「海には魚の群れがあった」

世界一周536日目(12/16)

 

 

もうやることも
済ませてしまったので、

 

 

 

はい。

今日も10時起きです。

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こんなに堕落的な生活をしているのに、
しっかり毎日分の日記を書く僕をどうか褒めて欲しい。

 

 

願わくば
黒髪の乙女に
頭を撫でて欲しいっっっっ!!!

 

 

 

 

この「黒髪の乙女」ってフレーズ、

なんかよい!

 

 

「黒髪の乙女」って言っただけで、
黒い髪の女のコが可愛く想えるような気がするっ!

そんな「黒髪の乙女フェチ」の僕は現在、
森見登美彦の「夜は短し歩けよ乙女」を読書中だ。
IMG_309111歳のバックパッカー、
ユータロウくん(お父さんと一緒)現る!

 

 

 

 

 

顔を洗って歯を磨くと、
サブバッグを背負って外に出た。

ATMの前に立つと手に汗をかき、
少しお腹が痛くなった。

 

 

これでお金がおろせなかったら死ねる。

文字通り

ジ・エンド。

 

 

ここで残りアメリカドル、225ドル分で
2014年の残りを過ごさなくてはならない。

これからアフリカに行くっていうのに、
お金が引き下ろせないなんて、
マジでシャレにならない。
いや、他の人から見たらギャグなんだけど。

 

 

もはや身につけなくなったマネーベルトを
サブバッグの底から引っ張り上げる。

中からクレジットカードを取り出し、機械に差し込む。

ATMがカードを飲み込んで行く様を見ると
不安になるのは僕だけだろうか?

 

 

『あ!もっと優しく飲み込んで!』

 

 

ってなる。

 

 

(…なんかエロいな)

 

 

 

 

ギャグじゃなくて
海外のATMはそうなんだよ。

カードのチップが擦り切れそうな飲み込み具合なのだ。

あのゆっくり力強く機械に入っていくのだ。

いや、日本のATMが繊細に思えてくるから不思議だ…。

 

 

暗証番号を入力して、「Withdraw」「credit」を選択する。

ここまではお金がおろせようとおろせまいと一緒だ。

問題はここから。

 

 

 

「1000」の文字をタップする。

潮風と砂でやられたこんなボロいATMでも
いっちょまえにタッチパネル式だ。

 

 

 

僕は固唾を飲んで
クレジットカードの行く末を見守った。

 

 

 

 

 

「…

 

 

 

 

 

 

 

 

ウィーーーーーン!
ガシュッガシュッガシュッ!!!」

 

 

 

2秒ほどATMが沈黙した後、
おなじみの機械が札束を舐める音がした。

ようやく胸のつかえがとれた。

これで旅を続けて行くことができるぞ…。

 

 

出て来た1000ポンド(16,711yen)を
ひとまずパスポートケースにしまい、
そのままの足でガザラマーケットで
お菓子とジュースを買った。ささやかな祝福だ。

これで贅沢できるっっっ!
今日はなんてハッピーな日なんだ!!!

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一度宿に戻った僕は

再び読書に取りかかった。

 

 

えっ?ダハブって
こういうことする場所じゃなかったですっけ?

「恋するダハブ」なんて誰が言ったんだ!

バカか??!!

 

 

町がオフシーズンなら
恋もオフシーズンじゃーーー!!!

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僕の代わりに本の中の「先輩」が
恋路を走ってくれた。

彼の活躍を読むと、それはまるで
勧善懲悪の物語のようで、
僕は心から「先輩」を応援していた。

 

 

 

もちろん、こうしてひたすらに
本を読むだけが今日の予定ではない。

今日は夜にシナイ山に登ることになっている。

 

 

 

マサトさんとトシさんは
二人でツアーを探しに行った。

宿の何人かはチェックアウトして、
そして新しい人たちがディープ・ブルーにやって来た。

 

 

 

 

 

 

 

外は

いい天気だった。

おれもシュノーケリングくらいはやってみようかな?

