▷せっけん萌え。

 

[ad#ad-1]

 

 

 

「おれ、せっけんのことが好きだ!」

 

 

そう文字に表すと、

どこか海沿いの小さな町の防波堤で高校生の男のコが幼馴染の女のコに告白をするみたいなイメージが浮かんだが、

まぁ、そんなウブなシチュエーションとはまったく関係なしに僕はせっけんのことがけっこう好きだ。向こうはどう思っているの知らないけど。

 

 

 

せっけんの魅力に気がついたのは僕が旅をしている時だ。僕はせっけんのもつ有用性に気がついた。

 

まずなんと言ってもせっけんはどんな国でも見つけることができる。

世界を旅するバックパッカーにとって荷物は大きな問題だ。

気候や気温の異なる国をあちこち移動するので衣類はかさばるし、今のバックパッカーだとカメラやパソコンなどの電化製品を持っている場合も多い。人にはゆずれないお気に入りが荷物にあったりするとこれはこれで厄介だ。減らそうにも減らせないし、捨てようにも捨てられない。

特に消耗品ともなれば常備しておくというはけっこう大変だ。コンタクトレンズを使用している人は半年から一年分くらい一気に買い込んで旅をするのだとということを聞いたことがある。盗まれたら一巻の終わりだぜ。だから怖くてコンタクトレンズなんて使えない。そんな僕はメガネをチェコで盗まれた。キツかった。

 

別にそれが歯磨き粉みたいなありふれたものでも、何を使うかは重要だ。

先に断っておくけど、日本ほど品揃えがよくて値段が安い国はそうそうない。先進国に行けばそれなりに物はそろっているけど、日本よりも高い場合が多いし、当たり前だけど品質の高いものほど値段が上がっていく。何が言いたいかっていうと、日本のスタンダードが高いってこと。

大手化メーカーのものだったらどこの国でも見つけることができる。『日本でいつも買っているのとは違うけど、まぁ、これを買っておけば事足りるだろう』なんてそんな妥協もあるかもしれない。

コルゲートの歯磨き粉ならエジプトでも売られていたし、割と僕はそれを使っていた。

 

 

せっけんも同じだ。

大手メーカーから地元のよくわからないメーカーまでありとあらゆるせっけんが世界中にあふれている。一体誰がせっけんというものを発明したのだろうか?世紀の大発明だと思う。

僕はタッパーに入れてせっけんを持ち歩いていた。せっけんが小くなってくると、そこらへんの薬局か売店に行って新しいせっけんを手に入れた。

 

 

せっけんが洗濯にも使えるということも大きなポイントだろう。

洗濯用のせっけんでなくても大丈夫だ。別に家族5人分の衣類を洗濯するわけでもないので、シャワーを浴びる時についでに洗濯も済ませてしまえばいい。

もちろんせっけんの減りは普段より早が、なくなってきたらまた買えばいいのだ。

image

 

 

 

 

 

 

『あぁ、せっけんって便利だなぁ』

とせっけんに対する見方が変わってきた2015年のエジプト。ん?エジプト?

エジプトのダハブに滞在していた時から僕はせっけんしか使わない生活にシフトしていった。

 

せっけんを使って髪の毛を洗ったことがある人はわかるかもしれないんだけど、使うと髪がパサパサになってしまう。

これは大手メーカーのものでも一緒で必要以上に髪の毛の油を落としてしまうことが原因らしい。だから自然由来の成分を使ったせっけんであればそこまで髪のパサつきは感じない。あくまで個人的な感想だけれど。

 

そんなわけで、僕はだんだんとせっけんの素材にもこだわるようになっていった。

旅の中でケミカルが加わっていないせっけんを見つけ出すのは簡単なことではなかった。発展途上国の場合は特にそうだ。自然素材のせっけん探しはまるで宝探しのようでもあった。

僕はすたすたと売店という売店を渡り歩き、成分表示をじっと凝視し(見ても解らない)、くんくんと匂いをかいで、これが果たして体にとって安心な素材で作られているかをうんうんと熟考した。そして最終的にはしゅぱっとフィーリングとインスピレーションに頼って購買を決めたのだった。

新しく買ったばかりのせっけんを使う時はワクワクした。『どれどれ?』と髪を洗う瞬間は緊張の一瞬だ。自信を持って手に入れたせっけんで髪の毛を洗ってパサパサになってしまうと、『おれの人生ってこんなものか..??』と肩を落としたものだ。

 

 

 

 

「そのせっけんで髪が洗えるか?」

というのが僕にとってのせっけん選びの重要なポイントでもある。これはせっけん選びをする際の僕のもつ命題だ。

 

 

 

 

だからこそ自分の探していたせっけんを見つけ出した時は、喜びもひとしおなのだ!

そういう時はチャンスを逃すまいと買いだめをしておくようにする。荷物を減らしたいだとかそんなことは関係ない!

何言ってんだバーロー!せっけんのひとつやふたつでバックパックの重さが変わるかってんでー!こちとら二年以上旅してんだい!ここで機会を逃しちまったら次はいつ手になるかわかったもんじゃねえ!

そして予備のせっけん(といってもせいぜい2コくらい)はバックパックのサイドポケットへ..。

 

 

 

一番オーガニックのせっけんが手に入りやすかったのはニュージーランドだ。

だいたい「オーガニック」と名のつくものは高いことが多いのだが、ニュージーランドのスーパーには「eco」という名前の(ちょっと胡散臭いけど)せっけんが安く売られていた。フレーバーの種類も豊富で、ココナッツのフレーバーが僕のお気に入りだった。確か3ドルちょっとで買えた。

海外のオーガニック製品に対する関心の高さには驚いた。もっと日本でもポピュラーになればいいのにと僕は思う。

 

 

 

 

 

 

日本に戻ってきた僕は旅の経験から素材にこだわったせっけんを見るとちょっと興奮してしまう。

今使っているのは「アレッポせっけん」だ。
あ、NAVERまとめ載せておくね。

現在内戦が続いるシリア産のもので、オリーブオイルとローレルオイルが配合されているせっけんでちょっと匂いにクセがあるのだが、体に安心の素材で作られている。

お気に入りのせっけんが見つかると、ついついその製品についての情報をもっと知りたくなるのが僕のクセだ。

特に萌えるのはそれが製造される映像だろう!むっはー!

なんか..美味しそう..。

 

さっそくYouTubeでアレッポのせっけんが作られる動画を探してみた。

だがアレッポせっけんの製造に関する動画はあまり見つからなかった。画質が荒いものがほとんどで、古めかしい感じがする。シリアの倉庫のような場所で男たちたが黙々とせっけん作りにいそしむ姿が記録されていた。日本の店頭で紹介されているような、あのさわやかなイメージとはギャップを感じなくもないが、

そこが逆に萌える!

 

 

 

まぁ、せっけんに関してはそこまで知識があるわけじゃない。

成分の名前なんて見ててもいまいちピンとこないし、髪の毛のキューティクルがどうのとか言われても、僕は男なのでほとんど気にしていない。髪の毛が痛まないんだったらいいかってくらい。

そうなのだ。僕は「健康志向のめんどくさがり屋」なのだ。

 

 

「まぁ、これ使ってればオッケーっしょ!」

くらいのノリなのだ。

 

[ad#ad-1]

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です