「Hitch×Kakeru(ヒチカケ)」
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のことは以前から知っていた。
旅に出ていた時、ブログ村のランキングでタイトルだけ見たことあったのだけれど、実際に彼らがどんな人たちなのかはよく知らなかった。
友達のこうたつが何度か店に足を運んだこともあり、僕のことを宣伝してくれていたみたいで、お店のご夫婦は僕が店に足を運ぶのを楽しみにしてくれているのだという。それはありがたいな♪
なんだか旅人トークに花が咲きそうな気がした。
店はつい最近移転したようで、御徒町にあった。
入り口には
「世界一周をした夫婦が開いた店」
のようなことが書かれていた。
世界一周ということばを掲げていると、僕の中のハードルが少し高くなる。
建物の一階には「大江戸屋」という居酒屋があり、その隣にヒチカケまで続くカラフルなか階段が続いていた。
入り口を開けるとそこには空間が広がっていた。
『こんな場所に僕みたいな小汚いヤツが入ってもいいのか??!』
僕はおもわずたじろいだほどだ。
その時の僕はというと、つい先ほど新宿でバスキングを終えたばかりで、バックパックを背負い、手にはディジュリデゥを持っていて、頭にはお気に入りのニット帽をかぶっていた。
日本に帰ってきたばかりだというのに、
またホームレスみたいな格好をしていたのだ。
「タンタンの冒険」も一種の旅漫画だよね。
とりあえず、僕とこうたつは空いている二人がけのテーブル席に着いた。
店内はテーブル席のほかにカウンター席もあり、20人も入らないくらいこじんまりとしたお店だった。
混んでると店に入れないこともあるそうだ。
カウンターの向こうにはオープンキッチンがあり、おたけさん(旦那さん)とケイさん(奥さん)が忙しそうに料理を作ったり、カウンターの外に出てきてお客さんにビールを出したりしている。
これはメキシコで買った雑貨ですね!カワイイ!
メニューを見てまず驚いたのが、ビールの種類の多さだった。
値段もそこそこするのだが、世界各国から仕入れたビールを飲むことができるみたいだ。
作り込みがしっかりしている印象を受けた。
世界一周した人がよくカフェをやりたいだなんていうけれど、ヒチカケはそんなレベルじゃなかった。そのメニューの多さから、既に「また来たい」と思わせる。ビールが好きな人となら何度来たって飽きないんじゃないだろうか?
ケイさんのお酒に対する説明も面白かった。
まるでビールのソムリエだ。今日のオススメなんかもしっかりと教えてくれる。
しっかりビールにまつわるストーリーを聞かされたのであれば、出てきたビールが美味しくないはずがない。ヒチカケは食事のストーリーも楽しめる場所らしい。
Keiさんナイススマイル!
僕がまず最初に注文したのはアメリカ、ポートランドで作られたコーヒーの匂いのするビールだった。こうたつはオレンジのフレイバーのビールを注文していた。
食べ物でいうと、その日の特別メニューのようなものがあるそうだ。
今日は「レモンチキンタジン」というメニューがあったそうなのだが、僕たちが行った頃にはすでに売り切れ。適当に二品くらい注文してこうたつと乾杯した。
店主のおたけさん。
僕とコウタツは会うとしょっちゅう青い話をしている。
それは旅から帰ってきてもおなじだった。
ただ、三年ぶりに再会しただけ、お互いに進むべき道がしっかりと見えているようで、話しているとエネルギーをもらった。
今日はそこも書きたいのだけれど、今回はヒチカケのレビューだからコウタツの話は割愛。ごめんね♪
出てきた料理もなかなかに美味しかった。
「料理は見た目から」と言うように、お皿から、盛り付けまで、見ていてワクワクするのだ!いや、これはマジでデートで来ても楽しめるじゃないかな!誰かデートしよう!
ふと耳をすますと、SPECIAL OTHERSの"Laurentech"がスピーカーから流れているのが聞こえた。この曲は好きだ♪なんだかお酒を美味しく感じるそんな曲だ。
「こ、この皿は..、メキシコで買ったんですか?」「いや、トルコです」いずれにせよ雑貨もこんな風に使うと映えるね!
ライブバージョン。
僕はせっかく持ってきたディジュリドゥを見せびらかしたくなって、迷惑にならない程度に5秒ほどかすかに音を鳴らしてみた。普段ならこんなことはしない。うん。いい感じで酔っ払ってたんだね。
ディジュを吹くと周りの人たちがこちらに視線を向けるのがわかった。隣に座っていた二人が「それ、なんですか?!」と興味津々に尋ねる。
そこから自分がどういう経緯でこれを手に入れたのか?どんな旅をしてきたのかを簡単に説明すると、こうたつが「似顔絵を描いてあげれば? 」なんて僕にいう。
その時、僕は既に2本目のビール(「SOL」メキシコ産)を開けていて、けっこういい感じに酔っ払ってしまったもんだから、絵の方もなんだか酔っ払った感じになった。
二人組に似顔絵をプレゼントすると、思いのほか喜んでくれたばかりでなく、僕たちに一杯ビールをごちそうしてくれた。ありがとうございます♪
続いて反対側に座っていた四人組のうち、一人のお姉さんは僕の似顔絵をリクエストしてくれた。
その場にいた友達三人が「コイツの顔はウォンバットに似ているよな!」なんて彼女をからかったけれど、僕はウォンバットがどんな動物なのかうまく思い浮かべることができなかった。その画像を見せられると、『確かに』という気分になった。
これがウォンバット。か、かわいいじゃん。
「可愛く描いてよ!」なんて言われると、「実物より三割増しですヨ!」なんて答える。完成した絵を見ると、ちょっと美化しすぎたかななんて思わなくもない。
お酒のすごいところは、このように人と人との壁を一気に取り払ってしまうところにある。
ヒチカケは、旅をした人でも、そうでない人も楽しめる場所だけでなく、何より、店をやっているおたけさん、ケイさんご夫婦の人柄が素晴らしい。だからこそ、人々はここに足を運ぶのだろう。
お二人に会ったのは今日が初めてだというのに、
なんと僕の帰国を祝ってケーキを出してくれた。
糖分❤︎
こうして人と会って、飲んで、話してばかりいる日が続くけれど、部屋の外に出ることはとても大事だ。
それも行ったことのない場所に行けば、それだけで旅をする気分を味わえる。
こうたつ、営業ありがとう♪
僕がヒチカケに来れたのは、こうたつが連れてきてくれたから。
人と人とをつなげてくれる。そんな友達に僕は恵まれているな。
ごちそうさまでした!また来ます!
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