「雑貨と二人の女のコ」

▷ボリビア、ラパス(11/7)

 

 

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やる気を司るホルモンだかは、何か作業をしだすと脳内で分泌されるらしい

『やる気が出ない…』と嘆いているよりも、さっさと始めた方がいい。それでもやる気が出ないのであれば、それはきっとそのホルモンだかの分泌が阻害されているんだろう。

まぁ、めんどくさがっていないでとりあえず始めましょう、という話。日記も同じだね。

 

今、僕は宿の入口脇にあるソファに座ってこの日記を書いている。コンセントがある特等席。iPhoneのフリッカーを使って文字を打つと小気味のいあ「カタカタ」という音を立てる。

 

 

 

もう南米旅も残すところ一ヶ月となった。

この後の予定を言ってしまうと、ボリビアは一週間そこらで抜けて、チリからヒッチハイクで南下をしようと考えている。調べたところによるとチリはかなりヒッチハイクに寛容な国のようだ。

クスコで会ったバスカーのフェルディナントは「一時間で止まってくれるよ!」なんてポジティブな言葉を投げかけてくれた。

ひとまずボリビアをバスで抜けた後、大きな町まで行き、そこからヒッチハイクを始めるつもりだ。

ヨーロッパやアメリカでやったヒッチハイクの旅。なんだかそっちの方が僕に合っている気がする。今から楽しみでしょうがない。

 

 

 

 

 

 

現在僕が滞在しているボリビアに来た理由は雑貨の仕入れとウユニ塩湖だ。そりゃ僕だってあの鏡張りが見たい。昨日会ったマスダさんによると、今年はエルニーニョのせいで、雨季が早まったようだ。ナイス♪

今泊まっている宿「INTI WASI」のドミトリーは雨戸を閉めると真っ暗になる。

先に泊まっていた目つきの悪い中国人の女の子は明け方5:00頃パッキングを済ませてチェックアウトしていった。

それから二度寝した僕が目を覚ましたのは9時を過ぎた頃だった。

雨戸から光が差し込まないので、外がどれほど明るいかなんてちっともわからなかった。

 

 

 

二日ぶりにシャワーを浴びた。温水が出たが、かなりぬるかった。歯をくいしばって「フー、フー」と息を漏らし僕はシャワーを浴びた。

長く伸びた髪を乾かすのは実に面倒だ。ドライヤーがあればなんてことないが、自然乾燥に任せているので、髪が乾ききるまで30分以上も時間がかかってしまう。

その間に僕はnudie jeansの破けた部分にまたパッチを当てた。

もう、これ何回やれば済むんだろう?まだ一年一ヶ月しか穿いてないのになぁ。

 

 

 

 

 

宿のソファでiPhoneをいじくっていると、「日本人ですか?」と声をかけられた。

そこには顎髭を長く伸ばして、長髪を後ろに蓄え僕と同じようにお団子を作ったアルゼンチン人のヒッピーのような兄さんがいた。どう見たって日本人には見えなかった。

 

 

リュースケさんは一年以上中南米をゆっくり旅しているようで、流暢にスペイン語を話すことができた。

現地のヤツらと一緒にいる時間が多いのか、オープンで明るい雰囲気を持った方だった。

ボリビアには四ヶ月も滞在しているようで、今日はこれからペルーに向かうらしい。また、バスキングもやるようで大量にコインを持っていた。

僕はこれから雑貨を買うつもりだったので250ボリビアーノ分のコインを両替してあげた。

「ボリビアの人たちはみんな優しいからね。笑顔で音楽をやっていれば、みんなレスポンスをくれるんだよね♪」そうリュースケさんは言っていた。

確かに昨日バスキングをしてみてレスポンスが良かったことを思い出した。

リュースケさんは11頃にフランス人とトルコ人のハーフのヤツと一緒に遅い朝飯を食べに出かけていった。彼と会ったのはそれっきりだった。

 

 

 

 

それから僕も外に出ることにした。ショルダーバッグはドミトリーに起き、パスポートや現金は受付にあるセーフティボックスに鍵をかけてしまった。

ラパスに出没する首絞め強盗が狙うのはツーリストの格好をした人間が多いらしい。バックパックを背負って日本でも着ていそうな高価なダウンジャケットを着ているような人間だ。首締め強盗もそう誰これ構わずに襲うわけじゃないみたいだ。

 

 

向かったのは”cale Linares”という名の通りだ。ここには雑貨屋が集まっている。昨日もここにある雑貨屋のいくつかを見て回っので、気になる店に入ってチェックしていた雑貨を手に取っていった。

どこの店も似たり寄ったりの雑貨を取り扱っているが、特にコインケースやポーチは布の柄や配色が微妙に異なっている。

コインケースとポーチはこの旅の中でにたすら仕入れてきた。物を入れるだけというシンプルな用途ゆえに日本でも使ってもらえる雑貨だと思う。

そして、ボリビアのラパスで売られるコインケース/ポーチはダントツのクオリティだと僕は思った。ハンドメイドの粗さはあるが、バリエーションが豊富で目移りしっぱなしだ。なんと言っても安い‼︎

