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ティーンエイジャーたちに「ねぇ?ムーミンって知ってる?」と尋ねたら、一体どれだけの子が「あぁ、知ってますよ。あのカバみたいなやつですよね?」と答えるだろう?
そして一体どれだけの子がムーミンのストーリーを知っているだろう?
他のキャラクターがテレビCMに起用されたりグッズが溢れていることから有名なムーミンだが、はたしてムーミン以外のキャラクターの名前まで知っているだろうか?せいぜいスナフキンとミーくらいじゃないだろうか?
正直に告白すると僕はそうだった。ムーミンのガールフレンドの名前すら知らなかった。

日本で有名なそのかわいらしいキャラクターはフィンランドの作家であるトーベ・ヤンソンが1945年から1970年までに書いた児童小説に登場したキャラクターである。日本がテレビアニメ化したのは1969年のことだ。
※wikipedia「ムーミン」
注目したいのは原作小説の挿絵は作者自身によって描かれたということだ。
シンプルなペン画には無駄な線が一切ない。背景もしっかり描きこんでいるので、読者はその世界観をより鮮明にイメージすることができる。見ているだけでワクワクする絵なのだ。
作者のヤンソンさんは美大出身で、十代のころから広告のデザインなどを得て収入を得ていたらしい。どうりで絵が上手いわけだ。詳しくは公式サイトにヤンソンさんの生い立ちみたいなのが書かれているのでそちらを参考にしてもらいたいと思う。
たぶんどこの学校図書館でもムーミンの本は置いてあるだろうけど、それを進んで読む人はけっして多くはないはずだ。それはまるで名前は知っているけどどんなことをするか分からないテレビに出ているあの芸能人に似ている気がする。
ムーミンだけでなく、ミッキーマウスやスヌーピーだっておなじことが言えるだろう。何年も世界中で親しまれているキャラクターたち。
それは視覚的にかわいいのであって、別に背景となるストーリーは関係ない。モデル業的な役回りだ。キャラクターの世界でのトップモデルとでも言えばいいのだろうか。存在自体が価値になり、人々はムーミンを求める。
僕たちは生きて行く上でキャラクターの名前と顔以上のことを知るは必要はどこにももない。名前があってそのキャラクターを識別できればでいいのだ。女のコにムーミンのキャラクターがプリントされたマグカップなんかをプレゼントして「あ!ムーミンだ!かわいい!」なんて言ってもらえればいいのかもしれない。それ以上の知識はうざったがれるような小ネタになりさがってしまう可能性もある。
ムーミンの顔と名前が合致していれば、この世界では一般教養たり得るのかもしれないね。
「この生き物はなんでしょう?」「ピンポーン!」「はい!"ムーミン"!」「正解!」ってな具合に。
あぁ、なんだかそう考えるとちょっと切ない気持ちになるなぁ。ムーミンのアイデンティティーは別に関係ないのか。

だけどムーミンたちがどんなキャラクターなのかを知ることも悪いことじゃない。
興味を持ったキャラクターがどのような世界観に暮らしていたのか、キャラクター同士の相関関係、そして彼らのルーツを知ることでより一層彼らに愛着が湧くはずだ。まぁ、僕は漫画家なんでね。そういうの知りたいの。
アニメとは違う小説独自の挿絵は、またべつの味わいだ。トーベ・ヤンソンの描くムーミンの世界観はどこかダークファンタジーの感じがしなくもない。
すごいのはペンとインクだけでその世界観が描かれていることだ。特に夜や部屋の暗がりを線だけで表現には驚かざる得ない。
はるか昔からペン画のアーティストたちは黒と白の二色だけを使って明暗を描きわけてきたわけだが、トーベ・ヤンソンのすごいところは、その絵が親しみやすいということに尽きるだろう。
どんなに上手い絵描きでも人に好まれる絵を描くのは難しい。そこに温かみがあって親しみやすいのであれば、絵が写実的であるとかより鮮明に描かれているだとかは関係ないのかもしれない。いや、ヤンソンさんめっちゃ上手いけどね。

