「変わり果てた姿のウッディ」

世界一周712日目(6/11)

 

 

「ヨウスケくん
ごめんね」

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そう言われて僕はすぐ起きた。

その「ごめん」が
どのような種類の「ごめん」であるかは
すぐに理解できた。

頼み事とか何かを手伝って欲しいとか
そういう種類のやつじゃない。

 

 

「今7時半。
さっき主人と話したんだけど、
やっぱり今日はお留守番してもうらことはできないわ。
今日も泊めてあげられなくてごめんね」

「いやいや。昨日ここへ来た時は
そういう話だったじゃないですか?」

 

 

 

 

ここはアメリカ、サンタクルーズ

昨日ファーマーズマーケットで出会ったシノブさんのお宅に
泊めさせていただいたのだ。

 

 

 

シノブさんはこれから料理教室に生徒さんよりも
早く向かうということで、僕は車に荷物を積むのを手伝った。

 

 

「セイヤは起きて来なかったわ」
と残念そうにシノブさんは言う。

せっかく仲良くなれたセイヤくん。
まぁ、夏休みも始まったばかりでやっと寝たいだけ寝れるんだ。
お別れできなかったのは残念だけど、それが旅と言うものだろう。

 

 

家を出る前、シノブさんは僕におにぎりを渡してくれた。

一緒に車に乗り込み、
僕は家から近いバス停まで送ってもらうことになった。

 

 

「そのオニギリの中に入っている梅干しはね、
もう今では作られることはなくなってしまったんだけど、
40年以上も梅の実をつける木から取られた梅なの。
梅干しはアルカリ性でね、体の調子を整えてくれるのよ。
ほら、いつもマクドナルドばかりって言ってたじゃない?」

 

 

バス停までの道のりで僕とシノブさんは色々なことを話した。

健康とスピリチュアルな話。

僕は全面的にそれらを信じているわけじゃないが、
この二つは切っては切り離せない関係にあるような気がする。

自分が良い旅ができているだけ、
何かに守られているような気がするし、

日本に帰ったら、じいちゃんのたちの墓参りに
ちゃんと行こうと思うのだ。
「ちゃんと帰ってきたよ。ありがとう」と。

どこかの人が墓参りに行くことで
何か神秘的なパワーを得ることができると言っていた。
それを飛行機のマイルとかけて
「墓マイル」と呼んでいたのを思い出した。
いや、ギャグだけど、ギャグじゃないんだよ?

 

 

 

 

車を降ろしてもらうと、シノブさんは
「バス代に使ってね」と僕にお金を渡してくれた。

折りたたまれた紙幣がバス代以上であることは分かるが、
それをすぐにフリースジャケットの胸ポケットにしまった。

たった一日だけだけど、ありがとうございました。
また学ぶことができました。

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オニギリってこんなに美味しかったっけ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空一面

にはモヤがかかっていたが、
僕はどこか満たされた気持ちだった。

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健康に悪いと知りつつも、煙草を吹かす。
少ない煙をゆっくりと肺まで吸い込んで、
長い息で煙を吐き出した。

いつもはしないのに、落ちていた吸い殻を集めると、
それらをごみ箱に捨てた。

そうして僕はバスに乗ってダウンタウンまで戻った。
なんだか竜宮城みたな場所だったなぁ。

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町に戻ると僕はジェイからオススメされた
カフェに行ってみることにした。

この町にはヒッピーが多いらしい。

お勧めされたカフェは
確かにバックパッカーたちが集まりそうな場所だった。

コーヒーも手頃な値段で外にはヒッピーたちが
気持ち良さそうに煙草を吹かしている。

店内の至るところにはコンセントがあり、
テーブル席にはノートパソコンを広げた客もいる。
僕もそれにならってテーブル席に着くとそこで日記を書いた。

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4本ほど日記を書くと
(あまり本編には書かないが実際はすっごい遅れているのだ)
僕は気分転換にた外でアメリカンスピリットを一本吹かした。

いい天気だ。そろそろ店を出るとしよう。

ここサンタクルーズにもパタゴニアストアがあるのだ

可能であればできるだけパタゴニアストアに寄ろうとしている。
これは巡礼の旅みたいなものなのだ。
一号店のあるベンチュラももうそろそろだ。

 

 

 

マップアプリで店舗の場所を確認すると、
僕は歩いてそこまで向かった。

日差しが強くまさに西海岸のカリフォルニアといった気候。
1kmも歩くと汗をかくようになった。

 

 

 

ダウンタウンから2kmほど離れた場所に
パタゴニア・ストアはあった。

こちらの店舗は他の店と違いアウトレットが売られている。
中には見たこともないような製品が沢山おいてあった。

いつものようにステッカーをいただき、
店舗をふらふらと見てまわると、僕は店を後にした。

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新しいシャツほしーー..
いやいや!まだ使えるっておれのシャツは!

