「あ!実は“世界新聞”で連載します☆」

世界一周738日目(7/7)

 

 

『寝過ぎたナ…』

 

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二度寝、三度寝と繰り替えし、
やっとこさ状態を持ち上げると長い髪がパーマをかけたみたいに
モジジャモジャになっていた。

僕は二年間以上髪を切っていない。
日本ではいつも襟足を短くし、
セットがめんどくさいのでパーマを二ヶ月おきくらいにかけてた。

大学生の頃は、ちょくちょくヘアカタログのモデルを変えて
オーダーしていたけど、最終的に辿り着いた結論は

 

 

「基(ベース)が違うのに同じ様な髪型になるわけがない」

ということだった。

 

 

いくら自分が気に入った髪柄があったとしても、
それが見本(モデル)通りになるわけんじゃないのだ。

だから僕は大学生の終わりからずっと同じ髪型でオーダーしていた。
髪のもつクセも完璧にスタイリストさんに理解してもらっていた。

「いつもの」って言えば絶対伝わっただろう。

 

 

だが、今はどうだ?

ってか最後に切ったのはいつだったっけ?

そうだ。2014年の終わにエジプト、
ダハブで美容師のアグリ兄さんにすいてもらったくらいだ。

ということは…、

かれこれ半年は放置していることになる。

どこかでまた美容師さんい巡り会えないだろうか?
すいてもらうだけでいいんだけどさ。
ちなみにメキシコで床屋さんに入る勇気はない。

 

 

 

 

顔を洗うと、近くのコンビニにコーヒーを買いに行った。

通常5ペソのクッキーが
なんとコーヒーと一緒に買うと3ペソに!

誰も買わないだろう、売れ残りの割れたクッキーをわざわざ買って、
少しいい事をした気分になった。

あとは作業の時間だ。
何かする時に机の上にコーヒーが置いてないとどうもしっくりこない。
一日を始めるための儀式みたいなものだと思う。

 

 

 

 

書いたのは「世界新聞」という旅サイトの記事。
3ページの短編漫画を描いて寄稿している。
※あ、今回書いた記事のリンク貼っておきましたっ!

 

 

今回はiPhoneで撮影した画像データをそのまま使っている。

いつもは漫画の完成後にスキャナーを探さなければならなかったが、
iPhone(4S)のHDR画像を編集して「シャープネス」を最大値まで上げれば
スキャナーと同じくらいくっきりすることが分かった。

デスクのマツザキさんとも相談して
なんとかこれで行けそうだと許可が出たので、
僕がすべきことは記事を書くことだけだった。

5回目の連載ということもあり、
今回は自分でフォントサイズなんかもいじれるようになった。

自分の使っているWordPressと同じブログソフトだったので、
そこまで不便は感じなかった。

ベッドの上に足を伸ばして座り、コーヒーを飲みながらブログを書く。

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あ、やべ、コーヒーちょっとこぼしちゃった…。

 

 

僕はブログを書く時に「テキストエディット」に下書きをする。
Windowsだったら「ワード」かな?

だけど、直接ブログの執筆画面に文章を打ち込むと
時間がかかるのが分かった。
うん。下書きって大事だなぁって話。
テキストエディットに打つのに慣れてるからかな。

 

 

 

 

気がつけば

14時になっていた。

僕は気分転換に外に出ることにした。

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昨日は言ったことのない方向へと僕は足を運んだ。

観光地の外に出れば、静かでのんびりした場所だった。
ほんの100円ちょっとでできたてのトルティーヤ(タコスの皮)が
ずっしり手に入ることが分かった。

昼ご飯代わりにサルサ・ソースをつけて、それを食べながら歩いた。

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この町は本当にどこを切り取っても絵になる。

のんびりと歩くだけでどこか楽しい気分にさせてくれた。
すぐに見回ってしまうような町だけど
やっぱり三日はあってよかったと思う。

 

 

小さなアイスクリーム屋を見つけて、そこで瓶のコーラを注文した。

自前の栓抜きで王冠を開けると、
僕はノートに漫画を描きながらそコーラをゆっくり飲んだ。

店自体も暇で、スタッフの女のコは
スマートフォンをずっといじっていた。

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16時

になると僕はバスキングをしに演奏場所を探した。

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美術館だかコンサートホールの近くは
オープンテラスのレストランやカフェがあり、そこは人で賑わっていた。

いい感じの距離感を意識して唄い始める。
レスポンスはまずまずだった。

だが、ほんの数曲でストップがかかった。

私服の地元の人が
「ここではやっては行けないよ?ごめんね」と
ニコニコしながら僕に言った。

 

それまでに警官何人僕の前を通り過ぎた。
だが彼らは僕に何も言ってこなかった。
そういう町の風紀委員みたいな人なのだろうか?

僕は「スンマセン!」と謝って、昨日と同じ路地にずれた。
そこには銅像のフリをするおなじみの「スタチュー」もいたからだ。

唄ってい出すと、
視界の端にさっきストップをかけてきたお兄さんの姿があった。
一曲終るのを待ってそれから僕のところへやって来た。

 

 

「ごめんね。ここでやるにはライセンスが要るんだ」

「え?あっちでやっている
カラオケみたいな人はなんなんですか?」

「彼らライセンスを持っているんだよ」

 

 

スタチューとは別にアンプから音楽を流し、
マイクでカラオケをしている地元のパフォーマーがいた。
彼らがライセンスを持っているのか?イマイチに府に落ちなかった。

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一番左置くの水色のTシャツ着た人がカラオケの人。

 

 

 

「やるんだったらサン・フェルナンドだよ。
そこに言ってごらん」

僕は言われた通りにその広場へ言った。

 

 

 

 

だが、そこは明らかに
ギターの弾き語りをするような場所ではなかった。

オープンテラスの店が密集し、
中央の噴水を取り囲むように露天商たちが陣取っている。

しばらくその場所に突っ立ち、
「ギャグっしょ..」と自虐的に呟くと僕は別の場所を探しに行った。

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広場の中心に女のコたちが。そんなユルい場所。

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「無理っしょ…」

 

 

 

意外に演奏する場所はあるようでない。

アコースティックギター一本の弾き語りは場所を選ぶ。
できるなら車の交通がない。音の反響する所がベストだろう。

だが、そんな場所は見当たらなかった。

今日は土曜日。金に目をくらませないけど、
やっぱ唄いたいじゃん?

 

 

車の騒音にもめげずにアホみたいに唄った。
ちょこちょこと場所を移動して演奏を続ける。
マリアッチのようだ。

こんな観光地で唄っているものだから
アメリカから家族旅行にきたのだという人たちにも会った。
ついこの間まであそこを旅していたので、話も弾む。

もし、僕がここでギターなんて弾いていなかったら
出会わなかった人たち。
そういうほんの小さな出会いがあると僕は嬉しくなる。

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アガリは465ペソ(3,601yen)。

あ~~~、楽しかった♪

 

 

 

 

それ僕は満足した。
食欲もどこかへ行ってしまった。

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コンビニでコーヒーと割れたクッキーを買い、
宿に戻って日記を書いた。シャワーは明日でいいだろう。

 

 

深夜2時頃にベッドに入ったが

近くのクラブから重低音が睡眠を妨げる。

三階の宿泊客の一人が深夜4時頃に帰ってきて
階段の電気をつけっぱなしにしていった。

くっそ…、ここのドミトリー扉がないんだよ。

マジ勘弁してくれ。

 

 

寝る前に飲んだコーヒーも
もちろん寝れない原因だったと思う。

でも作業をするときの僕には
コーヒーは欠かせないものだのだ…。

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