「外はいい天気♪」

世界一周624日目(3/15)

 

 

ここは

ザンビア、チパタという町

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泊まっている宿は「DEAN’s HILL VIEW」。
宿泊代はテント泊で一泊35クワチャ(569yen)。

なぜだか、この時は使っているレートアプリが
ちゃんとリアルタイムのデータを取得していなかったために、
一泊8ドルもするで泊まることになっていた。

これからアメリカ大陸の旅が待っている僕にとっては、
ここで節約しなくてはならなかった。
そのために、昨日自炊用の食材を買い込んできたのだ。

 

 

今日の目標は宿泊費以外を使わないことだ。

 

 

 

7時前に昨日、僕にビールをごちそうしてくれたイタリア人が
宿のスタッフと揉めていた。

こんな朝早くから大きな声を出して何か文句を言っているように思える。

朝からうるせえな…と思いながら、
僕はモソモソと寝袋から這い出て一日を始めた。

 

 

まずは洗顔と歯磨きを済ませると、
買い込んだ食材とコーヒーを持ってキッチンに向かった。

朝から作ったのはトマトとタマネギのパスタ。
それと昨日買ったパン切れがまだ残っていたので、
最後にお皿の底に残ったトマトソースと絡めて食べた。

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「ふんふふ〜〜〜ん..♪」

 

 

昔は、
と言ってもせいぜい小学生から高校生くらいまでの期間のことだが、
パンをスープに浸す」という食べ方に対して抵抗感を持っていた。

パンはそのまま食べる、もしくは何かを塗って食べるというのが、
僕のパンの食べ方に対する一環したスタイルだったのだ。

これは白米に味噌汁をぶっかける「ねこまんま」を
初めて見た時の抵抗感と似ている。

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はーい。かんせ〜〜い♪

 

 

僕はそのルールを小学生の時から守って来たのだが、
そんなルールも今ではどこへやらだ。

もちろん気分が向けば、味噌汁を白米にぶちまける時もある。

カラカラしたパンをそのまま口に突っ込むと水分をもっていかれるし、
スープやソースに浸して食べると、美味しい時もあるからだ。

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「うん。美味い♪」

 

 

人間の味覚や好みなんて分からないですね。
僕もいつか

『ビール美味ぇ!』

って思える日がくるのでしょうか?

 

 

 

 

 

食事を済ませて、食器を洗い終えると、
僕はそのまま昨日みんなでビールを飲んだ場所へ向かった。

共有スペースとして開かれているこの場所は
小さいテーブルが5台くらいと、バーカウンターがある。

テーブルは低過ぎても作業はできないが、
バーカウンターを使えば絵が描けなくもなかった。

 

 

最初は高い椅子に座って、
背中を丸めるようにして絵を描いていたのだが、
どうもしっくりこなかったため、
最終的には立ったままカウンターで絵を描いた。

デスクワークをする際には、
椅子に座って作業するのがスタンダードとされているが、
長時間椅子に座って作業することは体によくないらしい。

どこか見たのだが、
立ったまま作業ができるように机の高さを胸の当たりに備え付け、
作業をするスタイルもあるようだ。
それを「スタンディングデスク」と言うらいい

 

 

僕はこの「スタンディングデスク」というものに
挑戦してみようと思った。

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この「スタンディングデスク」は机の高さが重要らしい。

僕はサンダルを脱いだり、カウンターの下の方にある段差に
足をかけたりして高さを調整した。

やってみた感想は、
やっぱりカロリー消費をしている(ような気がする)し、
漫画を描くとなるとペンタッチも変わってくるということだ。

日本に帰ったら意識してやってみようかな?

 

 

 

 

 

 

 

室内でずっと作業している一方で、
外は気持のいいくらい晴れていた。

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宿の敷地内には草や枝が風に揺られ、
そんな中を蝶がパタパタと飛んでる。

ここで飼われている”パトラ”という人懐っこい犬が
餌を求めて僕の近くに寄って来たりする。

ここのオーナーさんが「パトラ!」と呼ぶ。

犬が行ってしまうと辺りは静かになる。

他の宿の宿泊客たちはどこに行ってしまったのだろう?と考える。

それくらい、静かな場所だった。

ここもいい作業場だ。

 

 

 

 

 

僕がいる共有スペースはコンクリート作りで、
音もいい感じに反響するような場所だった。

ギターをテントから持ってきて、
唄うと、反響がモニター代わりとなって気持よく唄うことができる。

iPhoneのレコーダーで自分の曲を何曲か撮った。

 

 

自分は気持よく唄えていても、録音すると、
その音は微妙だったりする。

どうすればいい音で録音できるのかというのは、
気持よく唄うということとはまた違うことなのだろう。

 

 

 

 

僕は漫画と音楽は切り離せないものだと思う。

これからも死ぬまでずっと音楽を聴いて行きたいし、
音を奏でるアーティストたちからは沢山影響を受けていきたい。

村上春樹のエッセイかなにかで、
彼は最初は

「ジャズのように、音楽を奏でるように小説を書く」

ことから始めたらしい。

ジャズバーを8年間営んだ村上春樹らしい言葉だ。

 

 

村上作品は色々な言語に翻訳されているが、
初期の二作は作者の意向で翻訳されていない。

彼が言うには「あれは納得のいく作品ではなかったから」だと言うのだ。

デビュー作品「風の歌を聴け」は
「都会的」な物語でお洒落だと支持を受けた。

だが、作者本人からしてみたらジャズバーの仕事が終わり、
“きつけ”のビールを1~2本飲んだ後に書いた物語で、
断片的だと言うのだ。

 

 

 

訳書の中に

「全てのストーリーはキッチンから始まる」

というユダヤ系アメリカ人小説家の一言が出てきた。

このどこへも行けないような内に向かう流れの中で、
僕は外に向かう物語を描いていきたい。

 

 

 

 

まぁ前にも書いた通り、内省的な話を描くのは簡単だ。

だからこそ前に進むことのできる力を生む物語を
描かなくてはいけないと思うのだ。

話を考える上で、僕の頭の中にいるのは
大学時代のどこに向かったらいいのか
分からないで動けないでいる自分だ。

何かしなくちゃいけないのは分かっているのに、
何をしたらいいのか分からない。
何から手をつけていいのか分からない。

そんな自分に僕は物語を描いている。

 

 

 

 

遠回りはしたけど、君の進んでいる道は間違っちゃいないぜ?

