「柳の下のどじょう」

世界一周750日目(7/19)

 

 

激辛

サルサソースが人体に影響を及ぼすとはまだ知る由もない。

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昨日それがかかったタコス(差し入れてもらった)を食べたせいで
前日はちっとも寝付けなかった。心臓の鼓動も早かった。
僕は一瞬何か病気を疑った。

 

 

 

僕には二人の弟がいる。歳は三つずつ離れている。
そしてそのどちらも不整脈で心臓のカテーテル手術を受けている。

発覚したのは次男のタカだ。
もともとサッカーの強い高校で部活をしていたから
それは過度の運動のせいだと思っていた。

だが、本人が体の異変を感じ病院に検査に行ったのだが、
どこも明確な原因を見つけ出すことはできなかった。

最終的にはそれが不整脈で手術をすれば直るとのことだったので、
タカは短期入院をしてケロっとした顔で帰ってきた。

三男のトシも数年前に同じ症状を訴えたので、
こちらはどう対処すればいいのか簡単だった。

 

 

だが、僕にはそんな心臓の鼓動が急に早くなるなんてことは
今まで一度も経験したことがなかった。

 

 

『それが今になって発病したのか?』
『これがひどくなった場合には帰国も考えなくちゃな』

僕は不安にかられた。

それが激辛サルサソースが原因だったなんて笑えるよ。

 

 

もちろんメキシコ入国当初から
タコスにサルサソースをかけて食べて来た。
辛かったが、汗がふきだすほどではなかった。

だがメキシコシティのサルサソースは

“激”辛なのだ。

 

 

食べることが苦痛になってくる。辛さなのか痛さなのか分からない。
いや、辛さは痛覚の一種らしいけどね。ほんとうに痛いのだ。

それを食べているヤツを見るともう爆笑だろう。
みるみる顔に汗がにじむのだ。「ヘェェェ~~~..」とか言って
何度も水を飲むが辛さは拭えない。
ただひたすらにそれが過ぎ去るのを待つだけだ。

それが昨日の晩の僕だったってわけ。
中国人の女のコはそれを見て
「だいじょうぶ~~?」なんて言って笑ってた。

 

 

 

 

 

 

 

起きた

のは11時だった。
共有スペースに残された食事はわずかばかりに残っていた。

コーヒーをいただきゆっくりと一日を始める。

昼過ぎまでの活動内容はおおよそ決まってきた。
日記を書いて、ブログをアップし、絵を描く。

 

 

また世界新聞に寄稿する漫画を描き始めた。
久しぶりに漫画原稿用紙と同じサイズの紙で
漫画を描くとのびのびと描ける気がした。

そして14時になると早めに外に出ることにした。

いつまでの中に籠っていてもつまらないだろう。

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今日向かったのはインスルヘンテス駅だ

ここにいい路上演奏スポットがあるらしい。

宿から駅までは1kmちょっとの距離で歩いて行くことができた。

 

 

駅に到着するとそこには大きな円形広場があった。
ひらけているが人通りはまばら。

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地下道と同じような短い通路があったので僕はギターを構えた。
店先の人が暇そうにしている。
どうです?ジャパニーズ・マリアッチの曲はいかがですか?

音はあまり響かなかったが、
昨日のマデロ通りほど声を張らなくてもよかった。

レスポンスもボチボチある。まぁ、日曜日って感じ。

 

 

30分ほどで警察からストップがかけられた。
向こうのほうならやっていいよと教えてもらった場所に移動した。

実は二年前にここにギター一本で世界一周を成し遂げた
金丸がここでやっていたことは知っていた

どういうわけだか、
本の出版後に金丸さんのブログは読めなくなってしまったので、
同時期に旅をしていた別の人のブログでここを割り出したのだ
(すごいねぇ今の時代って…)

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柳の下のどじょうはまさにこのことだった。

僕はスターバックス前の植え込みの前で
全く同じポジションで演奏を開始したのだが、まず音が響かない。

向こうからやってくる人とはコミュニケーションが取れるが距離が通い。
後ろから来た人はチラっと横目でこちらを見るだけでそのまま素通り。

ったくよくこんな場所でやってたよな。

マジですげっす!
ちょっすリスペクトっすよ!!!

