世界一周807日目(9/14)
セットした
アラームで目を覚まし、
時間に余裕を持ってパッキングを済ませた。
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なんかオウムおんねん。
外には何にかのツーリストの姿があった。
新しく来た者のほとんどはタクシーを使ってたように思えた。
やはり昨日はここに泊まって正解だったかもしれない。
ここはホンジュラス、テグシガルパ。中米南下4日目。
今日訪れるのはニカラグアのマナグアという町だ。
バスが来るまでの時間、泊まる宿を調べておいた。
それが終るとスカイスキャナーとにらめっこをしていた。
アルゼンチンからニュージーランドまでの航空券で安いのは12月8日。
価格にして13万円だ。
これでも僕にとってはクソ高いのだが、
ほかの日だと次に安くて17万。ほとんどは20万円を越えている。
ちなみにアルゼンチンからだったら羽田行きのチケットの方が安い。
一番安い時で8万円とかあった。
『もう十分すぎるほど、
僕は旅をしてきたじゃないか?』
欲を言えばもっと旅をしたい。
お金はなくても、南米で長い時間を過ごしたいと思っていた。
保険がおりれば、路上パフォーマンスで日銭を稼げば、
旅を延長することはできるだろう。
でも、やっぱり全てを見るということはできないのだ。
他の旅人の話を聞くと、
自分が全く検討違いの旅をしているような気になる時もある。
じゃあ、他の人間と同じスタンダードな旅ならいいのか?
それも違うだろう。
「どこに行かなかったか。何をしなかったかもその人の旅」
という言葉を思い出した。
僕の世界一周の旅はどうだっただろうか?
ロシアから旅を始め、モンゴルや中国、東南アジアを周遊し、
大好きなインドにはトータルで三ヶ月もいた。
インド一周は楽しかったな♪
イランやアルメニア、グルジア、そしてトルコ。
ヨーロッパはトータルで4ヶ月もいた。
ほとんど野宿とヒッチハイクだった。
モロッコを皮切りにアフリカへ渡り、ヨルダン、
イスラエル、エジプト、
そして三ヶ月に渡る東アフリカ縦断の旅。
南アフリカからカナダに渡り、
アメリカの横断/縦断は最高に楽しい旅だった。
メキシコに行く前はかなりビビっていたけど、
実際に旅をしてみると快適さと人のよさに面食らった。
思わず長居してしまったが、それもアリだろう。
グアテマラは小規模だったがフルムーン・パーティでハイになれた。
雑貨だって山ほど仕入れた。
これのどこに不満があるんだ?
『そうだ。チケット買おう。
南米5ヶ月しかいれないけど、
それも僕に旅さ』
TIKA BUS(チカバス)には
「出発時刻の45分前には集合しているよう」
に言われていたが、バスの出発は遅かった。
車内はエアコンディショナーにリクライニング・シート。
荷棚の下には等間隔で等間隔でモニターがついていた。
ツーリスト向けのリッチなバスだった。
座席は全て埋まらず、乗客のほとんどが欧米人(系)だった。
昨日買ったクッキーとバナナを持ち込み、僕はシートに着いた。
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自分の旅の終わりがどんどん近づいて来る。
この旅が終ることを考えると、どこか淋しい気持ちになった。
ニカラグア
の国境には昼過ぎに到着した。
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バスを一旦降ろされると、
首からIDを下げた正式の両替屋たちが群がってきた。
僕は米ドルのレートを聞いてみたのだが
いくらか損をするレートだった。
手数料って考えれば納得できなくもないが、
僕はいまひとつ腑に落ちなかった。
アメリカ・ドルって世界で一番強いんじゃないのかぁ。
まぁ、全世界どこでも使えるっている有用性はあるよなぁ。
ひとまず10ドル分のドルをニカラグア・コルドバに両替しておいた。
中南米を通過するなら、やはりドルは持っていた方が便利だ。
バスの中でパスポートと一緒に15ドルを回収された。
最近の情報だと12ドルって書いてあったけど..、
これもバス会社側の手間賃ということなのだろうか?
国境はジャングルの中の辺鄙な場所にあった。
イミグレーションとも呼べないような工場の跡地で
荷物をチェックされた。
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地元の子供たちは荷運びで駄賃をもらっていた。
乗客の一人が1ドルを渡しているのを見て、
僕は『いい商売だな』と思った。まぁ、子供だからね。
すげー擦れた顔つきのヤツいたけど..。
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マジ、お前ら最高だよ。
国境でバスが出発するまでには時間があった。
乗客たちはバスの外で待たされ、みな日陰に非難した。
暑いだけじゃなく、湿度があってムシムシしているのは
ホンジュラスだけでなく、ニカラグアも同じだ。
バス周辺では食べ物が売られ降り、
僕は40円そこらのチョコレートアイスを食べた。
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世界一周53カ国目。ニカラグア入国だ。
まぁ、通過するだけだからカウントしたくないんだけど、
かと言って訪れなかったわけでもないしなぁ。う~~ん。
数なんて意味ないってことだね。
バスの中では「ロード・オブ・ザ・リング」の三作目
「王の帰還」が上映されていた。
劇場で観たやつで内容は知っているはずなのに、
どうも気になって画面を観てしまう。
頭の隅っこでは今窓の外をびゅんびゅん通り過ぎて行く
ニカラグアの景色の方がよっぽど僕にとって大切なのにな。
あの戦闘シーンはすげーよな。
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映画が終るのと同じタイミングでバスはマナグアに到着した。
バスを降りると、係員がそれぞれの預け荷物を乗客に渡していた。
荷物を預けた際に渡される半券をきちっと確認しているので、
置き引きの心配もなさそうだった。
さすが国際バスと言ったところだろう。