 

 

宿泊客のお兄さんから
シュノーケリングの道具を借りて、
僕はビーチへ向かった。

水着は持っていないので、
相棒が日本から持って来てくれた
グラミチのショーツを水着代わりに穿いた。

 

 

意外に水着を持っていない旅人は多い

一緒の宿に泊っているトシさんなんて、
スキニーみたいなぴったりした
ハーフパンツで泳ぎに行っている。

てっきりトシさんが変な人なのかと思ったが、
他にもハーフパンツで泳ぎに行っている男の子を見て
僕もようやく決心がついたのだ。

 

 

話に聞くところ、町外れまで行った方が
波も少なくシュノーケリングに最適らしいが、

僕はそんなことなんてお構いなしに、
宿をすぐ出た場所にあるカフェ「Every Day」の横から
じゃぶじゃぶと海に入っていった。

 

 

 

シュノーケリングのゴーグルの
付け方が分からないかった。

ってかシュノーケリングって初めてやるんだけど、
どう呼吸したらいいんだ?

てか海に入ること自体がずいぶんと久しぶりだ。

泳ぐ時にどう呼吸するのかもおぼつかなかった。

それに加えていっちょまえにタバコは吸っているもんだから、
泳げた頃の自分のイメージと今の自分が全然マッチングしない。

 

 

塩水と波に殺されそうになりながらも、
徐々に口にくわえたスノーケルで
呼吸ができるようになってきた。

 

 

 

 

 

海の中には魚の群れがあった。

 

 

 

 

 

海面に漂うワカメのように
僕はプカプカと浮かびながら魚をずっと眺めていた。

息を多く吸い込んで深くまで潜ろうとしてみたが、
耳が詰まるようになって痛みを感じた。

すぐに海面に浮上してスノーケルにたまった海水を
肺に残った空気で吹き飛ばす。

 

 

こんなに綺麗な海が
この世に存在したのかと思うほど、
海の中は美しかった。

今まで自分の知っていた海なんて、
世界の海に比べたほんの一部にしか過ぎないんだろう。

 

 

 

なぜ人が海に潜るのか、なんとなく分かった気がした。

今自分が見ている光景をカメラに撮りたかった。

残念ながら僕が持っているのはiPhoneのみ。

自分の目に映っていることが全てだ。

 

 

 

 

 

 

 

30分くらいで海からあがった。

海の中よりも外の方が寒いのが不思議だった。

潮風が吹いてくると、濡れた体が一気に冷えた。

寒さに体を硬直させながら宿に戻り、
すぐに温水のシャワーを浴びた。

 

 

一瞬ダイビングのライセンスを
取ろうかと心が揺れ動いたが、
自分の口座の残高を思い出してすぐにやめた。

日本でもダイビングをするかと訊かれれば、
答えはノーだろう。

きっと一日中漫画を描いているに違いない。

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新しくやって来たお兄さんたちが
今日はバーベキューをして、
他のみんなに振る舞っていたので、
ありがたく晩飯にありつくことができた。

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今日本では

「キャンプ合コン」

というものが流行っているらしい。

男が女子をめちゃくちゃもてなすらしいのだ。

 

 

キャンプは力の差が見せつけられる。

行き過ぎた男どもは霜降りの肉や、
何十層にもなる焼きたてパンを振る舞うというのだ。

そして、女のコは
「キャンプなんてできない」という体裁
を装う演技力が求められる。

 

 

ほんとかよ…。

まぁ、同じ趣味があれば
意気投合できるかもだけどねぇ。

 

 

 

 

ぼんやりとそんなことを
考えながら鶏肉をほおばった。

お兄さんが日本から持って来たという
「焼き肉のタレ」こそが
秘伝のタレなんだろう。

あの美味しさは反則的だ。

 

 

 

 

 

シナイ山は団体割引で
80ポンド(1,341yen)だった。

集合は22:30。
23時に出発するらしい。

 

 

時間まで談話室のテーブルで
ずっとパソコンのキーボードを叩いていた。

宿を出るまえに、
サブバッグにブランケットを入れ、
ボタンシャツの上にパタゴニアのアウターを羽織った。

シナイ山はかなり冷えるというのだ。
僕もどこかでそんなブログを読んだことがあった。

 

 

マサトさんたちがツアーを
申し込んだオフィスに集合し、バンに乗り込んだ。

 

 

 

 

僕たちは今からシナイ山へ登り、

朝日を見に行くのだ。

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