「あ、、、観光地好きかも」

1月23日/オーストラリア、ゴールドコースト

 

 

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こんなにも寝心地のいい公園だってのにスプリンクラーが設置されていないのが驚きだった。

メルボルンでスプリンクラーに深夜叩き起こされてからというもの、僕はちょっとしたスプリンクラー恐怖症みたいなものに陥っていた。あの「カシュッ!カシュッ!」という音を聞いただけで頭を抱えたくなるよ。

 

 

朝も早くから公園の歩道ではウォーキングやら自転車やら、はたまた朝のサーフィンをしにやって来た人の姿がチラホラと目に入った。小さな子供を連れた家族連れさえいるのだ。

オーストラリア人は随分と朝が早い印象を受ける。それでいて僕は誰かに起こされるということがなかった。なんだか野宿者に寛容な町なのだろうか?ゴールドコーストは?

このゴールドコーストはいくつかの有名なビーチがある。僕の目当ては「サーファーズパラダイス」という、聞くからにチャラそうな名前のビーチだ。

 

 

テントを片付けるとまずは近くにあるシャワーで体を洗った。

ビーチのいいところはどこにでも公共のシャワーがあることだ。ボクサーパンツ一枚になってそのまま石鹸で体を洗うのだ。もちろん下着も一緒だ。そして体をきれいにしたあとは、目にも留まらぬ速さで下着を履き替えれば完璧。

海外は日本と違いって変な人の割合が多い。朝っぱらからビーチで数秒間だけ全裸になるヤツがいてもなんら不思議ではない(と開き直ってるのは僕だけだろうな笑)

 

 

 

 

体をさっぱりせると、散歩がてらに歩いてサーファーズ・パラダイスまで向かった。

トラムで行くこともできるのだけれど、なんと4.8ドルともするのだ。高額だよ。なんでそんなに高ぇんだっつの。

 

 

今朝がいたブロード・ビーチからサーファーズ・パラダイスまでは地味に距離があった。距離にして3kmくらいだろうか?

手ぶらだったら気が楽かもしれないが、なんと言っても僕は二十四時間バックパックとサブバッグとギターと一緒なのだ。最近では「ギターを持っている」という感覚すらなくギターを持運べるよ。

 

サーファーズ・パラダイスに着くまでに何度か休憩を挟み、到着した頃にはまた体は汗でベトベトになっていた。

 

 

 

 

まず僕はサーファーズ・パラダイス周辺をざっと歩いてみることにした。

すぐにバスキングにうってつけの歩行者天国を見つけた。昼前から人で賑わいを見せていた。バスキングをやるんならそこで決まりだろう。

だが、そんな真昼間からバスキングをする気にもなれなかった僕はひとまず近くのスターバックスに避難。2.8ドルの一番安いコーヒーを注文すると冷房の効いた店内で、たった一時間の時間制限付きのWi-Fiとうまく付き合いながら二時間ほどそこで過ごした。

 

 

15時になると通りの人はますます多くなっていた。

さすがにメインストリートのど真ん中でやるのはあれだったので、アーケードのあアパレル店の脇でバスキングのセッティング。

さぁ!サーファーズパラダイスはどんなリアクションが返ってくるのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

街が変わればレスポンスも変わる。

まさか観光地でここまで足を止めてくれる人がいることに僕は驚いた。ブランケットの上に並べた漫画が注目を集めるフックになっている。すぐに似顔絵のオーダーが入った。

そこからは沢山の人が足を止め、僕に話しかけてきてくれた。いやぁ、涙がちょちょぎれる勢いだったよね。そうだよ!これだよ!僕が求めていたのは!ニュージーランドで調子がいい時とそっくり同じだった。

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インスタグラムで似顔絵だけも見れます。アカウントはindianlioj45っす。

 

 

 

中には自分を登場させた漫画を描いてくれというオーダーも入った。

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似顔絵だったら15分くらいでできるんだけど、1ページの漫画にとなるともっと時間がかかる。話はもちろんのこと、セリフやモブ、背景まで描かなくちゃいけないからだ。これで似顔絵が似ていなかったらどうなるんだよ。リスキーだよ。それでもその漫画をオーダーしてくれた人からは20ドルがもらえた。

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「あれ?もしかしてシミさんですか?」

と声をかけてきてくれた日本人のカップルがいた。

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僕はってきり自分のブログを読んでくれているのかと期待したのだが、ここ最近のマサトさんのブログで僕が頻繁の登場するものだから(パタゴニアを旅した時だ)、僕の姿を見て気がついたらしい。あー、なんだよ。がっかりだよ。

二人には雑談の最中に簡単な似顔絵を描いて売りつけた。お買い上げありがといございます。

二人はこれから世界一周の旅にでるそうだ。てかハネムーンが世界一周ってロマンチズムに鼻血がでちゃうよ!

