「”ライフ・ウェア”という考え方」

世界一周476日目(10/17)

 

 

マンチェスターには
3日滞在しようと思ったのは
ここがカルチャーの発信地
のひとつであったからだ。

ギャラリーもいくつか見に行くことができた。

さてと、今日はどこへ行こうか?

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情報収集も必要最低限。

ノリでふらりと街を歩くのが僕の旅のスタイルだ。

見逃すものもあれば、思わぬ発見だってある。

今の旅のスタイルはそれなりに気に入っている♪

 

 

 

 

 

辺りが暖かくなってきて、
朝日が辺りを照らしだす頃。

そんな時間にテントから顔を出す瞬間が好き。

夜中にテントを立てた時とは、
また違った光景を目にすることができるから。

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そこが気持ちのいい公園だとなおさらだ。

テントをたたみ、中心地へと向かって行く。

ガソリンスタンドでクッキーとコーヒーを買って、
日向でのんびりとすすった。

ホームレスの僕とってはこの時間はマジで贅沢だ。

 

 

いやいや、わかってくださいよ?

僕だって、最近寒くなってきてですね、
ろくすっぽ熟睡できてないんですよ?

日本経済を支えてくださっている
みなさまには、ほんとに頭が上がらないです。

だけど!

夜な夜な物音に敏感に反応して目を覚まし、
寒さに凍えながらキャンプ生活している僕に

もこんな時間があってもいいでしょ?

 

 

何?

「勝手にホームレスや
ってるんだから文句言うな」

まぁ…、そりゃそうですけど…。

 

 

僕はホームレスの体験をすることによって、
一杯のコーヒーとポカポカの日向を贅沢と思える、
心の豊かさを学んだのです。

 

 

 

 

 

ん〜〜〜〜〜〜〜…

 

 

 

 

やべっ!
おれ、
いいこと言った!!!

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えっ?この写真ですか?
今日、頭を洗ったところです。

綺麗なビルでね。
だぁれも入ってやきませんでしたよ。

もちろん、温水です♪

 

 

 

 

 

 

 

中心地へ
向かう道の途中で僕が見つけたのは
図書館だった。

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あ〜〜〜、外でWi-Fiが使えるんですね。

 

 

 

『図書館かー、
ちょっと中を覗いてみようか?』

 

 

軽い気持ちで中に入った僕は

イギリスの図書館の
クオリティの高さに度肝を抜かれた。
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地元の麻生図書館なんかと比べものにならない。

そこに広がっていたのは自分が
今まで持っていた図書館のイメージとは
大分かけ離れている。

ここは本を読んだり、
借りたりするだけの施設ではない。

図書館にはカフェが併設されており、
軽食やランチをとることができる。

カフェのテーブルの上にはプロジェクターが
設置されており、そこでミーティングなんか
もできるようになっていた。

 

 

なぁ、考えてみてくれよ?

日本だったら図書館で飲食できないぜ?

浪人時代や大学時代にそういう
「やっちゃダメ」なシチュエーションで
いかに物を食べるか?
できるだけ音がしないようにゆっくりと
咀嚼していたあの頃が
懐かしいったらありゃしないよぅ!

 

 

しかも、図書館には無料のWi-Fiもあれば、
DVDも見ることできた。

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図書館の中に
物販スペースがあるのも面白い。
観光客にひらけているのかもね。

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僕はソファに座って、ブログの編集をした。

イギリスではWi-Fiは手に入るようで入らない。

マクドナルドやサブウェイには毎日行っているけど、
他のいくつかの国でそうだったように、
キャリアと契約していないとWi-Fiが使えない。

街のメインストリートには
無料のWi-Fiが流れていることが多いけど、
速度が遅い時もあるし、
町中でパソコンを開くことは、なんか嫌だ。

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ということで今日も
バリバリ予約投稿でお届けしています。
「旅する漫画家」です。

 

 

タイトルを考えた時、
映像ブログの先鋭「旅する鈴木」と
ちょっと被っているなぁと思ったのはここだけの話。

鈴木さんの編集される映像は
すごいクオリティだと思います。
アフリカ行く前に 見よっと♪

 

 

 

 

 

 

「カタカタカタ…」

 

 

なんかね。今こうして日記は
リアルタイムに近い時間軸で書いているけど、
アップするのは時差があるわけじゃん?

