▷漫画家スタンディングデスク導入

 

 

 

「スタンディングデスク」

には前々から興味があった。

立ちながらオフィスワークするというあれ

英語だけどわかりやすいよ。

 

スウェーデンのオフィスの75%は導入しているとかしていないとかで、立って仕事をすることによって体への負荷がかからず、むしろ足腰を鍛えることができるらしい。

調べてみると立っていた方が人間気分もポジティヴになるのだとか。クリエイティヴなアイディアもバシバシ出ちゃうんだってさ。

ほんとかよー?眉唾だ。

 

 

なら自分で試してみればいい。

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人間の体は太古の昔から立って暮らすようにできているらしい。

人間が一日の時間の多くを座って過ごすようになたのはここ数千年の話みたいだ。数千年ってでかいけどね。でも人間の体はうんと昔にできあがっていたわけだ。

 

 

 

だから長時間座りっぱなしの生活というのは体にとってよくないことはお分かりになられたでしょう。

漫画家といえばバリバリのデスクワーカーだ。それもハードに分類される方の。

もちろんここで言っているデスクワーカーとは座って仕事をする人を指す。まぁ、今の僕は10時間以上机に向かっているということはないんだどね。

そんな僕でさえ集中して何日か作業する場合には腰に痛みを感じることがあった。ここでなんらかの打開策をとらなければ、

僕はいつか爆発してしまうだろう。

 

 

いや、よく考えてみなよ?もしこれで運動しなかったとしたらどうなる?

 

 

【座りっぱなしのデスクワークをする→足腰を使わなくなる→足の筋肉が落ちてくる→運動ができない体になる】

こういうことでしょ?

 

最近ランニングも始めたことだし、スタンディングデスクに移行するにはいい機会だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

だけど

ほとんど人がそれを試してみるのを断念するように、まずどうやってそれを作るかが問題だった。だいたいこういう時は「やりたいんだけど..」とか言ってやらないパターンだ。

IKEAとか行けばそれようの高さが調整できる机が売ってるらしいけど、今の僕にはそんな金なんてない。

どうにかならないものか…?
DIYでなんとか。

 

 

一度だけ

カラーボックスを買ってそれを机の上に乗せる

というアイディアを思いついた。

 

 

ホームセンターに行った時に実際にカラーボックスをひっくり返してみた。カラーボックスの裏面は平らじゃなかったので断念。

(今思うと、カラーボックスを横向きにして使えばできなくもない)

 

スタンディングデスクの理想の高さとは肘が置ける高さだ

 

 

 

 

 

何か代用できるものがないかと家を探していると折りたたみの小さなテーブルがあった。ちゃぶ台と言ってもいい。広さは15インチのラップトップとA4ノート、そしてマグカップを置けるくらいの広さだ。

 

 

『どれ、ものは試しに..』

今まで使ってた机の上の荷物を一旦どけて、僕はその上にちゃぶ台を設置した。

 

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うん。悪くない。

しかも見事に肘くらいの高さになっているじゃないか。

僕はここでお金のないエセ健康志向な野郎共に声を高々にして提唱したい。

 

 

 

 

 

机の上にちゃぶ台乗せればスタンディングデスクになる!

 

 

 

 

数十センチくらいの誤差なら雑誌やら 木材を買ってきて調整すればいい。

えっと、そもそも机を持っていない人はーー、

うん。それは知らない。

 

 

 

 

 

そんなわけで僕はスタンディングデスクを手に入れた(作った)。

低コスト以前にゼロ円!

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最初はパソコンの箱とかで傾斜をつけた。

 

 

さっそくちゃぶ台(オン・ザ・デスク)の上で作業を始めたのだけれど、最初は笑っちゃうくらいキツかった。

下半身の筋肉が一斉に叫び声をあげていた。走っている時に使っている筋肉以外を酷使していることは間違いなかった。他の人のブログを読むと「最初の三日間は地獄」らしい。

 

 

 

僕は自分が立ちっぱなしの状態から逃げられないように、椅子を片付けちゃったんだけど、立っていることがまるで何かの拷問のように思えた。

電車の中で立っていることなんてしょっちゅうだけど、「スタンディングデスクを実践している」という意識が働くと、体へかかる負荷をありありと感じることができた。なんかずっと筋トレしてるみたいな。

 

 

パソコンに向かう分には状態を起こして作業することができるのだが、漫画を描くとなると違うこともわかった。ペンタッチも異なる。

っていうか、僕、顔を紙にある程度近づけないと描けないんだよね。ここらへんは慣れでしょう。

 

 

初日はスタンディングデスクのあまりのキツさに、机から何度も離れた。そしてその拷問器具みたいな机を眺めた。別に眺めたところで何も変わらないのだけど。

 

 

だがそこで僕はあるひとつのことに気がついた。

 

 

 

 

『あれ…?スタンディングデスクって

 

 

 

 

 

DJブースに似てない?』

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似てるよ!似てる!似てるっっ!!

だって彼らは立って曲かけるでしょ?おれも立って漫画描くじゃん!これって一緒じゃない?一緒っしょ!あー!オーケー。そういうことね。

いつもスピーカー代わりに使っているヘッドホンを着用。気分はまさにDJ。「とんかつDJアゲ太郎」ならぬ「漫画家DJシミ」!

これならノれる!ノって作業できる!

 

 

僕はいっつも一人でこんなアホやって

毎日を楽しく生きているわけだ。

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昔のソウルも悪くない。

 

 

 

 

 

そんな風にして僕はスタンディングデスクを手に入れた。

やっぱり、やり始めは慣れない環境になんだかソワソワする。使っていない筋肉を使っているのを感じる。特に下半身に。

そうだ。世界一周の資金集めでバイトしてた時はずっと立ちっぱだったなぁ。あれも最初はキツかったけど、そのうち体が慣れてきたんだっけ。と思い出した。

思考状態に関していうと、はっきりとした変化はまだわからない。今は体への負荷に気が向いてしまう。これが自然な状態で続けられるようになればまた少し変わってくるのだろう。

 

 

立っている時間は全てエクササイズ。

それがスタンディングデスク。

気分はDJ。

HEY HO!

 

 

 

どう?なかなか悪くないでしょ?

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