▷すすんで”傷つく”こと

 

 

 

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僕はけっこうくだらないことを考える

漫画家とは、まぁ中には原作と作画で分業している人たちもいるけど、話を作る人とはおおおむね、そういう空想だとか妄想を山ほど脳内で繰り広げる人のことなんだと思う。

そして、しこたま生み出された消しゴムのかすのような考えの中から、時々まともなことが生み出される。

それを今から書こうと思う。こういうことは、『書こう!』と思った時が肝心なのだ。

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あ、この前新百合の深夜のバスターミナルでディジュ吹いてたの僕です。ダンス練習中のみなさん、失礼。

 

 

 

 

「傷つく」ことは自分を成長させてくれる上で欠かせないことなのではないだろうか

細胞レベルで言えば、細胞は日々傷ついて、死んでいき、生まれ替わっていく。筋肉は負荷をかけることによって強くなる。そして心に負う傷も、それを乗り越えることによってさらに強いメンタリティを獲得していくことができる。人には傷を修復する機能が備わっている。

そりゃもちろん「傷」の程度にもよるさ。あんまり大きな傷だと修復できないし、立ち直れないことや、その傷を一生抱えていかなくちゃいけない場合もあるよ。

 

 

僕がこの場で言っているのは

 

 

「修復可能な適度な傷を
意図的に負うことが大事なんじゃないか」

ってこと。

 

 

僕たちは傷つくことを怖がる生き物であることを忘れてはならない。

きっと本能的に自分の生命を脅かす危険やリスクをなるべく冒さないようにDNAレベルでインプットされているんだろう。

これは新しいことにチャレンジする時に感じる『やりたくないな..』という気持ちにも言えるし、もっとわかりやすくたとえるとランニングを始める時なんかに頭に浮かぶ『あぁ、走りたくねぇな..』って気持ちにも当てはまるだろう。

新しいことにチャレンジした場合は失敗したり、自分の存在価値を揺るがされる事態に陥った時に受けることとなる「傷」を恐れているのだ。

走ることによって体が感じる疲れも「傷」として考えられなくもない。

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今でも時々寝袋使って寝るんだ。家のなかでね。

 

 

 

たとえていたはずが分かりずらくなっちゃったけれど、僕の場合はこうだ。

漫画を描くことから時々逃げてしまいそうになるのは、自分のレベルの低さを痛感するのが嫌だから

漫画を描きながらも、なかなか賞に応募したり、出版社に持ち込まないのは、自分の漫画を評価されることが怖いから。

ブログを収益化させるといいながらも、なかなか手につけないのは返ってくるレスポンスが全くない場合が怖いから。これは未来に受け得る「傷」だ。

新しいことをなかなか始めないのは、その先の未来が不確かで自分が傷つくことを恐れているから。

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僕じゃないよ。この前雑貨の準備した時に家まで手伝いに来てくれた哀愁漂うトビーさん。

 

 

これらの比較的小さな「傷」は自己の成長のためにはなくてはならないものだ。

傷つかないことには何も得られない。ただ、そのままの状態が続くだけ。Keep on going.

 

それにちょっとくらいの「傷」であれば、僕たちは死ぬこともない。

「傷」とはリスクであり、失敗でもある。それらの言葉で細分化されたものを僕はひとくくりにして「傷」と呼んでいるのである。

 

 

 

人は傷ついて修復して、前よりも強くなっていく。

最初は傷ついた体の一部や心がズキズキと痛むかもしれない。

だけどそれを克服することができれば、僕は今よりも成長し、強くなれているはずだ。

今更だけど、ドラゴンボールに出てくるサイヤ人も戦闘や修行で傷いて、自分を追い込むことによって強くなっていった。あれって、実は強くなるためのひとつの真理なんじゃないかと思ったのは、これを書くつい先ほどのことだ。

 

 

こうして「傷」を認識することによって、何か行動が起こせなくなった時に、その傷を自分で進んで受け入れることができる。

 

 

 

 

『なに、死にゃあしないさ。ガンガン傷つこうぜ』

なんて冗談めかして僕は自分のケツを叩く。

 

僕は傷つかないといけない。最近それをよく思う。

もう何度も書いているけれど、プロ・スケートボーダーはひとつの芸術的なトリックを決めるのに何千回と失敗を繰り返している。そのような彼らのひたむきな姿を見ていると、僕もやらなくちゃなと思うのだ。

https://youtu.be/LVzpQIWWNGE

3分20秒を過ぎたあたりで二人目のプロスケーターが出てくる。彼の失敗するシーンがとても印象的だ。

 


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