「お洒落で雑貨のカワイイ町」

世界一周740日目(7/9)

 

 

「おれ、やっぱりもう一泊しようかな..?」

「別にいいんじゃないっすか?」

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二時間半の寝坊。

移動するモチベーションはかなり低い。

 

 

最近できるようになったのはもし出発を延期したとして、
そのした後の自分の一日を想像できるようになったことだ。

これでも二年旅している。
自分の取扱説明書みたいなのが分かってる。

自分のダメな部分というのは
なかなかうまくコントロールできないものだけど。
SNSの見過ぎとかそうかな。

 

 

 

そうだ。たかだか二時間の寝坊だ。

これが社会人だったらそうはいかないだろう。
僕は前向きに考えることにした。
移動すれば面白いこがある。きっとそうだ。

 

 

もともとはグアナファトから
そのままメキシコシティまで行くつもりだった。

だが、昨日建築学科のオカノくん
(服の転売で生計が立てられるほど知識量がある)と出会い、
オススメの町を教えてもらった。

 

 

サン・ミゲル・デ・アジェンデ
という町の教会は見応えがあるらしい。

こういう「縁」を僕はとても大事にしている。
きっとその町が僕を読んでいるに違いないのだ。

 

 

 

 

パッキングを済ませた後、
ベッドにかけられたシーツをはがしてたたんだ。
マナー的な部分もあるし、忘れ物がないかチェックするためでもある。

スタッフにバスターミナルまでの行き方を訊いて宿を出た。

また旅が始まるのだ。

 

 

道幅の狭い歩道。後ろから来る車。

町は賑わいがある。

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人口密度が高いとどこか活気があるように見えるかもしれない。

いずれにせよグアナファトは僕のお気に入りの町になった。
なにやら「メキシコで三番目に治安のいい町」と言われているらしい。

そう宿にいる時にオカノくんに教えると、
オカノくんは「じゃあ一番ってどこなんですか?」と言った。
ごめん。わかんねぇ。

 

 

 

 

ローカルバスも
「キエロ・イル・オートバスタルミナル!」と言えば
親切なおっちゃんがすぐに乗るバスを教えてくれた。

リスニングはもちろんできないが、
よく使うフレーズを覚えておくだけでスペイン語圏の旅は
ぐっとしやすくなる。

分からない時は自分の持っている手帳に書いてもらうのがいいだろう。
「エスパニョール・チキート(スペイン語、ちょっと!)」
とつまむ様なジェスチャーをすれば、誰もが優しい先生になってくれる。
もちろん話せればもっとスペイン語圏の旅を楽しむことができるだろう。

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7ペソ(56yen) でローカルバスに乗り、
長距離バスターミナルから
サン・ミゲル・デ・アジェンデ行きのバスチケットを買った。

一時間ちょっとの距離なので126ペソ(979yen)だった。
意外と安…くないか。

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一時間半後のバスだったので、
ターミナルで旅ノートにスタビロの青色のペンで活動記録を書いた。

そしていつものように快適なバスに乗り
僕は次の町へと向かったのだ。

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バスターミナル

から、町の中心地までは2kmくらいしか離れていなかった。

町歩きも兼ねて、宿のある場所までは歩いて向かうことにした。
グアナファトでいくらか雑貨を買ったので、
バックパックは重くなっていた。

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ターミナル周辺は小さなメキシコの町と言った印象だった。
小さな店が等間隔で並び。値段も安かった。

1kmほど歩くと一気に歩道の幅が狭くなった。
歴史あるコロニアルな街はどこもこうなのかもしれない。
スペインに植民地化されていた時の名残なのだろうか?
石畳で建物のデザインもどこかヨーロッパ風に思える。

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宿のある場所はオカノくんから聞いていた。
通りの名前は「RELOX」。宿は「アルカトラズ」という名前らしい

その途中にもいくつかホテルはあった。
観光地ということで宿の需要もあるのだろう。
念のために値段を訊いてみたのだが、そのどれもが2000円以上した。

 

 

町はグアナファトはまた少し違う雰囲気がした。
グアナファトよりも洗練されているというか、小綺麗なのだ。

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カワイイなぁ。

 

 

 

オカノくんは

外装と内装が一致した町

とここの町を評価していた。

メキシコの町は見た目はいいが、
中身はそうでもないということがあるらしい。

だが、ここの町はそれが調和している。彼はそう言った。

言われてみればそうかもしれない。
まぁ、僕には『高そう』ってイメージが強いかな?

