「二度あることは三度あるの三度目」

世界一周527日目(12/7)

 

 

太陽が

昇ったころにようやく眠れた。

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管理棟がすぐ近くにある。

8時になって外を見ると
眼前にはビーチが広がり、

ここで働いている人がせっせと
椅子を並べている姿があった。

時折ビーチを走る人の姿も見える。

そろそろテントを片付けるとしよう。

 

 

 

ここはイスラエル、テルアビブ

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『ここでバスキングをすれば、
そこそこにお金が稼げるんじゃねーの?』

と目をシュケルにしてやって来た僕は

ゲスの極みと言えよう。

 

 

だからこそ、昨日
ゲイにカミングアウトされてしまったのだ。

反省反省。

 

 

 

 

 

ビーチのトイレで頭を洗いった。

トイレの外には無料のシャワーもあるが、
それを使うには水着かパンツ一枚にならなきゃ
いけないと体が洗いにくいものだった。

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さてと、そろそろ行きますか。

 

 

 

 

『一体どこに人が集まるんだろう?』

 

 

バスキングをする上で
どこでライブをするかは重要だ。

 

 

マップアプリを頼りに街の
中心地とおぼしき場所へ歩いて行った。

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この街はエルサレムに比べると
大分ヨーロッパ的な雰囲気を持っていた。

特に女のコはお洒落な
服装をしている人が多かった。

物価もエルサレムに比べると
少し高くなった様な気がする。

お金を持っていたらカフェで
ためらいなくカプチーノを頼んで
いつまでもネットをしていたことだろう。

 

 

でも、今日はバスキングをしたい!

レスポンスのいい国でバスキングを
やらないなんてあまりにもったいないと思わないか!

 

 

街の中心を見つけるための
指標として役に立っているのが、
どこにマクドナルドがあるかということだ。

マクドナルドあるところに人の群れあり!

 

 

 

 

だがテルアビブにいおいて
その指標は役に立たないようだ。

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2時間ぐらい場所探しをしたのだが、
ショッピングストリートらしき通りは
一向に見つからなかった。

茶色い服を着て、バックパックを背負い、
手には銃を持った兵役についた若者たちを
この街でも見かけた。

 

 

11時まで粘ってみたが、
バスキングができそうな場所を
見つけることはできなかった。

昨日と同じマクドナルドの同じ席で
ひたすらに絵を描いていると
あっという間に時間が過ぎた。

ほんとうに時間ってヤツは
絵を描いていると過ぎ去るのが早く感じる。

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16時前に

マクドナルドから出たが、
僕はこの街でのバスキングに対する
情熱を失っていた。

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アパレル店や飲食店が立ち並ぶ通りの真ん中には
車道が走っていた。どこに行ってもそうだった。

こればっかりは運かもしれない。

何日かこの街に滞在して、
足を使って歩き回ればバスキングに適した場所を
見つけることができるだろう。

だけど、そのために
この街に滞在するのも何か違う。

 

 

旅をしていて訪れた街の全てを
味わい尽くすことは不可能だと思う。
その必要性もない。

僕はテルアビブに飽きてきたのだ。

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くびれ!

 

 

 

20ドルするような宿に泊まる余裕もないし、
ここで買い物をするつもりもない。
海を泳ぐ水着さえ持っていないのだ。

ただ、街で路上演奏をしてみて、
レスポンスがよかったら
2~3日滞在するのもありかと思っていたが、
その場所も見つからない。もういいや。

 

 

 

 

 

日没まで街を歩いて見たが、
結果は同じだった。

きっと僕は検討はずれな場所を
歩いていたんだろう。

テルアビブも広いしね。

 

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絶妙なポジションに飲みかけのコーヒーが置いてある…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海沿いの

マクドナルドで
時間をつぶして寝床を探しに外に出た。

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静かなビーチのフェンスの裏にテントを立てた。

満月から数日しか経っていないため、辺りは明るい。

 

 

テントの中に銀マットやら寝袋を敷いて
横になっていると、

声がかかった。

 

 

「Excuse me?」

「what???」

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テントのジッパーを空けると、
欧米人のお兄さんがいた。

 

 

「すまない。
私の財布が盗まれてしまったんだが、
こっちに誰か走ってこなかったか?」

「いや、すいません、
全然わかりませんね」

「テントの中を
見せてもらってもいいか?」

「え?
いや、いいですけど」

 

 

iPhoneのトーチでテント内を照らしてやった。

僕としてはこっちのお兄さんの方が怪しい。

そんなこと言って僕の荷物を
盗んで行くんじゃないかとさえ思った。

 

 

「ちょっと考えてみてください。
もし僕がお兄さんから財布を盗んだとして、
ここにテントを立てると思いますか?」

「わかった。サンクス」

 

 

裸足のお兄さんは走って去って行った。

そういう軽犯罪も起こるんだなぁ。

 

 

 

 

 

僕は眠りにつくタイミングを見失っていた。

 

 

 

 

 

ウトウトしてきたころに
テントのジッパーが開いたような気がした。

一瞬『風かな?』と思ったのだが、

 

 

外から誰かが
テントを開けようと
している!!!!

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「What???」

 

 

声を出すと外にいた誰かはすぐに去って行った。

すぐにテントを開け、コソ泥の姿を確認したが、
僕にできるのは「オイッッッ!」と
大声を出す意外になかった。

 

 

テントを立ててしまった以上、
その場からすぐに動くことはできない。

これで完全に寝落ちしていたら、
サブバッグが盗られていたかもしれない。

 

 

 

 

時刻は深夜1時半。

カップルがテントの前を通り過ぎた。

「さっき小柄なフード被った2人組を見たけど、
気をつけたほうがいいよ」と僕に忠告をしてくれた。

テントの中に座ってしばらく考えていた。

このままここに寝ていいものか?

また数時間したらヤツらが
ここに戻ってくるかもしれない。

 

 

 

 

 

「撤収するかぁ…」

 

 

寝袋と銀マットをたたみ、テントを片付けた。

人通りの少ないビーチですらこの始末か…。

やっぱりテルアビブからもう出よう。

 

 

回りをブルーシートで囲った工事現場に潜り込んだ。

中にはヘンテコなオブジェが立っていた。

テントを立てずに銀マットを敷いて
寝袋で寝ようとしたが、シラミがいて眠れなかった。

露出部分が痒くなるあれだ。

蚊の羽音は聞こえないのに痒くなるあれだ。
この痒みはシラミか、海に住む小さな生物だろう。

 

 

テント本体を銀マットの下に敷くことによって
いくらか改善されたが、やはり人の気配があると
気になって眠れなかった…。

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イスラエル物価高いくせにぃ~~~…ブツブツ。

これで荷物盗まれてたらマジで帰国してたかもしれません。

気づいてよかった。
テントの内側からジッパーをロックすることも考えましたが、
そんなことしてるヤツっているのかなぁ?

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2 件のコメント

  • シミ君3度有る事は、4度も5度も有るんだよ。

    小銭をケチッてカードや旅費、旅の日程や大事な命を、無くさな
    いようにね!。(笑)

    外国で暮らすには安全は、お金で買うのが常識です、私も17年
    間そうして海外で生きて来ました。

    • >JOSANさん

      お、おそろしい!
      ってきり三度目を乗り切れば
      カウントがリセットされるのだと思っていました(笑)

      はい。

      ちょっと危ないことをするのも
      ほどほどにしておきます。

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