というか、ここからは完全に人の好みによるんだと思う。
ONE PIECEだってそうだ。日本ではとてつもなく人気だけど、僕は作者の尾田栄一郎が描く「線」が好きだ。
ムーミンの世界観をどこまで知るかは、それもやはり人によるんだろう。
見ようと思えばアニメだって見れるし、原作小説も読むことができるだろう。ただ、児童向けということから、歳をとればとるほどその機会は失われていくのではないだろうか?
だから僕は今このタイミングでムーミンを改めて読むことにしたのだ。
先日、BOOKOFFで原作小説を見つけた。
都合よく全巻揃っていたので、少し迷って(そう。僕は他にもいくつか本を買っていたのだ)最初の5冊だけを買うことにした。
これを読みきったらまた次のシリーズを買えばいいだろう。ちょっと先のことになりそうだけどね。
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こんにちは!
世界旅の頃からブログ読んでます。いつも、色々な視点からものを捉えるしみさんに色々考えさせられます。湿っぽいというか、深いというか、アンニュイというか、でもたまに突き抜けてて、そして、ロジカルな思考に同感させられることが多々あります。
日本に帰ってきてからは色々な葛藤や挑戦、達成感や焦燥感、アーティストの苦悩のようなものも感じます。
やりたいこと、好きなことやって、自分でありたい、でも力まない、頑張りすぎない、ということがブログからすごく伝わってきます。
一方で、もし、自分だったらお金とか、人間関係(愛情)とか、そういうものが欲しい。まずそれを満たしてからと考えてしまう。それを考えると、今のしみさんから不安とか、不自由(経済面とか、人から愛想をつかされるのではとか、結婚はとか)を猛烈に感じることがあります。
だって、しみさんはまぁルックスやセンスは悪くはないですし、学歴とか考慮すれば、今のこだわり?を、捨てれば、きっと安定からの出逢い、結婚、一般的な幸福がつかめると思いますから。アイデンティティとの葛藤なんでしょうか。
でも、しみさんは、どこか突き抜けつつある感じもします。お金はなくとも、漫画を描き、エッセイ風ブログ(最近のブログは随筆っぽいですよね)を書き、友と会い、、
でもどうしても、勝手に不安を感じつつ読んでいる自分がいて(ほっとけよと言われそう)、いいビジネスパートナーが現れないかなとか、親密なガールフレンドとの出逢いは訪れないのかとか、日々の生活が気になっています。
旅ブログの方は、旅が終わっても、旅の続きがあって、やはり、旅を終わらせたくない。旅の開放感、楽しさ、苦労、あわせて、まだ、人生という旅を続けているのかな、と思ったりもします。
しみさんの次のムーブメントを楽しみにしています。
>Moguさん
うわぁぁあ〜〜〜!!!
僕のこと僕以上に心配してくれる稀有な方がいらっしゃったようっっっ!
いつもブログを読んでいただきありがとうございます!
そして僕の現状や心境を的確に言い表しているもんだから思わず苦笑しちゃいました。
まーー、でもどうなんでしょう?
一般的な「安定」などからはすでに思いっきり逸脱しちゃってるわけですし、今更戻る気もありません(いや、戻れないだろうな笑)
ただ、僕は6年前に「やる」って決めただけです。最短距離で進めているとは思っていませんが、間違っているとも思っていません。
根拠のない自信で満ち溢れてます。おれならやれる!って笑。
確かに他の人たちが手にしているものを自分が手に入れるのはちょっと(どころかとてつもなく長く)時間がかかるかもしれません。
なぁに、一人くらい僕みたいな人間がいたって誰も困りはしませんよ。うまくいかなかったらそれはそれまでです。でも、やめはしませんね。
ブログだとしみったれた文章になっておりますが、本人は割と楽天的に生きております。
大丈夫です!最近”自己暗示”学びましたから!
アファーーーメーーーショーーーン!!