でも、読んでくれている人はどう感じるんだろう?

僕はブログを読むと、
それがリアルタイムのように感じてしまう。

できるだけリアルタイムにおっつけたいんだけど、
今日記を書いているこの場所はWi-Fiが入らないときた。

クソ便利な世の中だけどね。
そこは理解しておかないと。

 

 

 

あっという間に14時を過ぎた。

いつまでもここでパソコンを
いじっているわけにもいかない。

以上お届けしたのは
イギリスの大きな街の図書館は
すげえっとことでした。

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ちゃんちゃん♪

サラダにはお金かけてるから!

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に

僕もバスキングで
マンチェスターをシメるとしよう。

 

 

メインストリートで僕はギターを構えた。

どういうわけか他のアンプを使うような
バスカーは周りにはいなかった。
他のバスカーは今日はお休みなんだろうか?

久々の雑踏の中でのバスキング。
声を張らなてはいけない。

最近、改めてだけど、
アンプを使わない生音の
アコースティックギターの弾き語りは
けっこう場所を選ぶなと思った。

人が沢山行き交うメインストリートは
正直向かない気がする。
人が多いすぎると足はとまらないし、
目立たないから。

 

 

そんなことを意識した上でのバスキングだったので、
レスポンスがなかったら
早々に引き上げようと考えた。

声を張って唄ってもレスポンスがないと
『あと一曲だけ唄ってやめようかな』
と見切りをつける。

『どうせレスポンスないだろう…』と
肩の力を抜いて唄うと
意外にレスポンスがあったりする。

なんかの番組のオーディションみたいだ。
審査員の投票によって持ち時間が増えて
パフォーマンスのできる時間が増えていく
ってあれに似ている。

 

 

 

僕はバスキングはお金稼ぎを
目的としてだけやらないように気をつけている。

そりゃ、コインが入ると嬉しいし、
それはヨーロッパにおいて、
食費にまわせるから大変に助かるんだけど。

 

 

まず自分が唄うことを楽しむこと。

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そして、目の前の人が少しでも
『なんかいいな♪』と感じてくれたらいい。

だからレスポンスがちょっとあると、
それに応えるようにと無理をしてしまう。

 

 

僕はけっこう声のキーが高い。

だから、声を張るとすぐにダメになってしまう。

って、旅始めたばっかのころはすぐに直ったのに、
一度喉を壊すと元のように唄えるまで
数日かかるようになってしまった。

喉も若さでは乗り切れなくなって
しまったのかもしれないなぁ。

唄い方を買えたりだとかテクニカルなことが
求められるんだろう。

 

 

メインストリートのバスキングで
食費分のレスポンスを得ることはできた。

だけど、けっこう喉を酷使してしまったな。
ロンドン行く前だってのに、無理し過ぎたかなぁ…。

 

 

 

 

 

僕は一度バスターミナルへ向かった。

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寒い外で野宿なんてしなくても、
もしかしたらここで夜を明かすことが
できるかもしれないと思ったからだ。

バスターミナルのスタッフさんに
何時まで開いているのか尋ねると、

24時間
開いているとのことだった

ふむ…。これは貴重な情報だ。

イギリスではバスターミナルで野宿できる

メモメモ!

 

 

 

 

寝るまでの時間、
マクドナルドで充電をしながら日記を書いたり、
絵を描いたりして過ごした。

 

 

えっ?何をノートに書いてるかだって?

別に教えてもいいけど、

長いよ(笑)???

