「桃太郎ジーンズはそこまで丈夫じゃない」

 

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ずっと

使えるジーンズが欲しかった。

そう何年も、何十年も使っていけるようなジーンズが。

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最初はnudie jeansに夢中だった。

生産プロセスにもこだわっていて、オーガニックコットンを全ラインに使っていたりだとか、会社はスウェーデンの会社でシルエットもシャープでカッコ良かったからだ。

「ボロボロになってもそれがあなたの味だ!」というようなことを宣伝しており、自分で修理する人を褒め称えた。無料の修理キットを配布したこともあった。(実際に日本から応募したら届いたのには驚きだった!)。何年も同社のジーンズを履いてボロボロになったものをメールマガジンでストーリーつきで紹介なんかしたりするのもユーザーを大切にしている気がして関心さえした。

僕はこのメーカーが好きすぎて世界一周の最中に本社のあるイェーテボリまで行ったくらいだ。そこでもらったデッドストックのジーンズは未だに僕の部屋にハンガーにかけて置いてある。あれには旅のストーリーがたっぷり詰め込まれている。

 

ここまで書くと、nudie jeansを褒め称えるように思うかもしれないけど、僕は去年、6年近く愛用した、このジーンズメーカーを卒業するとまで言っている。

 

それはなぜか?

ジーンズ自体の機能性が見出せなかったからだ。

 

 

もともとジーンズは作業着として生まれたことは周知の事実だろう。

そこから現代のファッションへ徐々に進化を遂げたのだが、僕はその中でずっと使えるジーンズが欲しいと思っていた。

それはバックパッカー的な考えからだ。荷物は少なく、それでいてずっと使っていけるようなタフなやつが。

北欧出身のnudie jeansは生地も最高で13オンスの厚さで、シルエットも細すぎるため、動き回るのには適していない。それに生デニムを「6ヶ月洗濯しないで履く」ことを推奨しているため、そりゃあすぐに穴が空いてしまう。カッコよくたって、製造方法にこだわっていたって、一年も履いてすぐに穴が空いてしまうんじゃ意味がない。それだったらGAPのデニムの方がまだ長持ちする。

 

 

2009年から2016年まで履き潰す生活をしていた僕は、とうとうnudie jeansに見切りをつけたのだった。

次に目をつけたのは日本製のジーンズだった。

その名も「桃太郎ジーンズ」。

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今日の話は実はここから始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

岡山県に

工場を構え、タフなジンバブエコットンを使用するこの無骨なジーンズはまさに僕の探していたデニムだった。

衝撃的だったのは「ホコタテ」というテレビ番組でばん馬と引き合いをさせるという回に、このメーカーのジーンズが使われていたことだった。結果は馬がのこのジーンズを引き裂いて終わったが、このジーンズの丈夫さは証明されたようなものだった。

まぁ、特注モデルだったけどね。あれは。

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僕は旅から戻るとそのままの足で岡山県の一号店まで向かい、そこで一本手に入れた。これから10年先はこのジーンズをはき続けるだろうなという覚悟に似た思いと共に。

機能性を重視して、あえて太めのシルエットを選んだ。裾上げをしないのは僕のポリシーだ。

今度のジーンズは大切に履き続けた。

ヘビーローテーションだったものの汚れたらすぐに洗濯をしたし。そこまでラフな活動はしなかったと思う。普段着として、まるで森の中で静かにくらすようにつつましく履いていたのだ。

 

 

だがしかし!

 

 

もうちょっといい加減にして欲しいんだけど、ここまでケアしているのにもかかわらず

擦れて穴が空きそうなのは一体全体どういうことなんだろうか?

一瞬クレーム出そうか考えたくらいだ!アメリカだったら訴訟もんだよ!

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写真じゃわかりにくいけど右側のとこ。透かすとそこだけ生地薄くなってる。このまま履き続けると穴が空くパターンです。修理しないと..。

 

 

ジーンズには履いている人間の歩き方のクセや生活スタイルが影響を受けるため、 ダメージを受ける場所もことなる。

僕の場合はいつも股の部分が一番先に擦れてくるのだ。別に内股ってわけじゃないんだけどね。きっと高校の時にハンドボールをやっていたからそれで変な歩き方になっちゃったんだろうな。いっつも左足でジャンプしてたし、思えば骨折もしたんだよな。

 

 

 

つい先日、股の部分に見慣れた擦れた箇所を見つけた僕は愕然とした。

今まで抱いていた桃太郎ジーンズへの信頼感は一体何だったんだ?

