「人を喜ばすっちゅーこと」

世界一周810日目(9/17)

 

 

「コスタリカで
一日50ドル稼いでたって話だよ」

そうタビジュンさんが
アンティグアのペンション田代でお会いした時に教えてくれたのだ。

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チャリとギターと世界一周」のシンさんのブログは
メキシコを旅するにあたって
何度かブログを拝見させていただいたことがある。
勝手ながらリンク貼らせていただきました。

 

 

同じ路上パフォーマー同士
ちょっとしたライバル心のようなものがあった。

アメリカ、メキシコでの稼ぎも同じくらいだったのもある。
(いや、僕の方がちょっと上だった)

 

コスタリカへは目を「コロン」にしてやって来た。
「コロン」とはコスタリカの通貨のことだ。

『僕だったら
彼以上に稼げるに違いない!』

なんて調子に乗っていたことは認めよう。

 

 

 

 

僕が泊まっている「ホステル・クエスタ」は
ドミトリーで10ドルだ。朝は朝食にありつくことができる。

朝食を見たとき僕は思わず「おうぉ~~~!」と声をあげた。
テーブルに並べられていた食べ物が僕の目には
リッチなビュッフェのように映った。

食パンにジャムとバター。シリアルが二種類。
パイナップル。牛乳とアイスティー。
それに大好きなコーヒーまである。

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ご、豪華!

 

 

欲張って腹一杯に食べた。
僕以外の宿泊客はせいぜい4人くらいだったし、
朝食の量はたっぷりあったからだ。

物価が高いので昼飯は食べないつもりだ。
夕飯は昨日みたいに自炊してなんとかしのごうと考えていた。

 

 

午前中は製作途中のの漫画を描いた。
世界新聞」に寄稿するものだ。

アンティグアから描き始た8本目の短編。
宿のフロアのテーブルは作業机としても申し分なかった。

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そして12時になると僕は宿を出た。
スタッフには「宿代は後で払うから」と伝えておいた。

ここのスタッフたちはかなりフレンドリーだった。
チェックアウトの時刻を過ぎてからの当日分の支払いも
オーケーしてくれたのはありがたかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『これで50ドル以上稼げなかったら、
サン・ホセを発とう』

僕はそう考えていた。まるで決戦に向かうような気持ちだった。

 

 

 

昨日の帰りにバスキングをした場所よりも良い場所を見つけていた。

国立美術館の前に続く道にはナイキやLEEといった有名アパレル店もあり、
どうやらここが一番盛り上がっている通りのようだ。

 

 

アップがてら、まずはに国立美術館前の広場でギターを構えた。

目の前にはマクドナルドや
現地のフライドチキンのチェーン店なんかがあるので人通りは申し分ない。
近くの建物では工事が行われていたがやれないことはなかった。

今日は持久戦だ。できるとこまでトコトンやる!
いきなり飛ばすと後でバテるので、最初は様子見でいくつもりだ。
いつも弾き語りのスタートは日本語のカバーで喉を開くようにしている。

 

 

開始早々すぐにレスポンスが入った。
近くに座っている若者から100コロンが数枚ジャラジャラと入れられた。
おばさんがニコニコして1000コロン札を入れてくれた。
さらには前の工事現場からコインが飛んできた。

1000コロン札は2ドル分くらいの価値がある。
こいつがガンガン入ってくれれば
今日は「ウッヒョーーー!」ってかんじだ!

だが調子がいいのは最初だけだった。僕は場所を移ることにした。

 

 

 

少し歩くとバイオリンを弾いたバスカーを見つけた。
ケースの中にはエグいほどの紙幣が入っていた。
そこでヒヨコとか飼えそうなくらいの紙幣の量だった。

ちなみに1000コロンはプラスチック製なので
ヒヨコは居心地が悪いだろうな。
(海外ではそんなお金があるのです。固いから財布に収まらない!)

