「JFK空港」

世界一周657日目(4/17)

 

 

9時15分前

に起きて、朝食の時間ぴったしにリビングに降りて行った。

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だが、どういうことだろう?

 

 

そこに残されていたサンドイッチとベーグルは

残り僅か…。

 

 

宿泊客が増えたのだ。

僕は朝イチから少し哀しい気持ちになった。
せっかく楽しみにしていたののに…。

 

 

ここはアメリカ。ニューヨーク
ブルックリンにある「202 Hostel」。一泊30ドル。

 

 

 

朝食を食べながらグレイ・ハウンドのチケットを調べた。
今日行こうと思っているアレンタウンという町までの料金を確認する。

そして、チケットを購入する前に
もう一度”hitichwiki”でヒッチハイクの情報を調べた。

と言うのも

ニューヨーク州はヒッチハイクを禁止しているのだ。

 

 

アメリカと言うとヒッチハイク大国のイメージが僕の中にあったが、
今は安全面のこともあり、ヒッチハイク自体も
1970年代の全盛期に比べれば、今は大分下火になっているようだ。

他にもアイダホ州、ネバダ州、ユタ州
ヒッチハイクを禁止していることが分かった。
そこはバスを使って移動することになるだろうな。

そこまで調べた上でアレンタウン行きのチケットを買おうと思ったのだが、

 

 

「あれ…???

売り切れてる…」

 

 

 

 

わずか15分の間に当日券のチケットが売り切れた。

何が起こったのか理解して、仕方なしに翌日のチケットを買う。
どういうわけか次の日は4ドル近く値上がりしていた。

ニューヨークを脱出するのは意外と難しいのかもしれない。
サル・パラダイスもニュージャージーを出るのに
ヒッチハイク失敗してたもんなぁ。

ここは前向きに考えることした。
また一日ニューヨークを見れるだなんていいじゃないかと。

 

 

宿をチェックアウトして
カナダを旅していた時と同じようにフル装備の格好になる。

地下鉄の駅まで向かい、
お金を崩すために20ドル札を券売機にぶちこんだ。

券売機は

「もしよかったらメトロカードはいかがですか?
1.85ドルでご購入いただけますよ?」

といっちょまえながらに僕に提案してくる。

今日は空港泊をするつもりだったので、僕はその提案に乗ることした。

 

 

「ガガーーーーー…」

 

 

出て来たのは磁気のテープがついた薄っぺらい紙でカードが一枚。

お釣りは1セントたりともない。

 

 

あ、あぁ…。そういうことね。
そして差額は全てチャージするってね。

20ドルを券売機にむしられて僕はますます惨めな気分になった。

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向かった先

はセントラルパークだった。

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下がったテンションを回復するために、
たまたま見つけた99セントのピザを一枚頬張り、
そのまま歩いて向かった。

 

 

時刻はいつの間にか11時を過ぎていた。

天気もよかった。

公園内には、狂ったようにランニングをする大勢の人と、
散歩に来たであろう家族連れなんかがいた。

バスキングをするには丁度いい時間帯だった。

 

 

僕は歩いて場所を探した。

バスキングで世界一周をされた金丸さんのブログは事前に読んでいたので、
どこがいいスポットかは分かっていた。

20分ほどセントラル・パークをうろついて
ようやくその場所を見つけたのだが、そこには既に先客がいた。

ゴスペルのような4人編成のアカペラで、
チップボックスにはえげつないくらいの紙幣が入っていた。
これはダメだ…。

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アコースティックギターを外で演奏するなら音の響く所が良い。

だが、そんな場所はセントラル・パークには
ほとんど残されていなかった。

見つけたトンネルのような場所でポロポロとギターを弾いてはみたものの、
全くと言っていいほど人通りがない。

キックボードに乗ったおばちゃんが
「グッ!」と親指を立ててくれたことくらいだ。

 

 

