▷もうテキーラなんて呷らない

 

 

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アミさんから「カモン!」と飲みに誘われた。

場所は地元のバー、ChitChat。

 

 

20時にはバーに到着し、僕はとりあえず生ビールを注文した。

そこにはアミさん以外に二人お姉様がいたのだが、僕なんかよりもずっと酒に強い人たちだった。

僕は生ビール一杯で済ませるつもりだったのに、気づいた時にはテキーラが注がれていた。

あと数時間後にアミさんが誕生日を迎えるハッピーなムードが漂っていたからだ。今夜の主役のアミさんには「バキーラ」と呼ばれるショットグラスの中にバニラアイスが入った特別な酒がふるまわれた。

その場のテンションに身を委ね、僕はショットグラスをあおった。

断っておくが僕は下戸だ。それなのに飲むのは、

おごってもらった酒だったから♪

あざ〜〜〜っす!

うん。飲んじゃうんだよね。楽しいとさ。

 

 

 

 

結局その日、僕が飲んだ酒は生ビール2杯とテキーラ3杯
最後の生ビールは三分の一も飲めなかった。

 

 

っていうか、僕はその前日も酒を飲んでいた。

学生時代に在籍したNGOのOB/OG会があったのだ。そこで飲んだのは生ビール、コークハイボール、マリブミルク(2杯)。この時は大丈夫だった。

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最近改めて自分が飲める酒量のキャパシティーを把握したばかりだった。2016年度最新版の僕のアルコール摂取限度量。

僕のキャパシティーは生ビールジョッキ三杯分

そこまでのアルコールが気持ち良く飲めるボーダーライン。

 

 

 

 

 

 

「はい!シミくん!」

 

3杯目のテキーラが出てくる。

店では3杯テキーラを注文すると、そのお金が熊本自身に寄付されるキャンペーンをやっているのだ

乾杯の掛け声の前に僕はそれを「クイッ!」とあおった。

ごく自然の流れで本日3杯目の生ビールも出てきた。まるで蛇口をひねると水が出てくるように。

顔を真っ赤にしながらお姉様がたと話に花を咲かせていたのだが、、、、

 

 

 

 

はー..

 

そのうち

 

 

だんだん意識

 

 

回らなくなってーーー..

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツブれていた。

酔いつぶれ

 

 

 

 

 

自分がいつツブれたのかもわからなかった。

意識は残っているのに体が1ミリも動かない

途中から自分の視界がグワングワンしだして、いつのまにかテーブルに突っ伏していたのだ。

お姉様の一人が帰り、いつの間にかもう一人のお姉さんの彼氏さんが店にやってきていた。

 

 

 

 

 

 

『うっ..!!』

 

 

どんなにフラフラでも、あの感覚には瞬時に反応できる。

勢いよく席を立ったのはいいが、どっちがトイレだったか思い出せない。一瞬外へ出そうになり、すぐに引き返した 。

トイレのドアを開けようとするが、

おい!鍵がかかってんじゃねーか!

 

 

うえっ..

 

 

 

 

一発目は床にぶちまけてしまった。

くそうぅ..、誰か入ってさえいなければ!おれは間に合ったんだ!

わずか15秒後に帽子をかぶったお兄さんが出てきた。あと一歩だったのに。
お兄さんは気づかずに僕の吐瀉物を踏んでしまう。あぁ..。

 

 

 

トイレに入ると便座を抱くようにして、僕は二、三度吐いた。

そのあと便座に腰掛けて用を足していると、外から店員のラジさんの声が聞こえた。

 

「こういうのはーーー…、まぁ、しょうがないっちゃしょうがないんだけどねぇ〜..」

大好きなバーの店員さんに自分の吐いたゲロ掃除をさせるなんて..。

 

 

 

よろめきながらトイレを出る。

ラジさんがモップを片手に持っている。床は綺麗になっていた。

あぁ、ほんとすいません。僕が掃除します。なんて言ってもそんなことできる余裕はない。

 

 

 

トイレから出てテーブルに戻る途中、どこか歩きにくさを覚えた。

腰を見ると、ベルトが外れてジーンズが腰まで下がっている。もうどんな格好してんだよ。おれ。まさに漫画的なよろめき方だ。

 

1973年のピンボール」で鼠が「どうやって吐くんだっけな?ズボンっ脱ぐんだっけ?」と言っていたのを思い出した。

ここまで酔っ払うとそうなるってことか。ベルトがうまくしめられないままテーブルに戻った。

 

 

 

席につくよりも床に寝ていた方がいい。

僕はそのままぐしゃっと床に倒れこんだ。さすがにそれは許してもらえなかった。

 

 

なんとか人の手を借りて椅子に座るが、状態はあいかわらずグロッキー。

僕はテーブルに突っ伏しながら意識にしがみついていた。歯がザリザリした。アルコールで溶けているんじゃないかと僕は思ったくらいだ。っていうか、今日ほとんど何も食べていなかったな。だから酔いやすかったのかのかもなぁ..。

 

僕の周りで話をしているのは耳に入ってくる。

時々「シミちゃん!」と声をかけられる。「ご安心ください。起きていますよ」と指をピクピク動かしてアピールするが、会話になんて参加できない。マジすいません。

 

 

 

そしてまたしばらくすると

「第二波」

が襲ってきた。

今度は外に出て排水溝にしゃがみ込む。雨が降り始めているのがわかった。雨粒がパタパタと髪を打つ。なんだかそれが気持ち良かった。

となりの串焼きやのドアが開くのがわかった。顔見知りの店員さんが「ありがとうございました〜!」とお客さんを見送る。僕はこんなとこで吐いているのがバレないように顔を背けた。いや、気づかれていたかもしれない。声をかけなかったのは優しさかもしれない。

 

 

 

時間がどれくらい過ぎたのかはわからないけど、いつの間にか店が閉まる時間になっていた。

僕はラジさんに再三頭を下げて、呼んでもらったタクシーに乗って家に帰った。タクシーに乗る前にしっかり胃の中のものは出し切っていたので、運転手さんに迷惑をかけることはなかった。

マジですいませんでした。

 

 

 

 

 

翌日の僕は二日酔いにはならなかったが、胃の方にはダメージが蓄積されていた

何をする気にもなれない。気力が湧いてこないのだ。

今日は一日中雨も降っていてた。気分もどことなく憂鬱だった。

 

 

 

ここに教訓がある。

 

 

「自己管理するのは難しい」

ということだ

 

特にみんなで集まってワイワイ酒を飲むときなんかは。

羽目を外すことも大事だが、自分のキャパシティーを意識しないで「飲食欲」に身をまかせると次の日にツケがまわってくる。

 

 

雨もやんだことだし今夜はしっかり走りに行こう。

健康な生活って難しいね。

 

 

 

ご迷惑をおかけしたみなさん、

マジですいませんでした。


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ABOUTこの記事をかいた人

「旅する漫画家」。世界一周後(2013-2016)、現在は海沿いの町に潜伏中。そろそろ旅がしたいぞ!