 

 

彼は演奏を終えたところだったので演奏を聴くことはなかった。

ケースがお金でいっぱいになっている人を見かけると

『コイツ自分で入れてるんじゃねえの?』

と疑う時がある。

そりゃ僕だってケースに一枚もコインが入っていないのは寂しいので
数枚くらいは入れておくが、彼みたいに紙幣テンコ盛りのヤツを見ると
ついついそう考えてしまうのだ。

 

 

彼の音とかぶらないように場所を離れ、
そこで再びギターを弾き始めた。

だんだんと雲行きが怪しくなり、30分もしないで雨が降り出した。

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ちょうど頭上に建物の一部が飛び出ていて雨をしのぐことはできた。
そこでギターを弾いていたのだが、レスポンスはかんばしくない。

っていうか..雨かよ..。

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話しかけて来てくれてありがと。マジレスポンス薄いとテンション下がるからね。

 

 

 

ポロポロとギターを弾いているとわずかながらにコインが入った。

この流れで50ドルも稼ぐなんて無理だ。
宿代すらまともに稼げていない。

 

 

テンションが下がりかけた時だった、
隣りで雨宿りをしていたお姉さんが
「似顔絵?描いてみてよ?」と僕にリクエストしていきた。
僕は顔をパッと明るくしてスケッチブックを広げた。

勢いはよかったが、ペンタッチは微妙だった。
というかお姉さん(っていう歳でもなかったが)の化粧が濃いので、
どこまでリアルに近づけて描いていいのかかなり迷った。

実際の人物を漫画にするのであれば、
その人物の特徴をうまくピックアップし、
必要最低限の線でッ表現しなければならない。

出来上がった絵を渡したが、お姉さんの顔色は微妙な顔をしていた。
この雨のせいで化粧が崩れたせいもあるのだろう。

「いくら?」と訊くので、「お任せします!」と伝えると、
コインが数枚ジャラジャラと渡されただけだった。
100円にも満たない金額の量だった。

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ざっす!

 

 

また弾き語りを再開したが、
だんだんと自分がどうしてこんなことをしているのか
分からなくなってきた。

自分がここまで金を必要としている理由は、
ここから南米まで行くのにかなりの出費が予想されるからだ。

コロンビアに入国するには500ドル分の現金の提示が求められるらしい。
自転車のシンさんはそのためにここで10日間かけてお金を稼いだそうだ。

 

 

 

またしばらくすると声がかかった。

相手はここら辺の路上でDVDだか携帯バッテリーを
モグリで売ってる男の子たちだった。
そのうちの一人が僕に依頼を持ちかけてきた。

 

 

「似顔絵?」

「そうだよ。君の顔を描けばいいの?」

「いや、違う。これ描いてくれよ」

 

 

そう言って見せられたのはゲームのキャラクター

ティンカーベルをファイナルファンタジーみたいな
デフォルメで描いたキャラクターだった。ってこれかよ?

一瞬断ろうかなと思ったが、ここで退いては漫画家の名折れだ。

っしゃあ!売られた喧嘩は勝ってやんよ!

 

 

 

『頼んだことを後悔させてやる!』

くらいの勢いで出来る限り丁寧に仕上げた。

人間の顔だけだったら短時間で描けるが、
全体像、それもゲームのキャラクターとなるとかなり時間がかかる。
特に時間がかかるのはペン入れだ。

路上販の彼らは雨で商売ができないので、
時間はたっぷりあるみたいだった。

他にも暇そうな仲間が集まってきて、
僕の半径1mはちょっとしたライブペインティングになっていた。

 

 

僕が似顔絵作製料を決めていないのだということを知ると、
彼らの一人は勝手に「1000」と描いた紙を段ボールに貼付けた。
おいおい勝手に値段決めんなよ。1000でも嬉しいけどさ。
できることならもっと欲しいんだけど..。