 

 

 

 

最近思うのが

「物を所有することについて」

だ。

特に服に関して言うと、
先進国に住む僕たちはこんなに
服が必要なんだろうかと考えてしまう。

ヨーロッパで出費を抑えるためにやっていた
キャンプ生活(ホームレス)だが、

こうしてノートに自分の考えを書き留めていくと、
そこから見えてくることはそんなことだった。

 

 

大学生の時もそうだった。

服を買うお金を持っていても、
「自分が何を欲しいのか」が
よく分かっていなかった。

毎月創刊される
ファッション雑誌なんかのページを繰って、
流行だとか服の合わせ方だとか、
オシャレとはなにか?
みたいなことを自分なりに追い求めていた。

それでも結局は雑誌に出ているような
お洒落さんになるにはお金がかかったし、
古着や安物など、僕に手が出せる範囲の
「そこそこの物」ばかりを買っていた。

気づいたら自分の身の回りのものは
そんなんばかりだった。

 

 

 

今こうしてホームレスをやってみるとどうだろ?

生きて行くには、
そこまで服が必要ないように思える。

そりゃもちろん、季節によって変化する気温に
対応できる機能的な服も持っていなければならない。

だけど、それは最低限でいいのではないだろうか?

日本に帰ったら、どこまでが
「最低限」なのかにチャレンジしてみようと思う。

 

 

普遍的で機能的。シンプルで飽きがこない。
そしてずっと使える機能性のある服。

そんな自分に合った服さえ手に入ればいい。

この自分だけの「一生物」や「とっておき」、
『もうこれしか着ない!』という
自分のこだわりがある服、
自分の人生のストーリーが
詰め込まれていく(詰め込まれた)服を僕は

 

 

「ライフウェア」

と呼ぶことにした。

 

 

 

僕が穿いているnudie jeansなんてそうだ。

ジーンズはこのメーカーしか
穿かないんじゃないかってくらいのこだわり。

破れたら修理するし、
できる限り使っていく文字通り
僕の”ライフウェア”だ。

 

 

もちろん、生きて行く上で
消耗品はどうしても出てしまう。
靴下や下着なんかがそうだろう。

だけど、ずっと使って行ける
ライフウェアさえ見つけることができれば、
一年間の出費はかなり抑えられるんじゃないだろうか?

ライフウェア自体は、
良い物だからそれなりに値段がすると思うけどね。

 

 

 

ライフウェアとは一つのスタイルでもあると思う。

「流行の物」を着るのではなく
「自分が『これだ!』と思った物」を着る。

自分の軸がしっかりなければ、
ライフウェアを見つけることはできないだろう。

『流行なんて気にしないよ。おれはこれでいいんだ』
って思える自分の揺るがない価値観が必要だからだ。

僕がしたいのは、限りなくミニマムで、
それでいて自分だけのスタイルの確立。

男の僕だったら、たぶん圧縮袋三個くらいに
収まる分の服の量だと思う。

そして服以外の所持品においても、
必要な物は全てバックパックに
収められるようになるのが目標だ。

それが可能になればフットワークは
めちゃくちゃ軽くなるし、
僕はどこでだって暮らしていけるはずだ。

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自分に、本当に必要な物はなにか?

この先進国イギリス、マンチェスターの街で、
僕はそんなことを考えるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

今日も気づいたら
あっという間に時間が経ってしまった。

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ご飯も食べずにずっと作業していた。

お腹が減り過ぎて痛い…。

時刻は24時。

バスターミナルで夜を明かす前に、
フラフラと深夜まで営業している飲食店を探した。

となりのスーパーでサラダなんか
軽い食べ物を買えばよかったものの、
それに気づかなかった僕は
フィッシュ&チップスのお店で
チップスを2箱も食べてしまった。

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(そしてその跡、スーパーでシメの
チョコチップクッキーも食べてしまった…)

 

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こんな深夜に打楽器のバスキング。
おっちゃんたち、楽しんでますね♪

 

 

 

 

