と格闘中!
にゃろう…

にしても、
ここには日本語の喋れるインド人が沢山います。

しかも、単に喋れるだけじゃなくて
リスニングもできていることは驚きです!

語学習得能力がハンパねえ。

もちろん、彼らは英語も喋れます。

てか、
ヤツらが僕のことを「ゲイ」キャラに
仕立ててくりょよぉぉおおお〜〜!!!

うわぁ〜ん!

 

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2 件のコメント

  • ゲイやったんや 笑

    元気ー?
    オレらもちょっと前にサダルいて
    そっからネパール行ったんよ。

    ポカラがマジで最高やったよ!!
    ぜひ山も登ってこやぁ

    ちなみに
    今はデリー戻ってきて
    明後日ヨルダンに行きます。

    インド生活楽しんで!!!!!!

    • >こもん×2さん

      いやいや!ゲイじゃないっす!
      女のコ大好きです!

      ヤツらが勝手に僕のことをゲイに仕立ててくるんです!
      小学校の時みたいなからかい方で笑

      こもんさんこそ
      まったりし過ぎて脳みそとろけないように
      気をつけてくださいねっ!

      ネパールのおススメありがとうございます。
      めっちゃ行きたくなりました。

      次はヨルダンなんですね。何があるんだろう?

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