「めがねのはなし」

 

 

メガネが壊れた。

片方のつるの部分が根元から取れてしまったのだ。

 

『しまったな..』と僕は思った。

だって僕は漫画を描く時はいつもこのメガネを使っているからだ。

 

 

 

僕は目が悪い。

視力が低く、左と右もあっていない。これは親ゆずりだから仕方ない。

薄暗い場所だと途端に物が見えにくくなる。だから地下鉄のホームなんかでメガネがないとちょっと困ったことになる。電子蛍光板の真下まで行かなければ文字が読めないし、入り組んだ地下鉄構内を迷わずに行くためには眼鏡が必要になってくる。

だけど僕は眼鏡をかけることが(あまり)好きじゃない。激しい運動はできないし、これは僕だけかもしれないけれど、眼鏡をかけてものを見ると「2D」で見えるような気がするのだ。なんだか眼鏡のレンズを通して得た映像はリアリティを15パーセントくらい失ってしまっているような気になるのだ。

 

だから人と直にコミュニケーションをとるときは、よく眼鏡をはずしてしまったりもする。目医者からしてみたら「なぜそんなに視力が低いのにいつも眼鏡をかけていないのか?」と疑問に思うはずだ。

でも、僕は眼鏡をかけずに視力の低い状態で過ごすことに慣れてしまっているのだ。

 

ちなみにコンタクトレンズはかかるお金がバカにならないので使わないことに決めている。それに眼球に直接レンズをつけるだなんて怖いじゃん。

だからデスクワークのときは眼鏡をかけ、その他では特定のシチュエーション以外では眼鏡を外すようにしている。

ずっとつけていても邪魔になるし、なければ不便に感じる。

 

そんな僕の眼鏡が昨日の夜に壊れてしまったのだ。

 

 

 

 

 

このブログでも何度か書いていると思うけど、

僕の眼鏡はエジプトで3000円(診察料が千円。レンズとフレームで二千円)で手に入れた眼鏡だ

 

というのも、旅の最中にチェコのプラハで盗難に遭い、新しく眼鏡を手にいれる羽目になったからだ。物価の高いヨーロッパはなんとか裸眼で乗り切った。

そして物価の低いエジプトのカイロで新調したのが今使っていた眼鏡だ。レイバンのロゴがついているが、もちろん偽物だ。だけどぱっと見ではわからない。時々人から「洒落た眼鏡をしているじゃないか」と言わることがある。まぁ、ブランドものなんてよっぽど詳しくないとどれが本物でどれが偽物なのかなんてわからないよね。

エジプトでこの眼鏡を手に入れたのが2015年の1月だ。その後も一年、アフリカ、北米、南米(ここでも盗難に遭った)、ニュージーランド、オーストラリア、台湾と旅を続けて、そして帰国後の一年も僕の生活に寄り添ってくれた愛すべき眼鏡。考え方によっては持ちこたえたほうなんじゃないだろうか?

 

 

 

 

 

そして今日、眼鏡屋に壊れた眼鏡を持っていった。

眼鏡屋の店主は困った顔をして僕に説明した。なにやら僕の使っているフレームは日本のものとは違うらしく、修理ができないらしい。

 

 

「それじゃあ、新しくフレームを買うとしたらどれくらいのものがありますか?」

「う〜〜〜ん…安くても15000円くらいだねぇ」

 

 

 

 

 

高えな〜〜..。眼鏡って。

 

壊れた箇所をマスキングテープでとめてみたりもしたけど、やっぱり調子が悪かった。

僕の旅に付き合ってくれた眼鏡とお別れ、新しいフレームを手に入れようと思う。

 

 

 

今日はウィスキーをお湯割りで飲みながら深夜にアップする眼鏡のお話でした。

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