「腹痛…」

世界一周812日目(9/19)

 

 

朝起きても食欲が湧かない。

それにどこか気持ち悪い。

それでも食い意地と貧乏根性で朝食を食べた。

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コスタリカ、サン・ホセの滞在も今日で4日目だ

また日記とブログが書きたまっている。
何時間も外に出てギターを弾いたり似顔絵を描いたりして
ヘトヘトで宿に戻って来ると
もうそれ以外に作業する気にはなれないのだ。

 

 

午前中はペンタッチが鈍らないように絵を描いている。

あぁ、マジ大変だよ。ブログ書くのって。
イケダハヤトとか一週間に40本とか書くんだろ?すげえ生産量だよな。
それにネタ尽きないのかなぁ?

 

 

 

朝食を済ませるとそのままテーブルでコーヒーを飲みながら
グアグダとFacebookをスクロールした。

そこで「レジンコミックス」というネットで読める漫画で
気になっていたのがあった。

 

 

「ガンカンジャー」

という漫画だ。

 

 

このサイトは課金制なのだが、
漫画の途中までは読みことができるようになっている。

見た感じ、ほとんどの作品がエロとかBLGみたいなやつなのだが、
この「ガンカンジャー」だけは違っていた。

絵柄は絵本のようなほのぼのした感じなのだが、
扱っている題材が「末期ガン」

主人公は26歳で(僕と同い年だ..)、
腰痛で医者に行ったら(そう言えば最近腰が痛いような..)、
ステージ4の胃ガンだということが判明した(最近胃の調子が悪かったのって…)
ところからストーリーが始まる。

心情描写が小説のようにリアリティがある。

もう直る見込みのない末期ガン。

諦めの中で主人公はどう余生を過ごすのか?
主人公の妄想なのかファンタジーの世界の話も交えて物語は進行する。

 

 

ってか、
おれ何で腹痛いんだろう?

 

良い話だが、今読みたくない漫画だった。

自分が死ぬということが一気に迫ってきた気がした。

IMG_0500コスタリカでビーガンを広めている台湾出身のシャンペンさん。

 

 

 

 

最近感じている腹痛も今までに経験したことのないものだ

病院に言った方がいいんじゃないか?
いや、保険が切れているから今は行けない。

いや、日本に帰ったあとだって
国民保険を支払わないと病院にはかかれない。

 

 

え?おれ、もしかしてガンなの?

この漫画にリアリティーがあるだけ、

『自分もそうかもしれない』

という説得力のようなものがあった。

 

 

 

こうなってしまった原因を必死になって考える。

家族、親戚にガンになった人はいない。
うちは高齢になったら脳梗塞になるタイプだ。
じーちゃん二人とも倒れたのはそれが原因だった。

じゃあガンになるとしたら原因はなんだ?食生活か?
それは多分にありえる。

この二年間。基本偏った食生活を送ってきたもんな。
先進国だと毎日マックのコーヒー飲んで、
それに加えてお菓子大好きだもんな。

いや、マジで??!!

そしたら他の人とかどうなっちゃうの?
おれより食生活の悪いヤツなんてゴロゴロいるっしょ!

いや、でも、自分の食生活が乱れていることは事実だし..。
何より今は食欲が湧かない。

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シャンペンさんがくれたこのパサパサした栗みたいなヤツ、
ちっとも美味しくなかった..。いらないって言ったのに。

 

 

考えれば考えるほど不安になってくるばかりだ。
何も手に着かないまま時間が過ぎた。そ
れでも僕はギターを持って外に出た。

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三冊目。

 

 

 

 

 

 

もしかしたら

路上パフォーマンスにもっといい別の場所があるんじゃないか?

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と中華街の近くもウロついてみたが、
やっぱりベストなのはいつもの歩行者天国だった。

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昨日と同じ場所でギターを構えると、
不安を吹き飛ばすように似顔絵のリクエストがもらえた。

連日で描いているのでペンタッチはすこぶるいい!