バスターミナルで寝袋に
くるまっても眠ることができないのは、
さっき食べた食べ物へ消化のための
エネルギーが使われてしまっているからだろう。

寝るのにもエネルギーが必要だと聞いたことがある。

 

 

ウエップ…。

寝る前にチップス(しかも二箱)なんて
食わなきゃよかったよ…。

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同じ街に3日滞在すると、
あらかたやることがなくなってしまうのかもしれませんねぇ。

その分、色んなことを考えるのです。

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8 件のコメント

    • >チーちゃんさん

      えっとーーーー…

      実はね、ブログにはタイムラグというものが
      ございましてですねぇ(ごにょごにょ)

      現在はフランスで、そろそろスペイン、

      そしてー…、

      モロッコに行く予定です♪

      「ブログ楽しみです!」だなんて
      泣けますね。
      読んでくれている方がいるって
      マジでモチベーションっすよ!

      サンクスです!

    • >パタゴニア大好きさん

      まぁ「一生もの」をかっこつけて
      言っただけなんですけどね。

      相棒のまおの持つメリルの靴を、
      ヤツは5年くらい履いてるんですけど、
      手入れが行き届いていて
      まさしく「ライフウェア」って感じなんですよ。

      パタゴニアの「Worn Wear」は
      ずっと大切に着続け、
      ストーリーが詰め込まれた服のことを
      言うんだと思います。

      そんなずっと自分の人生につき合ってくれる服、
      そして持ち物はできるだけ最低限に、シンプルに。

      それが僕の目指すところですね。

      できるか分からないけど(笑)

      • >アキさん

        ははは。その通りです!

        もともとパタゴニアは
        相棒のまおの影響があって好きになりました。
        ヤツから教えられて「Worn Wear」も観ました。
        もう20回くらい観たと思います(笑)

        考え方のベースは
        おっしゃる通り「Worn Wear」ですが、

        こうして少ない持ち物で
        移動する毎日を実践してみると、
        (っていうか荷物はチェコで
        盗まれちゃったんですけど)

        必要な物はそこまで多くないのかな?
        って思うのです。

        メンテナンスさえしていれば
        自分の子供にまで託せるような
        「一生もの」が欲しいですね♪

  • しみさん

    今回の記事、ボクも深く考えさせられましたYO。
    ボクらは、所有することと、消費することが当たり前のように思って、育ってきたけど、もう、その考えは根本から改める時期が来たのかもしれない。

    消費にはお金がかかるけど、創造にはお金はかからないのでは?って最近ボクも良く考えるんですよ。お金がそんなになくとも、創造や工夫や発信は、できるのでは?って思います。
    ・・・その意味ではバスキングって、ある意味、時代の先端をいってるのかもしれませんね。

    PS
    ちなみに、記事を読んでいて、タイムラグは全然感じませんよ。まるで一緒に体験しているかのように、その場に自分もいるかのようにリアルに伝わってきます(^◇^)

    ウタ

    • >ウタさん

      めちゃめちゃいいコメントありがとうございます。
      こうして自分の考えにレスポンスがあると嬉しいです!
      (仲間に話したんですけど、みんな相棒以外スルーでしたから…)

      まぁ、バスキングは
      自分が楽しくて、目の前を歩く人が笑ってくれりゃあいいかな
      くらいで気楽にやってます。
      バスキングだけで生計を立てるのはムリです。僕には。

      音楽で喰っていくなら
      それこそ何かを「創造」していかなくちゃいけないし、
      いつも万人にウケる曲だけやってるカラオケマシーンは
      ちょっと物足りないですから。

      ヨーロッパの色々な町に行ってみると
      どこにでもH&Mがあって、
      数えきれないくらいのアパレル店があります。
      消費しっぱなしなのは
      まだまだ先進国どこも同じみたいです。

      自分のライフスタイル(消費や政治)に対する自分の向き合い方は
      「アティテュード(態度)」だって
      三宅洋平さんが以前おっしゃってました。

      スタンスやスタイルってことかな?
      ブレない自分の哲学が大事だと思います。

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