「旅する漫画家はどこへ消えた？」

やべぇっ..

ブログなんてマジで久々に書くな。もうおれのことなんてみんな忘れちゃったんだろうな。毎回どうやって文章を書いていたかなんて忘れちゃったよ。

いやいや、さすがに前回の更新が去年の１０月ですからね。

もう三ヶ月以上もブログを更新していないわけですよ。

どうして更新しなかったかというと、まぁこれから書くことになります。

世界一周の旅をしている最中は毎日更新することはできなくても、毎日分のブログは書いていたんですね。あの長ったらしいクドクドしたブログですよ。まったく嘘みたいです。

ここまでブログを書かなくなるとね、今度は一体どのタイミングでどんなブログを書けばいいのかわからなくなってきちゃうわけですね。

気分的にはもうあれです。

「数日学校をズル休みした子がさあ学校に行くぞ！」となった時に

『うわぁぁぁ〜〜〜！学校行きずれえぇぇぇ！！いっそのこと休みてぇぇっっ!!』

ってなる感じに似てますね。

あれ？僕そんなにズル休みした記憶ないな。前世の記憶か？ま、いいや。

さて、そろそろ近況報告とでも行きましょう。ジョン・バトラー・トリオを聴きながらね。

ブログ更新が止まったからといって、僕が漫画を描くのをやめたわけじゃない。むしろその逆だ。以前よりも漫画を描くことに力を注ぐようになった。

また同じ話をそっくりそのままほじくり返すのであれば、

帰国後の僕は漫画を描くスキルが絶望したくなるくらいになまりきっていた。

旅の最中はコピー用紙や製図用のペンで漫画を描いていたため、Gペンなどの漫画の道具そのものを使うのにかなり腕が鈍っていた。っていうか最初っから僕は漫画描くスキルなんてほとんどもちあわせいなかったのだ。

アナログ漫画にこだわっている理由は単純に好きだから。デジタルの漫画の漫画だってどんどん増えてきているのだけど、僕はやっぱり紙にインクで描くアナログなスタイルが好きなのだ。エレクトリックな曲があるのとは別にアコースティックな音楽が存在するように。

だけれど帰国後は積極的に人と合うことを心がけた。

フェスやイベントがあるとそっちに遊びにいったりもした。春先に始まる代々木公園のイベントからRDC（レインボー・ディスコ・クラブ）からフジロックまで。旅で手に入れた雑貨を旅祭で売ったり、時には目黒の撮影所で似顔絵を描いたり。まぁ、いろいろと漫画以外に動いてきたわけだ。

これはダチャンボ企画のフェス”HERVESTA”に行った時の写真。ステージの写真撮り忘れてた..

そんな合間、不定期に漫画を描いていたのだけれど、自分が漫画で喰えるようになるまでのことを考えると、ちっとも前に進んでいないんじゃないかと常に焦っていた。ちまちまと漫画を描いていても次のステップに進めないんじゃないかって。自分はもっと漫画を描かなきゃならないんだって。

そして僕は漫画を描くことに力を注ぐようになった。

最初は３ページのものを、期間を空けずに次の漫画へ、慣れてくるとページ数を増やした。６ページ、９ページ、１２ページ、という具合に。目標は月に一本、３１〜４５ページくらいの商業紙に載るような短編を仕上げる力を身につけることだった。

商業誌で連載されている漫画は毎週１９ページ。月間だと３６ページ。これはプロの漫画家に編集作業をするアシスタントがいるからなんだけど、もちろん僕は一人で漫画を描いている。さすがに一人で一週間以内に１９ページを仕上げることは無理だけど、できる限りそこへ近づけていくことが僕の次なる課題だった。それが１１月からの僕の課題だった。

筋肉は負荷をかけることによって強くなっていく。作品を作ることも同じなんじゃないかと僕は考えたのだ。

そして漫画を描けば描くほど孤独になっていった。

いつも長くなるので続きはまた今度。