「モンサンミシェル行きは16:45」

世界一周494日目(11/4)

 

 

まもなく
ヨーロッパに冬が訪れようとしている。

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連日降る雨は季節の変わり目に降る雨なのだろう。

宿をとらずに外で寝ている僕だが、
サバイバルシートがあるおかげで
なんとか生き抜くことができている。

撤収の時にサバイバルシートに発生した
結露を拭き取るのがめんどくさいけどね。

 

 

 

 

朝露で濡れたテントを乾かさないでしまった。

ここはフランス、レンヌ。
モンサンミッシェルへとアクセスできる町

 

 

昨日テントを張ったのは
マンションのすぐ目の前のの草むら。

テントから顔を出すと、
3階のベランダに出ている
お向かいさんと目があった。

フレンドリーに手を振ったのだが、
おもいっきし無視された。

そんなぁー…、傷つくなぁ。

 

 

まぁ、サクサク動きましょう。

長いし過ぎて警察を呼ばれない前にね。

 

 

 

 

 

 

モンサンミッシェルを見るのに、
自分の中で条件のようなものがあった。

 

 

「満潮になり、海に浮かぶ
モンサンミッシェルのシルエットが
夕日に照らし出される」

 

 

そんなシチュエーション。

今からモンサンミッシェルに行っても
時間を持て余すだけだろう。

午前中は日記でも描くことにしよう。

 

 

 

 

昨日の夜に行った
マクドナルドへ僕は向かった。

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いつものようにコーヒーだけ注文して、
テーブルに荷物を置くと、
トイレにささーっと髪を洗いに行く。

朝の時間帯は店内にほとんど人がいない。
トイレを利用する人もね。

 

 

12時になると店内は
お昼ご飯を食べに来る人たちで込み始めた。

テーブル席を一人で占有しているのも
気まずくないわけではない。

それに外を見るといい感じで人が歩いていた。
モンサンミッシェルに行く前に
バスキングしてもいいかもしれないな。

 

 

マクドナルドをあとにして外に出たが、
僕がやろうとしていたポジションには
既にクラリネットを持ったバスカーがいた。

目の前に置かれたケースには
そこまでコインが入っていない。

ここもそこまでレスポンスが
いいわけではないのかもしれないな。

 

 

 

僕は彼に
「1時間だけでいいから
ここでやっていいか」と尋ねてみた。

意外にも彼は
「どうぞ。やりたきゃやりな」と
すんなりオーケーしてくれた。

 

 

「じゃ、じゃあ、一時間だけ、ね?悪いね!」

そうお礼を言ってすぐに
ギターを取り出したのだが、
僕が準備している最中に
ソイツの演奏が始まった。

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あんにゃろう…!!!

 

 

 

 

「えーーーー…???」

クラリネットのヤツの顔を見たが、
僕のことなんて気に留めていない。

あぁ、そうかよ!
「やれるもんならやってみろ」ってか。

話し手も無駄だな。他行こっと。

 

 

 

 

ヤツの音が聞こえない位置まで離れると
僕は路上演奏を始めた。

人の通行量もよし。

近すぎず遠すぎず、
目の前の建物にいい感じで音が反響する。

 

 

 

聞いていた通り、フランス人の
レスポンスはよくないように思われた。

オランダやベルギーにくらべれば
圧倒的に素通りする人の数が多い。

そんな中でもポツポツと
レスポンスが入り始めると、
こっちも嬉しくなってノることができる。

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どこからともなく足を引きずった
浮浪者みたいなおっちゃんは、
コインを入れてくれると僕から離れた所に座り、
エアギターならぬエアドラムを披露してくれた。

ほとんどの人が素通りする昼下がりのレンヌ。

音は聞こえないけど、
おっちゃんとセッションするのが楽しかった。

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1時間ちょっとのバスキングで
16ユーロぐらいが集まった。

ここから食費としてはまずまず!

僕は食費さえ稼げればいいからね。
ありがとうございます。

さてと、そろそろ
モンサンミッシェルへと行こうとしよう。

 

 

 

僕はバスターミナルへと向かった。

時刻は14時過ぎ。

まぁ、一時間くらいで着いて、
中をブラブラして、夕日見て戻ってくる。完璧だ!

