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しばらく
文章を書いていないといきなり文章は書けない。
極端な例でいえば、運動をしばらくやっていなかった会社員が運動会で怪我をするのと同じように。
「何あたりまえのこと言ってんの?」と言われそうだが、僕は真面目にこのことを書きたい。
そりゃ今もこうしてカタカタとキーボードを叩いて文章を書いているわけだけれど、「ノっている」わけではない。いくらかリハビリ的なところもある。キーボードを叩く手だってどこかぎこちない。
何も別に一ヶ月以上ブログを書かなかったわけでもないし、数日前もブログを書いた。だけど、また数日書かない期間が空いてしまったのだ。
この前お台場の潮風公園で開催された「旅祭」の出店で色々と動いていたからね。
それで、「旅祭」もようやく終わって、そのことをブログに書こうと思ったののだけれど、書きたいことがありすぎてどうにも考えがまとまらないので、その肩慣らしとしてどうでもいいことを書こうと思う。
そういうアップ的な作業も大事なんだぜ?
いや、僕は思うんだけどさ、なんだって一緒なのだ。
間断なくコンスタントに何かをやり続けないと「鈍って」いくものなのだ。
筋肉しかり、スキルしかり。
松本大洋の「ピンポン」に一流の卓球プレーヤーが練習を一日サボると勘を取り戻すのに三日かかるのだということを書いていた。
イギリスのバーチャルバンド、ゴリラズのイラストを描いているアーティスト、ジェイミー・ヒューレットも絵を描かない日ができてしまうと(ニューヨークとロンドンのアトリエを行き来する彼には難しらしい)ペンタッチを取り戻すのに数日を要するとインタビューに答えていた。
漫画だって微妙なペンタッチがあるのだ。昨日はスラスラ書けていたのに、イベントか何かで書かない日があると、なんだかスキルが1目盛分だけ下がってしまうのだ。
これは漫画に限ったことではない。プロのミュージシャンたちも同様のことを言っている。タブラ演奏者のYuzaanはラジオで二日以上タブラを触らないでいると逆に体の調子がおかしくなってしまうとまで言っていた。
今の例でもお分かりのように、ブログだってなんだって同じだ。
ペイパードライバーだってまさにそうだろう。たぶん僕もう車運転できねえ。
習慣化された行為は、それをしなくなった期間が長ければ長く空くほど、再びリズムを取り戻すのが難しくなってくる。
それで僕は今、
送り盆/迎え盆ということで埼玉県まで来ているのだけど、わざわざGペンやインク、大量のコピックまでもってここまでやってきたんだよ。
どこで作業していたかというと、ミスター・ドーナッツやマクドナルド。旅してた時となんら変わらないし、むしろマクドナルドに無料のWiFiが飛んでいることに感動しさえもしたよ。え?今?うん。今もマクドナルドだよ。どこかは言わないけど。
当然、慣れない作業環境に使っている机とペンタッチをシンクロさせるのにも時間がかかるし、絵がノれないとモチベーション的な意味で調子も狂ってしまう。
いやむしろ、それは当然のことなのかもしれない。外出先はある程度クオリティが下がっても仕方がないのだ、と。
旅をしている間はそれを当然のこととして世界のどこでも絵を描いてきた。まぁ、基本はカフェやファストフード店のテーブルの上でだけれど。
「今まで続けてきた何かに手をつけない期間ができると、調子を取り戻すまでに少し時間がかかるよね」
というお話。
最近サボってること、ない?
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