 

 

 

オカノくんに教えてもらった
「アルカトラズ」ホステルの値段も高かった。
170ペソ(1,321yen)。

もっと物価の高い国ではこれより安く済ませてきたのに、
ここで千円以上もする宿に泊まるだなんておかしな話だ。

ホステルのおばちゃんは明るい人だった。
僕が別の日本人からここの宿のことを聞いて来たのだ
(もちろん単語とジェスチャーでね)と言うと、嬉しそうにしていた。

朝食がつくらしい。それならばと僕は二泊分の料金を支払った。

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「ごめんなさいね。土日曜は朝ご飯がつかないのよ」

 

 

今日は木曜日。ということは二日目はナシってことか…。

まぁ、それでも僕はゆっくりとここを見てみたかった。
「ノープロブレム♪」と言って30ペソ(240yen)のデポジット金を支払って、
ドミトリーに入った。

二階に位置するドミトリーには
僕以外にも二人宿泊客がいるらしかったが、
彼らはどこかへ出かけているようだった。

各ベッドにコンセントがついている。

窓から気持ちのいい風が吹き込み、通りを見下ろせた。

宿のベランダから見るこの景色は好きだ。

 

 

シャワー/トイレ室には天窓があり、
そこから自然光が取込まれるようになっていた。
電気をつけても明るさは変わらないくらいだった。

汗でベトついた体をさっぱりさせると、
僕はサブバッグとギターを持って町をぶらつくことにした。

 

 

 

 

 

サン・ミゲル・デ・アジェンデの町はかなり小さいが、
観光地としては有名のようだった。

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町の中心には見応えのある教会が立っている。入場料はかからない。

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教会前の広場にはベンチが沢山並べられており、
観光客たちが日陰でくつろいでいる。

マリアッチの演奏隊が演奏を始める。

広場を挟むようにしてアーケードができており、
カフェやホテルがそこに入っていた。

町の中心地にいるだけで完成されている。

そんな広場だった。

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しばらく僕は近くをブラついた。

この小さな町には沢山の雑貨屋があった。

町が綺麗なだけあり、雑貨の値段も少し高く感じられた。

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こちらはアンティークショップ。無論、高い..。

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暖色っていいね。

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これ、スペイン語圏のキリスト教で使われるモチーフなのかな?

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お店の内装もかなり綺麗。ヨーロッパでしょ。

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定番のガイコツ。バックパッカーには持ち運びがちと不便..。

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これ、流し台にかけてあってもいいよなぁ…
仕入れておけばよかった..。

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定番のカラベラTシャツも。これ、欲しかったかも..。

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実は二個ほどポーチ仕入れたんすけど、翌日カフェに忘れてきちゃいました..。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

再び

広場に戻ると、路上演奏を始めることにした。

環境としては唄わずにいられないような場所だ。

 

 

だが、やりはじめた途端、マリアッチの演奏が始まる。

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「へへへへ。悪ぃな、若造」「ぐぬぬ..」

 

 

 

ギター、ドラム、ベース、トランペットにボーカル。

アコギの生音じゃ太刀打ちできない。

ポソポソとレスポンスをいただけたが、
隙間を縫うようにして演奏することが大変なことを悟ると
僕は他の場所を探して遊牧民のように町をうウロついた。

結局他に演奏できるような場所なんてなかった。

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一時間ほどして広場に戻ってみたが
マリアッチたちは相変らず派手な演奏をしていた。

地元の人間の団結力を僕は感じたのだ。

それじゃよそ者が入っていけるスペースはないよな。

 

 

そう言えば町に出る時、
むきだしのギターを持った髪の長い青年が
広場とは反対方向に歩いて行くのを見た。
彼も広場で歌うことを諦めたのだろう。

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やったことと言えば、
場所探しに途中に30ペソ(240yen)のアイスクリームを食べたことだろう。
巨大なコーンの皿に三種類のアイスを選ぶことができる。
かなりのボリュームだった。

「テキーラ」の味を選んでみたが、
酒ではなく原料となる植物のフレイバーということだろう。
さっぱりして口直しには最適だった。

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宿の近くでフルーツやトマト、パンを買っておいた。
最近食べる量も減らせているので、
これは明後日の朝に食べればいいだろう。

 

 

「街角のクリエイティヴ/田中泰延のエンタメ新党」

って映画レビューを読んでこの日を終えた。

ロシア映画の「神々のたそがれ」超観たい。

っていうか映画みたいナ。

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