「リターン用のイラストはちびちびと進行中」

 

 

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最近

漫画を描けていない。

 

良い意味で忙しいのだ。

 

 

 

漫画を描くよりもイラストを描くことの方が多い

これは決して遠回りをしているわけではない。

漫画が描けてイラストが描けることに越したことはないのだから。

生き残る確率は上げておいた方がいい。

 

 

今取り掛かっているのは、ついこの間のリアルクラウドファンディングでブログのサーバー代をサポートしてくれた方々にお届けするイラストだ

こちらは発送が遅れる旨をあらかじめて伝えてあるので、リアルタイムで依頼をもらうとそちらを片付けてしまうことの方が多いのだけれど(ごめんなさいね!)、時間を見つけてはちょくちょくイラストを描いている。夏ごろ完成したイラストを一斉に発送しようと思うので気長に待っていてください。

描いているイラストはサポートしてくれた順番にイラストを描いてる。

 

 

そんな中で今まさに書き始めたのはA4サイズのイラストだ

 

一応、可能な範囲でお客さんの要望をイラストに取り入れることにしてる。

僕はこれに少し頭を悩ませていた。ていうか、今も悩ませている。

 

僕が好き勝手にかけるイラストならば、気持ちは楽だ。だってそれは結局は落書きの延長線上にあるのだから(ちゃんと描くけどね!)

でも、要望を聞いた場合は違う。

要望を取り入れたイラストを描くのであれば

その人の気持ちを満たすようなイラストを描かなければならない

 

 

 

 

 

 

僕をサポートしてくれたその人は、仕事でお疲れの様子だった。

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ご要望は、そんな中で家に帰ってきたときに、

 

「ほっこり心が休まって、人と人とのつながりを大切に思えるような、そんなイラストを描いて欲しい」

 

とのことだった。

 

 

 

最初僕は、「どこか遠い秘密のリゾート地で誰かがバカンスを楽しむイラスト」を描こうと思った。

途中まで下書きをして、それって人とのつながりが欠けていることに気がついた。

 

僕がイメージできる人と人とのつながりのイラストは、どうもごちゃごちゃポップでにぎやかなものになってしまいがちだ。だって、そういう細々して少年漫画チックな世界観に影響を受けてきたのだから。

けれど、そんなイラストでは落ち着いた気持ちにならないんじゃないかと僕は考えた。

資料集めに重宝している写真アプリなんかで、ワード検索をかけても、ピンとくる写真はなかなか見つからない。

 

一体どうやって心が安らぎ、人とのつながりを大切に思えるイラストが描けるのだろうか?

ご要望に応えるにあたって、普段は描かないようなテーマでイラストを描かかなければならないことに気がついた。

やっぱりイラストを描くってむずかしい。

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僕はなかなかピンとくるイラスト案を生み出せずに何日か過ごしてしまった。

まぁ、最近は毎週なんらかのイベントがあったんだけどね。

 

その間に資料を探したりもしたんだけど、だんだんわかってきたのは

僕が探しているのが

 

 

 

 

わかりやすくパッケージングされた資料

だということだった。

 

 

 

見た人がすぐに写真に込められたテーマに気づくような、そんな資料を僕は探してきたのだ。

それって写真を撮っているカメラマンの考えが写真に取り込まれているのであって、僕の考えではない。

誰かの想いを自分のイラストにトレースしたものを描いて、それは果たして自分のイラストと呼べるだろうか?

ちなみに僕は他の誰かが描いたイラストを資料にすることはない。模写の模写になる場合になっちゃうからね。

 

だからこそ、大事なのは自分の経験においてどんな場面が人とのつながりを思い起こさせるのかを考えることだった。

 

 

そのときにパッと頭に浮かんだのは

 

 

 

だった。

 

 

 

お店っていうのはとてもわかりやすい人と人とをつなぐ場所だと思う。

出会いがあり、感動があり、小さなドラマがいくつも日常的展開される場所だ。

飲食店はそうだと思う。

自分が食べ物をお客さんに作って、お客さんはその食べ物を食べて幸せな気持ちになる。

そこにはお金のやり取りがあったり、両者の生活があったり、食べ物以外のところではサービスや気遣いがあったりする。安らぎを求める場であってもいい。

ハンバーガーショップのテラス席に暇そうに座っているカップルだって、きっとドラマを持っているんだろう。

そうだ。誰かが足を運びたくなる。人と人をつなぐ、そんな店をイラストに描けばいいんだ。

僕はそう思った。

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世界一周の旅から帰ってきた時、

 

鳥取県の小さな駅で電車の乗り換えに一時間くらい待たなければならない時があった。

その時に、僕が駅周辺を歩いて見つけたのは、

小さなたい焼き屋さん

だった。

 

 

そこでたい焼きを売っていたのは旅好きのお兄さんだった。

店は移動式のケータリングカーで、受け渡し場所の前には小さな子供が乗れるような台が置いてあった。

どこかの家族が車でやってきて、小さな姉妹が親から小銭をもらって、そこに置いてあった台にちょこんと乗った。

なんてことない風景に僕は人と人との繋がりを意識したのだ。

そうだ。これを絵に描けばいいんじゃないか。

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果たして、今描いているイラストで、その人がほっこりしてくれるかわからない。

プロならもっとお客さんの要望に完璧に応えるんだろう。

だけど、僕は違う。

自分の持ち味をイラストに活かさなければ意味がないのだ。

 

リターン用のイラストはちびちびと進行中。

どうか気長にお待ち下さいね♪

 


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