バスキングを諦めて去ろうとして壁に立てかけた荷物をとろうとした時だった。

そこは誰かが小便をひっかけた場所だった。
どうりで演奏中『臭いな』と思ったわけだ。

サブバッグはレインカバーをかけてはいたものの、
臭いが移ってしまい、ますます僕の気は滅入った。

 

 

いやいや、ちょっと待てよ?
おれはミュージシャンじゃねえぞ。

漫画家だ。

 

 

 

 

そう自分に言い聞かせて向かった先は
セントラル・パーク西側にあるスターバックス・コーヒーだった。

一番安いフィルター・コーヒーを注文して
ポータブルバッテリーを充電しながら漫画を描くことにした。

ニューヨークの至るところにある「STARBUCKS」。

僕が訪れた店舗は狭く、窓際にカウンター席があり、
テーブルが3台くらいあるこじんまりとしたものだった。

 

 

カウンター席につくと、外の通りがよく見えた。

多くの人々が僕の前を横切って行く。
誰もスターバックスの中の客なんて気にしない。

僕はこんな風に行き交う人々を眺めているのが
どちらかと言えば好きだった。

嫌なことは忘れちまった方がいい。

 

 

 

 

しばらくぼうっとすると、A4のコピー用紙に漫画を描き始めた。

今回描こうとしているのは相棒と僕が企画している
「旅する雑貨屋”Drift”」の漫画だ。

相棒が「描いてよ」と言うので、一度描いてみることにした。

今回は自分の経験には基づかないフィクション。

どうすれば旅の感じが出せるのか?
旅する雑貨屋のワクワク感はどうすれば出るのか?

それを考えて資料を集め、テーブルで18時くらいまで
ずっと絵を描いていた。

 

 

 

あまり描いたことのない車の絵はなかなか思うように描けない。

以前はそれで落ち込んでいたけど、今は違う。

スケートのトリックと一緒だ。
何度だって失敗して、それでやっとメイクできるようになるのだ。

描いてりゃ上手くなるだろうと僕は楽観的だ。

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スターバックス

を出ると僕はジョン・エフ・ケネディ国際空港へと向かうことにした。

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乗り換え駅は調べておいたので、あとはそれ通りに向かうだけだった。

ちなみに市街から空港までは7.5ドルで行くことができる。
往復で15ドル。安宿でも30ドルするのに比べたら
半額に抑えることができる。

 

 

帰宅ラッシュと時間がかぶったのか、地下鉄はゆっくりと進んだ。

僕はこういう時に坂口恭平さんの日誌を読むことにしている。
日本ではまだ有名になる前の坂口さんの日誌は淡々とした活動記録だ。
だが基本前向きで読んでいると
僕も少しだけ前向きになることができるのだ。

そうだ。今は描くしかない。
バスキングなんてできなくたっていいのだ。

描け。描くんだ。

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2時間かけて空港に到着した。

24時間開いているというターミナル4で
僕はエア・トレインを降りた。

ターミナル4はかなりこじんまりとした空港で、
ヨハネスブルグのような居心地の良さはなかった。

ただ、ここで空港泊はできるみたいだ。

Wi-Fiは飛んでいたのだが、なんと30分の時間制限付きだった。

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夜が深まると、寝ている人間の姿を見るようになった。

日本人と思わしき男の子が壁際に荷物をまとめているのが見えた。
僕が目をつけていたポジションだった。近くにコンセントがあるのだ。
僕がトイレに行っている隙に取られてしまったのだ。

 

 

しばらくして彼の隣りに段ボールを抱えたおっちゃんが座った。

男の子は警戒したのだろう。
また荷物をまとめるとその場を去っていった。

僕はそのポジションでバックパックやギターを紐で括り、
銀マットを引いて寝袋を敷いた。

 

 

寝る分には快適な空間だ。
まぁ、経験としてはいいよね。

 

さぁてと、明日は元気出していこう。

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まぁ、ずっとスタバで漫画描いているのもどうかと思いますけどね。

見所が沢山あるだけ、NYにはまた来たいと思うのです。
そうだな。次来た時はミュージカル見たいなぁ。

 
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