やっぱり元気は外でもらえる♪

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ペンが擦れて来ると作風も変わります。ちょっと鉛筆のタッチみたいになったかな?

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あ、サングラス描き忘れちゃったね。でもいい笑顔っした。

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えくぼがキューーート!!!

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この子「キルラキル」知ってた!あ、アニメっす。

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ちょっとONE PIECEの手配所風。意外にウケてた。

 

 

 

 

だが、またすぐに雨が降って来た。

そう今は雨期なのだ。

木の下で雨宿りしていると、
隣りに座ってたお兄さんが似顔絵のリクエストをしてくれた。

 

 

雨はますます強くなるばかりで、僕たち二人は本屋に駆け込んだ。
そこには僕たち以外にも雨宿りしている人間が5人ほどいた。

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やがて雨は勢いを増してスコールへと代わった。
ここに来てから一番強い雨だった。

リクエストをくれたホセは旅行会社で働いていので英語が喋れた。
ここへは母親を尋ねに来ていたそうで、
時間がないというわけでもなかった。

 

 

「いやぁ、まいったよ。雨だもんね。
路上パフォーマー殺しだよ」

「この雨は来月も続くよ。
そしたらもう少し過ごしやすくなるかな?」

 

 

ビショビショに濡れた人たちがチラホラと本屋の前を通り過ぎた。
風に乗って雨粒が店の中に入って来る。
僕はため息しか出て来なかった。

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雨が小降りになったタイミングでホセは外に駆けて行った。
たまたまスケっチブっクを買った時にもらったビニール袋を
まだ持っていたので、似顔絵はそれに入れた。

 

 

 

 

 

雨が傘なしでも歩けるようになくらいに弱まったので、
僕も外に出ることにした。

だが、ギターが引ける場所なんて昨日と同じ場所くらいしかない。

この雨ではみんな行き着く場所が同じようで、
物売りのおばちゃんが今日もわめいている。
自分の不遇を通行人に向かって訴えているみたいだ。
そんな大声で言わなくたっていいんじゃない?

いや、このおばちゃんだけじゃない。
サン・ホセの歩行者道はどこもかしこも大声で
わめき散らかっているのだ。大声の出し合い合戦だ。
それに合わせて唄うだけでも消耗する。

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やれやれ…。

 

 

 

路上パフォーマンスのレスポンスは日によって下がって行った。
今日は土曜日だっていうのに、ほとんどレスポンスははいらなかった。

正直なところを言うと、
自分の体調が気になって仕方がなかったのだ。

気分もノらなくなってしまったので、僕は引き上げることにした。

 

 

LEEの店員がまた僕を呼んでくれたので、
何だろうと行ってみると
そこには昨日描いた四人組の似顔絵が額に入れて飾られていた。

そういう風に絵を扱ってくれたことがたまらなく嬉しかった。

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リクエストの内容は店員の子供二人を描くというもの。

こちらも15分くらいで仕上げて
1000コロンをもらった。ありがとう..。

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一旦宿に戻って雨が止んだタイミングでまた外にでかけた。

ギターの音が響きそうな場所でやると
パラパラとコインが入ったが、4弦が切れてしまったので、
結局一時間もやらずに僕はまた宿に引き上げた。

 

 

アガリは15070コロン。3千385円。
黒字は1765円。あぁ..、全然稼げてねーじゃんよ。

夕飯はバナナとリンゴしか食べられなかった。
そこら辺のキオスクみたいな売店で売られているこのリンゴが
果たして体にいいものかは甚だ疑問である。

 

 

 

まったく何も手に着かないので、今日はもう寝てしまうことにした。

 

 

 

夜中に腹痛を感じて何度も寝返りを打った。

シャンペンさんは僕の体調不良の原因は
「毎日雨の中外に出ているからだ」と言う。

 

 

それならいいんだけど..。

 

 

自分の死を意識することで
こんなにも不安になるなんて。

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