(ブログもやっているみたい。「旅するにこいち」ってブログ。記事がすごく丁寧に書いてある。ギャグセンスがいい!僕のことをものっすごく丁寧にいじってくれてる!あざっす)

 

 

 

 

19時になると通りはさらに人で溢れるようになった。

マイクをつけて声を拡張した大道芸人の周りには人垣ができていた。まぁ、彼らは商売敵じゃないんだ。お客さんがこっちに流れてくることだってありえるものな。

そんな風に呑気に構えていると警察がやってきて、この日のバスキングは終了となった。やっぱりこの町でもストリートパフォーマンスをするにはパーミッションがいるらしい。

 

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ディジュリドゥだぁああ!バックパック背負ってたから代わりに前の青い服の子にコイン渡して入れてもらった。

 

 

 

 

帰り際にそこら変でバルーンアートをしていたおっちゃんにパーミッションのことを尋ねてみた。もちろん声をかける前にコインを数枚帽子の中にいれておいた。まぁバスカー同士の挨拶みたいなものだ。

おっちゃんは子供相手のバルーンアートという可愛いことをやっておきながら、顔と声はかなり渋かった。缶コーヒーが似合いそうだなと僕は思った。

 

おっちゃんは顔をしかめていた割りは有益な情報を僕に教えてくれた。

警察は注意するだけだということ。シティーカウンシルのスタッフ(区役所ってことかな?)が罰金のチケットを切るのだということ。パーミションは三ヶ月有効のもので80ドルするということ。そして明日は区役所が休みだということ。

 

 

「あんた、ギターを弾くんだろ?最後にいいことを教えてやる。もしパーミッションなしでバスキングをしたいのなら「プライベート・プロパティ」内でやることだ」

「なんですかそれ?」

「つまりだな。閉店後の店の敷地内、まぁ入り口とかでやる分には警察も役所の人間も手出しはできないってことさ。22時を過ぎたらそこのバーのある場所でやってみろよ。酔っ払ったやつらが金をいれてくれるさ。ただし、敷地内から一歩でも出たら罰金だ」

まぁ、僕はバーのある通りでバスキングをするつもりはなかった。その「プライベート・プロパティ」が具体的にどこら辺を指すのかがわからなかったからだ。

 

 

 

手持ち無沙汰になってサーファーズパラダイスをプラプラ歩いていると、ディジュリドゥの音が聞こえた。

スーパーの前にヒッピーのような日本人のお兄さんがディジュリドゥを吹いていた。頭の後ろに僕みたいなお団ヘアをつくり、上はヨレたオレンジのシャツ、下はハーフパンツ、そして裸足だった。かなりキャラは立っていたが、パフォーマンスそのものはどこか控えめだった。

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その場には僕の他にゴールドコースト在住の日本人のご夫婦の姿があった。僕は話しかける前にコインを数枚入れて挨拶をした。

セイタさんはワーホリを終え、オーストラリアを車で旅しているのだと言った。車は中古のものを現地で買ったらしい。そして一ヶ月後には日本に帰るのだと言う。ディジュリドゥはケアンズで買ったものらしく、今はバスキングで稼ぎながら旅をしているようだ。ワーホリで貯めたお金があるので、そこまでがっつりバスキングをしているわけではなさそうだった。今は車中泊をして移動しているらしい。車は帰国前に売りに出すそうだ。

 

僕はそんなセイタさんの話を聞いてどこか新鮮な気持ちになった。オーストラリアにはこういう旅の仕方もあるのだ。車で一人旅だなんて、ちょっとロマンを感じるね。

 

 

おしゃべりを終えると、セイタさんはご飯を食べに行ってしまったので、今度は僕がスーパーの前でバスキングをさせてもらうことになった。どうやらここはセーフな場所のようだ。

久しぶりに弾くギターは楽しかった。っていうかオーストラリアで弾き語りをしたのは今回が初めてかもしれない。

一時間ほどで17ドルと差し入れの水をもいただいて本日のバスキングは終了。アガリは140AUドル。

 

 

僕は思った。

 

 

「観光地、好きかも♪」

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