 

 

いつもパタゴニア・ストアに行けば
何かしらの面白いことがあるんじゃないか?と期待をしていくのだが、
ここではその「予期せぬ何か」は起こらなかった。
多発するもんじゃないしな。
これはベンチュラまでのお楽しみなんだろうな。

 

 

 

やることのなくなってしまった僕は
手持ち無沙汰になってしまった。

もう一度カフェに戻ろうかと
歩いている時に見つけたのが画材屋だった。

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僕はふらふらと中に入った。

店の中では冷房が効いており、汗をかいた体がひんやりした。

スタッフが「How’s it going?(調子どう?)」と訊ねてくるが、
これが日本でいう「いらっしゃいませ」なんだなと
頭の中でようやくそのことに気がつく。

いちいち

「ん?ちょっと腹減ったかな?」だとか
「ええっと、ちょっと疲れたよ」なんて
自分の体調でもって答えていた僕を
どうか微笑ましいヤツだと思って見守って欲しいものだ。

 

 

一通り自分で商品を見てまわり、
それでも声をかけてきてくれた店員さんに僕は質問をしてみた。

眼鏡をかけたくせ毛の女のコは
まるでコンサルタントのように僕の要望に合った品を
見つけ出してくれた。

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カワイイ♪

 

 

買ったのは大きな紙(カット込みで6ドル)紙と
色鉛筆(セール品で16ドル)。
そしてそれを入れる筒状の入れ物だ(3ドル)。

描くものはお楽しみ♪
頼まれた絵なので材料費は持ってくれるらしい。
それでも節約したんだぜ?

 

 

 

 

 

次に向かったのは「TRADER JOE’S」というスーパーだった。

後から知ったのだが
ここではオーガニックの食材が売られているのだ。
なんとチョコさえもオーガニックだった。
値段も日本のものにくらべるとずっと安価だ。

いかにアメリカが健康に意識が高いかということが理解できる。

まぁ、サンタクルーズはひと際関心が高い
ってのもあるだろけどね。

シノブさんは

サンタクルーズの人たちは
他の州や町に比べて優しい

と言ってた。

 

 

そこでサラダやパンやバナナを買うと
僕はダウンタウンのメインストリートにあるベンチに座って
簡単な食事をとった。

メインストリートでは何組かのバスカーの姿を見た。
昨日僕は稼がせてもらったので今日は彼らの番だ。

欲張らない欲張らない。おれはマイペースでいいの♪
欲張ったってなんもいいことないんだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『はっ….!!!!』

 

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『ウッディ….!!!!』

 

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こんな無惨な姿に…。ヒドイ!酷過ぎるぅッッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

残った

時間、僕は作業できる場所を探した。

メインストリートを出た場所にあるバーガー屋で
僕は作業をすることにした。

コンセントはなかったが、Wi-Fiはサクサク。
ファイストフード店なのに店員たちはかなりフレンドリーだった。
いや、これがサンタクルーズなのか。

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とりかかったのはマサトさんからの依頼だ

今度出版するという電子書籍の表紙絵の作成
を僕は依頼されていた。

ちなみにさっき画材屋で買ったのは別件。

 

 

ブログを書くことももちろん大事だけど、それは今じゃない。

「やるべきことをやる」

今すべきことは描くことそれだけだ。
日記なんざぁ後回しでいい。

 

 

アップがてら手を動かしてアイディアを出した。
新聞紙に絵を描くのは好きだ♪
この再生紙の上だと発想が自由になる。

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24時の閉店まで作業をさせてもらい、
近くの高台にある公園(というか茂み)にテントを張った。

ビーチからはアシカの鳴き声が聞こえたのだ。
だからビーチに設営するのはナシだ。
押しつぶされたらたまらないもんね。

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2 件のコメント

  • サンタクルーズは快適そうですね。

    私は明日までハノイですが、殺人的な夜行バスでビエンチャンへ行く予定です。ラオスは評判が悪いので、ミャンマービザが取れたらすぐにチェンマイに脱出するかもです。

    トレイダー・ジョーはあちこちに支店がある人気店ですが、私は州税がかからないオレゴンの支店でまとめ買いしました。また西海岸のパタゴニアの支店もほとんど行ったことがあるのですが、次回にでも行ってみたいのは数年前にネバダに作られた倉庫兼配送センターです。自然光を生かすエコな施設だと何かで見たのですが、内部には入ることができないでしょうが。

    • >citydeさん

      今ハノイにおられるのですか!懐かしい!

      ラオスは今治安、というか軽犯罪が多いみたいですね。
      世界一周されている方で被害に遭われている方がいました。

      トレイダー・ジョーくらいに日本でもオーガニックがポピュラーなものに
      なればいいのになぁと思います。
      アメリカの人たちはかなり意識が高く、日本みたいに揶揄しないので
      そこはいいなぁと思いました。
      (まぁ安いジャンクフードや産地が不明瞭な食品が
      日本以上に出回っていると思いますが..)

      倉庫はパタゴニアかな?
      ネバダには修理工場もあったそうで、そこは行ってみたかったです。
      また次回!ですかね。

      ミャンマーの旅楽しんで来てください。
      宿代高かったなぁ〜、って周辺国に比べたらですが(笑)

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    ABOUTこの記事をかいた人

    「旅する漫画家」。世界一周後(2013-2016)、現在は海沿いの町に潜伏中。そろそろ旅がしたいぞ!