▷ぜいたく

 

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前回のブログから10日以上も間が空いてしまった。

まぁそう言っても広告収入を得るほど一生懸命ブログ更新に打ち込んではいないのでマイペースに書いてる。

 

 

ブログを書かないということは僕の場合、何か他のことをする時間が多くてブログなんて書いている暇がないということでもある。

もちろん日頃の漫画やイラストの練習に時間をかけていたりすることもあれば、

雑貨を出店する際の出店準備に追われていたりすることもある(あった)。

友達と酒を飲んでいてブログを書かないなんてこともあるし、

何かが原因で気分が滅入ってしまって全然ブログなんかに気持ちが向かない時だってあるのだ。プチ鬱みたいなもの。

 

 

人間は深い思考を始めると内省的になりがちだと思う。

その表れは日本文学に顕著で、昔の有名な日本の作品をみるとほとんど明るい話がないように感じる。

夏目漱石や芥川龍之介、太宰治なんかみていると、『お前らネガティヴに考え過ぎじゃね?』とそんな話ばかりだ。主人公がもがき苦しみ続けるような話が多い。「人間失格」なんてタイトルつけちゃうくらいだからね。書いた当の本人はよっぽどウツだったんだろう。時代的な背景もあるだろうけどさ。

 

 

 

 

そもそも物語を作る上で主人公が最初から最後まで一貫してハッピーだったら、読んでる方もあまり感情移入できなくなってしまうだろう。

主人公があれこれ葛藤し障害を乗り越えていくからこそ、最後に味わうカタルシスがあり、読者の共感を得るのだ。

 

 

こう書いておいてあれなんだけれど、僕は映画の中盤に出てくるほのぼのとした日常シーンが好きだ。愛おしいといってもいいくらいだ。

特にサスペンス映画なんかの中盤で主人公たちの生活が一時的に安定し、幸せそうにしているのを眺めているのが好きだ。自分が不安定な生活をしているからこそ、こういうシーンに憧れるのかもしれない(笑)

 

 

たとえば、「LEON(レオン)」で殺し屋役のジャン・レノが子役のナタリー・ポートマンと共同生活をする場面なんて、見ていてほんわかしてしまう。

あの二人で一緒に腹筋をするシーンなんてまさに漫画じゃないか。挿入歌のアイスランドの歌手、ビョークの歌が妙にマッチする。

シリアスな題材を扱った映画だから、もちろん終盤になれば銃は火を噴くし、人は死ぬ。

だからこそ、ああいうほのぼのとした日常的なシーンがあると

『いつまでもこのシーンが続いて欲しいな』とさえ思うのだ。

 

 

そう思うのはやはり僕が作品に感情移入しているからだと思う。ゲスっぽくいえば脚本家にまんまと乗せられているってことになるんだろう。

別に人が死ぬような映画じゃなくたって、中で人が幸せそうに過ごしているシーンがあると、このままこの調子で最後まで映画が続いてくれたらいいのにとさえ思うのだ。

実際そんな映画だったら観客はがっかりして劇場を出て行くことだろう。とりたてて変化のない日常風景を淡々と見せられるわけだから。僕はそういう映画があってもいいと思うけどね。「◯◯の幸福な日常」みたいなタイトルでさ(笑)。そう題打った時点で真逆の展開が待ち受けているだろうなということが想像されてしまうけど。

そう考えると、

僕たちは心のどこかでは映画に出てくる人の生活が荒れ狂うのを待っているのかもしれない。「他人の不幸は蜜の味」的な考えを持ってして。

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別に映画でなくたっていいのだけれど、物語というのは架空の世界を疑似体験することもでもある。

小説は文章、漫画は絵、映画や舞台は人に演技をさせて物語を伝える。

何をつかって物語を伝えるかは違っていても、これらのメディアに共通することは読者に架空の世界を提示し、そこでの出来事を味あわせてくれることだろう。

 

 

僕はここに物語の強さがあると思っている。

小説なんてマジですごいよね。だって文章だけで世界を作り上げて、読者の心を揺さぶるんだもの。だてに何千年と生きてきたメディアじゃないよ。どこかの作家が言っていてたけれど、小説は時間の洗練をくぐりぬけてきたんだね。きっといつになっても小説ってのはあるんだろうね。いや、あってほしいよ。

 

 

僕は漫画家と名乗っていても漫画自体はほとんど読まない。むしろ小説をよく読む。

僕の本の読み方は後者で、とくに物語の作り方だとか、新しい知識を増やそうだとかそういう意識はなく、ただ楽しむために本を読む。

BOOKOFFは僕にとって宝の山みたいなものだ。何も買うつもりがなくても、行くたびに本やCDを買ってしまう。

まだ読んでいない本が家にあるのにもかかわらず、読みたいものがあると次々に買ってしまうのだ。考えてみれば大学生の時からそうだった。ヴィレッジ・ヴァンガードに通っていた時はバイト代のけっこうな額を自己啓発本やらに費やしていたと思う。高橋歩は僕にとっていい出会いだった。

今現在僕の部屋には未読の本が10冊以上もある。たぶん、このあともこんな風にして買いたい本を買い続けていくんじゃないかな。これは僕のささやかなぜいたくなのだ。

また、そうして読書にふけっているうちにブログを書かなくなってしまうのだろうな。

 

 

今日の話は「ブログを書いていなかったわけ」についてでした。

 

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