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インドを知るのにかかる年月
「インドの一部を知るには三ヶ月、
インド全体を知るなら三年かかる」
という記述が中谷美紀のインド旅行記にあった。
そりゃ人口が13億人もいる国なのだから、三年もかかるよなと思いつつも、
「三年で知れるほど、インドも浅くはないだろう」
と、ちょっと反論したい気にもなった。
これは作中に登場するインド人のセリフなので、もしかしたら、
「“インド人が”インドを理解するためには三年かかる」
という条件みたいなのが入るのかもしれない。
では、日本人の僕は日本のことをどれだけ知っているのかと尋ねられれば
ほとんど知らないと言っていいだろう。
学生時代に学んだ歴史なんてもはや忘却の彼方に行ってしまったし、政治的な話にも疎い。
日本食に精通しているわけでもないし、日本人だってのに伝統や文化にも詳しくない。
僕は果たして日本人と名乗っていいのだろうか?ま、国籍は選べないし、ラッキーだとは思う。
なんせパスポートが有用だからね!
これだけ安全で旅のしやすい国なのにもかかわらず、僕は自分の生まれ育った神奈川県とその近辺しか知らない。
なんだったら
沖縄も北海道も行ったことがない。
(高校の修学旅行はなぜだか韓国だった)
そう遠くない将来、日本も旅してみたいと考える。
自転車か徒歩か、どっちがいいだろう?
なんてことを考え出すと、途端にワクワクしてくる。
GO (NORTH)WEST
今回のインド旅でのメインは北西部になる。
北西部には僕は言ったことがないのだ。
せいぜい旅人に人気な「青い町・ジョードプル」止まり。
気持ちのいい町だったけどね。
話に聞くところによると北西部には砂漠地帯があり、
雑貨好きにはたまらない革製品や布製品があると聞く。
ウェウアンダーソン監督の「ダージリン急行」(ちなみにダージリンは東)にも砂漠地帯のシーンがあった。
電車をほっぽり出された三兄弟が夜の砂漠で焚き火を囲みながら夜を明かすというシーンだ。
あんな感想とした大地と砂漠が広がっているのだろうか?
僕がこれまでに出会った旅人の中には、インド北西部を訪れた者もいた。
ジャイサルメールで砂漠ツアーにでかけたある旅人は
「インドにあんなに美しい砂漠があったなんて知らなかった!」
と驚き、
ある旅人は、ラダックやレーなど高山地帯にいき、高山病になりかけた挙句、
「あんなに青い空は見たことがない!」
と感嘆の声を漏らし
(でも、今回は冬のシーズンなので僕は行かないかなぁー…)
ある旅人は
しこたま雑貨を買い付けて
「うふふ。これにタグをつけてダブルネームで売るんだ♪」
と悪そうな顔をして言った。
行ったことがないからこそ、その場所に思いを馳せる。
一体そこには何が待っているんだろう?
きっと砂漠地帯というからには、いつもの混沌としたインドはなく、静かな風景が広がっているのかもしれない。
静かな夜の砂丘の上でお気に入りだった「スノーフレーク(煙草)」をふかしたら、どんなに気持ちがいいだろうか?
なんてロマンチックな気持ちになったりもする。
もちろん、旅をしながら出来る限り絵や漫画も描くつもりだ。
だって、僕は「旅する漫画家」としてインドに行くのだから。
こうして連日インドのことばかりブログに書いている今の僕の気持ちは
旅に出る前のワクワクで満たされている。
少しでもインドに興味のある誰かがこれを読み、
『自分もインドを旅して見たい』
そう想ってくれたら僕もこの文章を書いた甲斐があったというものだ。
いつだって、どこか遠くへ出かける際は心が踊る。
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