ターミナルを出るとタクシーの運転手たちが声をかけてきた。
僕は彼らの申し出を断って、歩いて宿まで向かうことにした。
タクシードライバーのうちの一人が
「ここら辺は治安が悪いぞ」と言ったが、
そうやって不安を煽りタクシーを利用させようとしていることは
明らかだった。
夕方17時のマナグアの町は静かで
シャッターの降りている店が多いように思えた。
メキシコやグアテマラで見たような露店や売店はほとんど見られなかった。
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それでも外で子供たちが遊んでいる姿やお年寄りや家族連れが
ブラブラと夕涼みしている姿なども見られた。
のんびりとした中南米の田舎町、そんなイメージだ。
宿までの途中、たまたま見つけた総菜屋で
僕は夕飯を買っておくことにした。
野菜炒めやチキンが区分けされディスプレイされているのだが、
ローカルな店過ぎて商品の名称や値段が書いていなかった。
僕は片言のスペイン語と指差しやジェスチャーで
野菜と米を注文しようとしたのだが、
店のおばちゃんは想像力に乏しい人で、
まったくコミュニケーションが取れなかった。
僕が「あ~~」とか「え~~」とか言っていると、
英語の喋れる地元の若い子たちが僕に助け舟を出してくれた。
彼らは流暢に英語を話した。
今日の夕飯は米と野菜炒め、それとチーズだ。
スチールのトレイに単品ごとにビニール袋で包装され、
それで手提げようのビニールまでついてきた。
これでもかというほどに過重包装されていた。
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僕は夕飯を持って宿を探したが、なかなか宿は見つからなかった。
グーグルマップに表示されたものを参考に、
自分の使っているマップアプリにピンを落としていたので、
きっと通りをずらしてピンを打ってしまったのだろう。
近所の人たちに宿の名前を告げたが、
ここでも「そんな宿知らないよ?」と言う人がほとんどだった。
四角形を描くように通りを渡り歩き、
宿を場所を尋ねて三人目くらいでようやく宿が
どこにあるかを知っている人を見つけることができた。
宿を見つけた時にはホッとした。
“Hotel Xolotlan”
の外面は宿というよりかは大きなアパート、
もしくはガレージと言った感じだった。
てっきり僕は
『潰れてしまったんじゃないか?』と不安になったくらいだ。
入り口にはセンサー設置されており、
来客があるとチャイムが鳴るようになっていた。
すぐにスタッフらしきお兄さんがやって来て僕の対応をしてくれた。
オフシーズンで宿にあまり客がいなかったということもあるのだろうが、
お兄さんの「おもてなし」っぷりは中米でもズバ抜けて高かった。
ドミトリーで一泊12ドルだと聞いて
『あ、値上がりしてんよ..』と思ったものの、
「朝食つきなら15ドルだよ!
ニカラグアン・ブレイクファストさ!」
と明るくセールスをかけてくるので
「それじゃあ..」という感じで僕はここに泊まることにしたのだ。
まぁ、慣れない土地でまた宿を探すのもダルいじゃなん?
ひとまず荷物を下ろし、レセプションで簡単に登録を済ませた。
僕が明日ここを発つのだと言っても
ウェルカムっぷりは変わらず嬉しかった。
コスタリカとパナマの入国に必要な
ダミーチケットのプリントアウトも快く応じてくれた。
かなりいいサービスだ。
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スタッフのルイスとお母さん。家族経営だね。
僕は別にふんぞりかえった横柄な客じゃないけど、
こういう風に「ようこそおいで下さいました!」
という態度で迎えられると、客としてはかなり気持ちがいいものだ。
日本的にへりくだった感じというよりかは
フレンドリーと言った方がいいだろう。
先ほど買ったご飯を食べていると、良い匂いが漂ってきた。
何の匂いかを尋ねるとチキンスープを作っているらしい。
あまりにいい匂いだったので、
僕が「いくらで買えるの?」と訊いてみると、
ルイス(お兄さんの名前だ)は
「お金はいらないよ!」とスープを分けてくれた。
いつも屋台のご飯ばかりだから、
栄養のあるものを食べると体が喜んでいるような気がした。
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宿はルイスと家族で経営されているようだった。
宿のロビーにはお父さんとお母さん、それとおじさんがいた。
僕がギターを持っているのを見てリクエストしてきたので、
お約束の”Stand by me”を披露した。
コンクリートの壁に音が反響し、気持ちよく唄うことができた。
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食事が済むと、ルイスは僕にラムコークを振る舞ってくれた。
ラムコークなんて久しぶりだ。
旅に出てからはカクテルなんて飲むことはほとんどなかったからだ。
ルイスのお父さんはニカラグアで
三本指に入るアコーディオン演奏者らしく、
「ポルカ」と呼ばれる民族音楽を披露してくれた。
空いたグラスに際限なくラムが注がれる。
一対一くらの割合でコーラを混ぜたが、
一時間も経つころには僕の顔は大分赤くなっていた。
「そろそろ寝るよ」
「ああ。明日は早いのかい?」
「ん~~~、わかんないな♪」
気持ちよく酔った日にはブログなんて書かずにとっとと寝ちまうに限る。
湿度の高いニカラグアでは水シャワーが気持ちいい♪
洗濯物を扇風機にかけると、あとはぐっすり眠った。
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にほんブログ村
ニュージーランドですか。
行きたいところにパーンと飛べるの羨ましいな。
いつも素敵な写真ですね。
楽しみにしていますよ~。
>あっきーさん
行きたいとこだらけですけどね(笑)
行けてもできることも限られていますが、
お金は稼げます(ちょっとですが..)
これがiPhone4Sのじちゅ、やべ、噛んだ。
実力!です!
旅ももうちょっとで終わりです。
あとしばらくお付き合いくださいませ♪
いつもコメントありがとうございます。