▷僕はタバコをやめた

 

 

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ちょっと今日はゆるく書いてもいいと思うんだ。

いや、なんだか最近は硬い感じのブログだったからね。僕も適度にふざけないとブログなんて続かないよ。書き溜めとかじゃなくて、今まさにリアルタイム、日付通りの6月4日に書いております。

「僕のタバコ史」の話。

 

 

 

 

まず最初に僕の喫煙歴から話そうと思うんだけど、僕がタバコを吸いはじめたのは23歳の時だ

バイト環境がストレスフルでね。CASTERの匂いにコロリとやられちゃったんだよな。ほら、キャスターって葉っぱにバニラビーンズが入っているだかいないだかで、吸うとバニラの香りがするんだよ。甘党にはたまらなかった。

ほかにも

「タバコを吸わないとサンジの気持ちがわからない!」

なんて間の抜けたことを言ってたな。

バイト時代が一番喫煙量が多かったと思う。

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「それをこのように持ちます」

 

 

キャスターの1ミリから5ミリまで一通り吸うと、甘い香りを求めてアークロイヤルのアップルミントからチョコレート、小さいサイズではバナナなんてフレーバーもあったな。

『美味しいタバコとはなんぞや?』といういことを確かめるべく、アメリカンスピリットやオーガニック系のタバコ、プエブロとかを吸っていた。

バイト先のすぐ近くにあるタバコ屋さんには頻繁に足を運んだ。だからおばちゃんとはけっこう仲がよかった。

喫煙量は多い時で10本程度。だいたい2〜3日で一箱吸う感じだ。一日一箱もいかない。そこまでヘヴィスモーカーじゃなかったんだね。

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「こういう持ち方する人もいますよね。短くなってくると僕もこう持ちます」

 

 

バイト時代が終わってそのまま旅に出たのだけれど、旅に出てからは何度か「停煙(一定期間タバコを吸わないこと)」と禁煙を繰り返した。

タバコの安い発展途上国とかではスパスパと。一箱10ドル以上する先進国ではタバコはほとんど吸わなかった。

タバコを吸わない周りの人たちにはいやな思いをさせただろうし、喫煙者たちとは仲良くしてきた。もらいタバコなんかすることもあれば、僕がそれに応じることもあった。そして少なからず自分の肺を汚してきた。

 

 

タバコを吸っていて、特にこれと言ってメリットのようなものがあったわけじゃない。

別に吸ったところでそこまでリラックスした気持ちにはなれないし、お金もかかるし、女のコにモテるわけじゃない(むしろ嫌われる)

ただ、タバコを吸うと僕はその瞬間を、

タバコを吸うという行為を通してちょっとだけ演出することができたのだ

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「それで火をつける(フリ)をします」

 

 

 

 

僕は今でもラオスで吸ったメンソールのタバコの味を僕は覚えているし、

 

インドの列車に乗りながら、開けっ放しの出入り口でタバコをふかしていると、自分がまさに映画の主人公になれたような気になれた。

 

アルメニアではタバコを片手に依頼されたイラストを描いた。エレバンのクイーンズ・バーガーは僕の作業場だった。そこで働いていた何人かの従業員たちとは顔見知りになった。

 

トルコでは気のいいヤツらが多かった。別にタバコなんて買わなくっても、自然とタバコがもらえた。

 

ヨーロッパの路上で知り合った地元のヤツらとタバコをふかしていると、僕もそこに住んでいるかのような気持ちがした。

 

モロッコの安宿の屋上で流れてくるアザーンに耳を傾け、外の景色を眺めながらタバコをふかしていると、なんとも言えない気分になった。

 

エジプトではタバコの代わりにシーシャを吸っていた。カフェでチルアウトして、せわしなく行き交う人々を眺めた。

 

アフリカのクソマズいタバコは一口吸って止めてしまった。なんだかそのマズさがアフリカっぽいなと思った。

 

アメリカではヒッチハイクの際にタバコをもらうことが多かった。その日最後のヒッチハイクが終わり、トラックのおっちゃんがくれたタバコをふかしながら、茜色から藍色に染まっていく空を眺めて、助手席の窓から煙を吐いた。

 

中南米ではスペイン語が飛び交う、まったく文化の異なった地で、僕はタバコを一本ずつちょこちょと買いながらタバコを吸っていた。バスキングが終わった後の一本が格別だった。

 

ニュージーランド、オーストラリアではあまり吸っていない。向こうは高いんだよ。

 

台湾ではCASTERを見つけて、ついつい吸ってしまっていた。西門でバスキングを終えた後、タバコを一本吸いながら『もう旅も終わりだな』という感慨深さに浸っていた。

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「カチッ!カチッ!」「風でうまくライターに火がつかねえ」

 

 

 

 

そんなふうにして3年以上もの間、僕は喫煙者でいたわけだ。

そして今、僕は全くタバコを吸わないようになった。もう十分吸ったと思う。

 

日本に帰ってきてから、しばらくタバコを吸っていたけれど、あまり美味しく感じなくなった。やはりタバコはどのシチュエーションで吸うかによって味が変わってくるものなのだろう。

 

また、タバコを吸うことが漫画を描くことからの逃げになっていることも分かった。

漫画を描くにあたって集中やリズムが大事になってくる。「気分転換に一服するか」と言って作業を中断すると、流れは戻ってこない場合が多い。そういう集中力に関わる話はまた今度にするとしよう。

 

 

 

 

 

僕にとってのタバコとは
一体なんだったのだろう?

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「くは〜〜〜っ..うめぇ..」

 

 

 

これらのタバコ史を振り返ってみると、タバコを美味しいと思ったことは全体の20%にも満たないような気がする。一箱を通すと20本中5本くらい「タバコうめぇ..」と感じる時がある割合だ。

いや、品質に差はないよ。吸っている時の気分とシチュエーションの問題。

 

タバコを吸う場面でも色々なものがある。気分転換の一服。食後の一服。バーで飲んでいる時の一服。手持ち無沙汰の一服。惰性の一服。

僕は「そこにタバコがあるから」という理由でなんとなくタバコを吸っていたような気がしてならない。

これと言ってメリットもないし、2本目以降は美味しさもさほど感じない。ただ吸っているだけ。身体的な効果では何の役にも立たない。それは自分でもよく分かっていた。

 

 

そう考えるとタバコは僕にとって、

その瞬間をより強く印象に残していくためのひとつの道具

だったのかもしれない。

あの時、あの場所で吸っていたからこそ記憶が鮮明に蘇るのだ。タバコを吸っていて始まるコミュニケーションの機会も数多くあった。

 

 

他の人が吸っていると僕も吸いたくなるけど、今は体を作り変えていく時だ。

だからタバコ、君とはお別れだね。今までありがとう。

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もう脳内でタバコの味が再現されているのさ。・・・アホか。

 


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ABOUTこの記事をかいた人

「旅する漫画家」。世界一周後(2013-2016)、現在は海沿いの町に潜伏中。そろそろ旅がしたいぞ!