 

 

 

「すいませーん。
モンサンミッシェルまでのチケットください」

「次のバスは16時45分だよ。」

 

 

 

 

はっ???!!!

 

 

窓口のおじちゃんは
『行くんなら明日の方がいいんじゃない?』
みたな訊き方をしてくる。

うぅ~~~~…、
なんでこんなに本数が少ないんだよ?

でも、せっかくここまで来たんだ。買うよ!

 

 

 

時間まではサブウェイで
ノートに絵を描いて時間を過ごした。

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バスターミナル
に戻る頃には空が
オレンジ色に染まっていた。

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今、モンサンミッシェルを見たら
さぞ綺麗だろうな。

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2番乗り場からやって来たバスに乗った。

モンサンミッシェル行きのバスに乗る乗客は
僕一人しかいなかった。

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あぁ、日が沈むなぁ。

 

 

 

 

 

「モンサンミッシェル」と書かれた
停留所でバスは停まった。

だが、ここにはモンサンミッシェルはない。

ここから無料のシャトルバスが出ているというのだ。

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太陽は既に沈んでしまっていたが、
夜景も綺麗というので、
僕はシャトルバスに乗り込んだ。

この時間でもシャトルバスの中には
何人か観光客の姿があった。
中には途中のホテルで降りる人もいた。

 

 

 

 

シャトルバスを降りると
海からの風が強く吹き付けた。

パタゴニアの薄手のフリースを
凍てつく風が突き破る。
うぅ…。さみぃ~~~…。

 

 

 

 

闇夜にライトアップされる
モンサンミッシェル。

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おぉっ、これもこれでいいじゃない!

でもさみいっっっ!!!

 

 

一応、中にも入ってみたのだが、
行けるのは途中までだった。

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一瞬ここで野宿しようかと考えたが、
僕はさっきのシャトルバス乗り場まで
戻ることにした。

シャトルバスの乗り場には大きな駐車場がある。
ここに車で来る人もいるんだろう。

どこかカフェのような場所で
時間をつぶせやしないかと付近を歩いてみたが
ここには特に何なかった。

シャトルバス案内の黄色い服を着たスタッフが
寒そうにしながらお喋りしている。

駐車場は広いため、
自転車に乗って見回りしているスタッフもいた。

 

 

 

やることもないし、今日はもう寝よう。

多きな駐車場の脇にある草むらにテントを張った。

 

 

さすがにこんな場所で襲われる心配は無い。

駐車場内にキャンピングカーが停まってたけど、
彼らは明日モンサンミッシェルを観るのだろう。

 

 

テントの中でパソコンを開くことにも抵抗はなかった。
日記を一本書くとテントの中でギターを弾いた。

風に吹かれて擦れる草木のざわめき。

時折やってくる車の走行音。

車が駐車場の前のカーブを
曲がるとライトがテントを照らした。

 

 

同じギターを弾いているのにも関わらず、
テントの中で弾いたギターの音は
今まで聞いたことのない音がした。

僕がドイツで買った三本目のギターは
エピフォンというメーカーの
ハミングバード」という名前のギター。

 

 

まさにね。いいギターだ。
150ユーロでセールだったけど。

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2 件のコメント

  • モンサンミッシェルが見えるところで
    テントってロマンチックですね~。
    いつもは、宿に泊まって熟睡すればいいのに、
    なんて思っていますが今回ばかりは、
    ちょっと隅っこにいれてくれないか、
    って思いました。

    • >あっきーさん

      コメントありがとうございます♪

      でも、あの駐車場は
      今まで野宿してきた中で、
      かなり上位にランクインする
      ロケーションでした!

      あの場所なら
      僕も他の人にオススメできます!
      (しないですか…。残念)

      そして、もし仮に
      あそこで野宿していたとしたらー、
      きっと見つかってこっぴどく怒られて、

      最終的には日本人として
      かなり居心地の悪い思いを
      するはめになっただろうと思います(笑)

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