今回が最後の仕入れということもあり、気に入った雑貨があれば買っていった。

 

 

通りの端の方にある雑貨屋で売られているポーチは全て店の奥さんの手作りだった。雑貨そのものもオリジナリティを感じさせたし、生地の素材もしっかりしたものだった。そのため値段もいくらか高かった。

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店内にはミシンが置いてあった。それがどこかいい雰囲気を出していた。店には娘さんが暇そうにしていた。旦那さんが西洋人よりなのか、その娘の顔はちっともボリビア的な感じがしない。

また、この店には可愛い小型犬が飼われていた。どういうわけだか、女のコが名前を呼んでもちっとも寄って来なかったが、僕にはすり寄ってきた。雌犬だったからその娘とは反りが合わかったのかもしれない。

 

 

一つの店では複数の雑貨を買うことが多い。それで値下げをしてもらうのだ。僕がいくつもポーチを買ったので店の奥さんも機嫌が良さそうだった。

 

 

 

 

 

 

この日は人と会う約束をしていた。

いつだったかFacebookに友達申請をしてくれたボリビア人のアンドレアという女のコが、ラパスに住んでいるのだ。
ジャパンカルチャーが好きらしく、ここを訪れた日本人と積極的に会っているらしい。

 

 

16:30に宿に来てくれる約束になっていたが、やって来たのはお姉さんのマイラだった。

「アンドレアは少し遅れるから、私が迎えに来たの」たどたどしい日本語でマイラが言う。

 

 

僕とマイラはサンフランシスコ教会まで行くことになった。

マイラは日本語を勉強しだして二年になるそうだが、そこそこに喋ることができた。また、英語の語学学校に行っていたこともあり、日本語よりも英語で会話した方が意思疎通がスムーズだった。

サンフランシスコ教会の前でお喋りをしながら時間をつぶしていると、アントワネットがやって来た。こちらは日本語がお姉さんよりも上手かった。

僕たちはカフェに入って談笑を楽しんだ。アンドレアはブログを通して僕に興味を持ってくれたらしい。

二人に似顔絵を描いてあげると、二人とも喜んでくれた。最近似顔絵描いてなかったからペンタッチが鈍いけどポップな感じで仕上げました。

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夕方になると、二人は町の夜景が見える場所に僕を連れて行ってくれた。ローカルバスに乗り、坂道を登ったところにその絶景スポットはあった。

どうしてか、後進国で見る夜景は日本のものより綺麗に感じる。
立地的な条件もあるだろうし、そこに人間の生きる力強さのようなものを感じるからかもしれない。

 

 

 

一通り写真を撮った後に僕たちは階段に座ってお喋りをした。酒を飲みながらだったらもっと楽しかったかもしれない。

アンドレアは現在、大学で国際言語学を学ぶために、準備をしている最中のようだ。専攻したい言語はフランス語だと言う。僕はそれを意外に思った。てっきり日本語を学ぶのだと思っていた。

話に聞くところによると、ボリビアではフランス語を学ぶ人口はまだまだ少ないらしく、スカラーシップを利用してフランスに留学することも可能らしい。フランスではスペイン語を話す人も多いそうで、実用面で言えばフランス語を学ぶメリットの方が多いみたいだ。

 

 

もちろん、アンドレアもマイラも日本に来たがっていた。だが、手続きがなにかと厄介みたいだ。ビザは$50とそこまで高い印象はなかったが、ビザを取得するためにはイン/アウトのことも航空券はもちろんのこと、滞在先のブッキング、さらには所持金の証明も必要みたいだ30万以上は必要らしい)
手続きにうるさい日本ならではだと思う。

こっちが来る分にはすげー楽なのにな。こういう場面で日本のパスポートのすごさを知るよ。

 

 

 

「それで日本に来たらどこに行きたいの?」
「札幌、名古屋、大阪、茨城、千葉、福岡!」

二人からはポンポンと行き先が出てきた。でもよりによって何で茨城なんだ?

 

 

「茨城には海があるのよ」

ニコニコしながらアンドレアはそう言った。きっと名所があるんだろうな。僕は日本については全然知らないからな…。

 

 

 

20:00に二人と別れた僕は、軽食を挟み、21:00にバスキングをしに外に出かけた。もちろん貴重品は宿に置いて。

昨日と同じ通りは今日も賑やかで、露天に設置された薄型テレビからは大音量で音が漏れていたが、そこまで気にせずに歌うことができた。僕の喉も高所に慣れてきたようだ。

弦がプツプツ切れてしまったため、想いどおりにノれない場面もあったが、アガリは一時間半で79ボリ。11ドルちょとだ。

なんだか、ボリビアは好きだ。
滞在二日目。いい出だしだ♪

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