っていうか、やっぱり一番長持ちするのはGAPってこと???高校の時に買ったやつ未だに穴が空かずに履けるんだけど??!!

いやいや、週2くらいで履いてるnudie jeansはまだ穴空かないんだけど???どーいうこと?

 

 

 

 

結局は僕が「日本製」のジーンズに過剰に期待を寄せすぎていたということなんだろうか?

いやいや、せめて二年は持ってくださいよ。けっこう生地が厚いんですよ?これ。

 

修理はしてくれるみたいなんだけど保証書は手元にないし、結局は有料。まぁ、試してみてもいいかもしれないけど。それならコンセプトストアで修理無料なnudie jeansはもっといい仕事をしているような気さえする。

 

 

 

 

 

 

今、僕の心は揺れている。

 

 

もう一度nudie jeansと縁(よ)りを戻そうかと..。

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最近物が壊れてばっかだな..。

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5 件のコメント

  • 今更ですが、コメントさせて頂きます。

    貴殿と全く同じ事、全く同じ道をたどっております。

    Nudie Jeansにであい、10年前後利用したあとに、3-4年前に桃太郎ジーンズと併用を初め。

    桃太郎ジーンズのボタンホールが1年持たずにすぐにほつれ、バックポケットのステッチも1年くらいですぐ取れました。

    同じ履き方、選択頻度なのですが、生地が厚いだけあり選択後にきちんと乾燥させないと生乾きのニオイがすごくて気になる程に。

    日本で買っても海外で買ってもそのお店にさえ持っていくと無料で修理してくれるNudie jeansと違い、桃太郎ジーンズは制約も多いですし・・・色の濃さなどは気に入っているだけに・・・

    他の日本製デニムに変更しようかと思っております。

  • 出発前の色落ちブログを読んでnudiejeansを買い、帰国後のブログを読んで、岡山にJAPANbluejeansを買いに行きました!
    桃太郎も同じく気になったジーンズですので、是非ちょくちょくブログに進捗状況載せて欲しいです!

    • >こーたろさん

      うわぁ〜〜〜!!!
      ここにも僕せいでデニムに瞑想する方がいらっしゃったぁぁあああ!!!
      と、とりあえず謝っておきます。スイマセンッしたぁあ!

      実際に岡山まで行かれたのですね。でも買ったのはJAPANbluejeansっていう。
      現在も現役でしょうか?僕の桃太郎ジーンズみたいになってません?

      僕のジーンズに対する評価?のしかたって
      「長持ちするか?」ってとこなんですよね。

      ちょっと時間見つけてブログ描いてみますね。
      現在桃太郎はお休みで、ドイツで買ったnudie jeans(Average Joe)履いてます。

  • この記事ずっと待ってました!!!!

    自分にとってこのブログはnudiejeansの
    色落ちの教科書?みたいに
    いつも楽しみに読ませてもらってました。
    シミさんのブログがあったから
    僕もnudiejeansがより一層好きになりました。

    帰国後桃太郎ジーンズ購入されて
    あれから結構経つけど、どんな色落ちに
    なってるか気になってました。
    意外と耐久性?ないんですかね…。

    僕も今桃太郎ジーンズ購入しようか
    すごく悩んでるとこだったのでこの記事は
    嬉しかったです。ありがとうございます。

    お忙しいと思いますが、もしよかったら
    今履かれてる桃太郎ジーンズの色落ち
    履いてる全体の写真いつか記事にしてくれませんか?
    よろしくお願いします。
    これからもブログ更新頑張って下さい!

    • >ゆうきさん

      やりましょう!
      うわっ、こんな細々と書いているブログに
      ジーンズの更新を楽しみにしてくださっている方が
      いらっしゃったなんてっっ!!

      色落ちですね。
      ブログのネタも稼ぎたいので
      近々写真撮ってアップしたいと思います。
      (って言ってもiPadの写真なんで画質的には
      ご満足いただけないかもしれませんが..)

      桃太郎ジーンズの購入を検討されているそうですが..、
      そうですね..

      最終的な決め手は機能性かシルエットですかね?

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