迷え。考えて、探し続けるんだ。

動いた分だけ世界は広がる。
いつかはそこから何かが見つけられるはずだ。

そして前の進む勇気を忘れないで。

最初はビビるのは当然さ。人間はそういう生き物だ。

慣れ親しんだ環境から外の世界へ抜け出すことはリスクがある。
何万年前から受け継がれる遺伝子はそれに反発してんのさ。

だけど、動かなかったら、何も得ることはできない。

そして、外に出てみると
面白いヤツらがゴロゴロいることに気づくだろう。

 

 

パッキングは済ませたかい?

 

 

旅に出よう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飽きも

せずに夕飯もトマトパスタを作った。

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やっぱり自分で作るご飯は美味しいし、
些細なことに着目したり工夫すうようになる。

めんどくさがり屋な僕は調理時間と手間を減らすために、
ひとつの鍋で調理しようとする。

じゃなどうすれば短時間でひとつの料理ができるのか?
ジャガイモは薄切りにした方が火の通りが早いんじゃないか?
トマトは煮込むと水分が出るから、
鍋に張る水の量は少なくてもいいんじゃないか?
適度にかき混ぜないとパスタやジャガイモが鍋の底にへばり付くなぁ。

とかそんなんだ。

 

 

 

宿のスタッフがニタニタして僕に言った。

 

 

「おい。
お前あとでキッチン使用料払えよ」

「はぁ…??」

 

 

滞在二日目にして、初めて言われた。

最初、冗談かと思った。

現に宿のスタッフもここのキッチンを使って
自分たちの食事を作っている。

他の調理をしている宿泊客がそんなことを口にしたり、
お金を払っている様子は一切なかった。

僕がご飯を食べ終わり、食器を洗っているタイミングで
また同じことを言ってきた。

 

 

「あぁ、あとで」

そう言って僕はテントに戻った。

 

 

 

ここの宿は日中は停電で電気が使えないので、
パソコンで何か作業をするなら今のタイミングなのだが、
日記を書く気はどこかに消え失せてしまった。

そのかわり、頭の中では納得がいかずにモヤモヤしていた。

 

 

や、ここにチェックインした時に
「キッチン使ってもいいですか?」とスタッフ(別のヤツだ)に訊ねたし、
その時は何も言われなかった。

僕がキッチンを使ったのはせいぜい三回。
そこには水道代やらガス代も含まれているのは理解できるが、
それは宿の宿泊費に入っているんじゃないのか??

昨日キッチンを使った際にはそんなことは言われなかったし、
彼は「何回かキッチン使ってるから金をもらってやれ!」
ということなんだろう。

それなら事前にキッチン利用者にそう伝えるか、
もしくはそういう張り紙をすればいい。

 

 

僕は節約するために自炊をしているのだか、
後からこんなことを言われても納得できない。

日中、彼らが暇そうにしてスマートフォンをいじくっているのを見ると、
僕はキッチン利用料など払いたくないはなかった。

 

 

これがアルメニアの日本人宿、リダばあちゃんの家だったら話は分かる。

ここはばあちゃんの好意で安く泊まれる民宿のような宿だ。
長期滞在でキッチンを使っている旅行者が時々、
ばあちゃんからキッチン使用料を請求される時があるらしい。

そういう背景を理解した上でなら、
僕は喜んで感謝の気持と共にキッチン使用料を払おう。

 

 

言い方も気に入らなかった。

ヘラヘラしながら「おい!キッチン使用払えよ」という言い方は、
ボラれたり、料金をちょろまかそうとする時の
言い方にしか聞こえなかった。

 

 

僕は怒っているんじゃない。納得できないのだ。

明日のバスは早い。8時には就寝した。

 

 

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2 件のコメント

  • こんにちは。
    シミ君のブログあれから毎日読んで、ようやくこの日記まで読み終わりました。
    シミ君のブログはリズムがあって、読みやすいと思います。
    小説家にもなれそうですね〜

    日本は桜が一気に咲いて綺麗ですよ!

    これからもブログ楽しみにしています。
    身体に気を付けて旅して下さいね!

    • >ユキさん

      まままま、マジっすかぁ???
      嬉しいような、

      『よくあんな長ったらしいもの
      読む気になったな』

      って感心するような…(笑)。

      だって、これと言って破天荒なことはしてないですからね。
      なんだか海外でウダウダしている毎日の日記ですよ(なんつって)

      とか言っておきながら、今僕のブームは
      坂口恭平の一日単位の日記を2004年から読むことです。

      小説家というかー、
      いつか漫画家の延長線上でエッセイとか書いてみたいですね。
      さくらももこ的に。

      桜もいいですね。あれは季節の訪れを感じさせる。
      でも、僕はまもなくカナダです。寒そうで怖いです…。

      そちらも日本での新生活楽しんでくださいね♪

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    ABOUTこの記事をかいた人

    「旅する漫画家」。世界一周後(2013-2016)、現在は海沿いの町に潜伏中。そろそろ旅がしたいぞ!