 

 

 

結局僕はここでやることを諦め、
再び地下に潜ることにした(この表現好き♪)

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ジッパーが大破したのでギターケースを洗濯バサミで留めてる。

 

 

 

インスルヘンテス駅からどこかの乗り換え駅で降りた。

そこには路上演奏を歓迎しているような銅像が設置されていた。

ギターの人

 

 

意外にメキシコにはギターを持った銅像が多い。
きっとマリアッチの文化とかも関係しているのだろう。

かなり狭い通路で僕はしっぽりとギターを構えた。

まぁ、けっこう通行の邪魔になるんだけど、
どういうわけだかそれが受け入れられているような気がするんだから
不思議なもんだ。

 

 

メキシコの地下道にはあまりパフォーマーは見られないが、
勝手に光るコマをや食べ物なんかを売っている人たちがいる。
電車の中でさえも突然アンプを背負ったCD売りが現れたり、
歯ブラシを売る人間が現れたもするのだ。
もちろんカップを手に持った物乞や足の片方内おじさんなんかも。

きっとここに住む人たちや警官たちもこういうゲリラ的な出し物を
受け入れてくれているのだろう(我慢してくれているところも)

そこにちょっとミュージックが加われば、
いつもと同じ道を通っている人も少しは楽しめるんじゃないだろうか?

前向きに都合いい解釈っすけどね。
だけど、地元の駅にそういうのがいたら楽しいかもな。
日本人は他人のカバーばかりでイマイチパッとしないけど、
もしインド人なんかが下北でディジュとかやってたら
間違いなくコイン入れるね!

まぁ、日本はそういうとこ固いからダメかぁーーー..。

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ちょうど引き上げる時になって警官が現れストップがかかった。
「さーせーん」と笑顔で謝って、そのまま電車に乗って僕は引き上げた。

欲を出してイダルゴの地下道でギターを弾いたが、
レスポンスが全くなくなってしまったので僕は宿へ戻ることにした。

イダルゴ駅の地下道には物乞いやホームレスがいる。
前回と違う場所でやったのだが、そこは小便の臭いが漂っていた。
そんな場所で歌ってもなんだか気分もノらないね。
まぁ、そんなもんだろう。

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図書室が

宿にあるのを知ったのは
滞在5日目にして初めてのことだった。

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横にスライドさせるドアで仕切られていたため、
初めそこが誰かの部屋だと思ったのだ。

中には日本語の図書とDVDが置かれていた。
DVDノほとんどはコピーだった。
きっと長期滞在した誰かがここに置いていったのだろう。
日本のお笑い番組がシリーズ化されていた。

そこで僕が見つけたのが

 

 

おおかみこどもの雨の雪

だった。

「時を駆ける少女」や「サマーウォーズ」と同じ細田守監督作品。

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三階のドミトリーに戻り電気を消して暗い部屋で観ていると、
同室のアツシさんが帰ってくるのが分かった。

驚かさないように暗闇から先に声をかけたのだが、

「うぉぉぉぉおおお~~~…っっ!!!」

と漫画のようなリアクションで驚いていた。すんません笑。

 

 

 

観ていて思ったのは、

やはり母親、いや、女性には頭が上がらないなぁってことだった。

そうだよな。子育てって大変だよな。

映画の中とはいえ、主人公のはなが健気に子育てをする姿を観ると
僕は女の人に対する尊敬の心を抱かずにはいられなかった。

そうだよな。そうやって頑張って子供を育てて、これだろ?

 

 

ごめん、お母さん(笑)。

 

 

 

 

でもやらなくちゃいけないんだよ。

 

 

これをやらなかったら僕は生き霊になったと思う。

プラプラしているように見えますが、
僕はこうしてこの取り立てて変哲もない毎日を文章にしています。

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