心の中ではそう思うが、せっかくのご好意なのでそのままにしておいた。

リクエストされた絵はそっくりそのまま描くのが癪だったので
大分アレンジを加えて完成させた。

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完コピしないと満足しないのか心配だったが、
渡した絵を見て男の子は予想以上に喜んでくれた。
そして周りにいた仲間からもリクエストが入った。

個人のものからスマートフォンの写真を見せて
カップルのツーショットを描いたり、

中には友達カップルのものを描かせるヤツまでいた。
おお、お前けっこういいヤツだな。

いつも似顔絵とお客さんを写真に撮ってるんだけど、
あとで見たら『誰?』ってなるだろうな(笑)

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これ、この場にはいないカップルのヤツだね。

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みんな良い笑顔してんな。

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てか、赤い帽子のヤツいつもおる(笑)

 

 

 

 

ここからはギターというよりもずっと似顔絵を描いていた。

隙間時間にはもちろん弾き語りはやっていたが、
それよりも似顔絵のウケの方が断然によかった。

「漫画」と「日本」という組み合わせは、
ジャパンカルチャーに興味を持っている子たちに興味を持ってもらう
絶好の掴みになる。

 

 

雨の中でもこんなにリクエストをくれる人がいるのかと
自分でも驚きだった。

日が暮れても僕は後ろの店の電気を頼りに似顔絵を描きまくった。

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ちょっとタッチ変えたんだよね。

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その緑の犬のパーカー可愛えな。

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日本語喋れたので、カタカナで名前を書きましたよん♪

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君はいいキャラしてたから。ノリで描いた!

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ポニーテール可愛いっ!

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ナイス・スマイル!

 

 

メキシコで買った30枚のスケッチブックが終った。
二冊目はあっという間だった。

 

 

 

 

 

宿までの帰り道、
今日は1000コロンで(224yen)で袋詰めのトマトを買って宿に戻った。
お疲れの煙草も忘れない。

あぁ、考えてみたら今日7時間もぶっ通しで外にいたんだよなぁ。

マジ頑張った!おれ!

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宿に戻ると早速アガリの集計をした。

手元の数字を見てビビった。

そこには38,625コロンもあったからだ
日本円に換算して8千283円

っしゃぁああああああ!!!!おかあさんっ!
おかあさんやったよ!おれ!

 

 

稼いだ小銭で宿代10ドル分を5580コロンで支払う。
受付のお姉さんのひきつった顔。マジでゴメン!

シャワーを浴びてさっぱりすると
先ほど買ってきたトマトをジャガイモを使ってスープを作った。

こんなクソシンプルなメシが美味しかった。
ジャガイモとトマトふたつづつでかなりな量になるんだな。
腹も満ちたし満足っす♪

 

 

宿代10ドル分をさっぴいて今日の黒字分は6千847円

んんん~~~っっ♪明日も頑張ろう!

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どシンプル。

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2 件のコメント

  • すごーい!!頑張りましたね(*´-`)
    路上で八千円以上も稼げるなんて、才能ですね。私も似顔絵書いてもらったことありますが、とても嬉しかったので未だに玄関に飾っています。実物よりちょっとかわいくかいてあげたりすると女性はみんな喜ぶと思います。これからも、頑張ってください!

    • >さるさん

      いやいや。たまたまです。
      それでも似顔絵でみんなが喜んでくれるのは嬉しいですね。
      『マジこれはヤベェ…』
      って思える作品を短時間で仕上げるのが目標っです。

      飾ってもらえるのって描いてる側からしてもめちゃくちゃ嬉しいです。
      さるさんの似顔絵描いた人も幸せだろうなぁ♪

      ちなみに似顔絵は女性、男性も三割増で描いてます(笑)
      いや、その人の「良さ」を引き出して描いてるんです!

      なんつって♪

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    ABOUTこの記事をかいた人

    「旅する漫画家」。世界一周後(2013-2016)、現在は海沿いの町に潜伏中。そろそろ旅がしたいぞ!