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秋が始まったばかりのこの季節は好きだ。
外にいても体がかじむことはないし、風も心地よい。ある種の空気は僕に旅の感覚を思い出させてくれる。
そうだ。
今の時期はヨーロッパやアフリカを旅していたんだっけ?
戻りたいとは思わないけど、「いつかまた旅をしたいとは思う」
自分が根っからの旅人だとは思わないけれど(だって引きこもって作業することも大好きなんだもん)
外に出ることも好きだ。
外気に触れていないと、ネガティヴなものが体に蓄積してしまい、製作に対するエネルギーが湧かなくなってしまうなんてことがある。
今の僕がそうなのだ。
些細なことが原因で自信を亡くし、絵に気持ちが向かわなくなってしまった。
(はぁ〜〜〜…、nudie jeansのコンペティション、落選したかも…)
なんどもライブに足を運ぶ人間がいるように、何度だって旅に魅せられる人間もいる。
それが僕なんだと思う。
いつだって、体の奥底が次の旅に向けてウズウズしているのだ。
長旅を終えた僕に人は尋ねる。
「次はいつ旅に出るんですか?」
と。
僕は今、海沿いの町に暮らしているし、言ってしまえばこれも旅だと思う。故郷を離れ新しい土地へ移動し、そこで生活するのはまさに旅じゃないか。
また、
長旅に出ることによって絵を描く時間が削がれてしまうことに恐れを抱いている。
確かに旅は楽しい。
けれども、僕は作品を作っていかなければ、「ただの旅人」止まりなのだ。
特に何も生産するでもなく、冷やかし程度の移動を続ける。そんな人間。
旅をしている最中も、できるだけそんな人間にはならないぞと思ってた。
一体、何が僕のベストなスタイルなのかと考えた時、
それは
「移動を続けながらも作品が作れる」
そんなスタイルが僕の理想なのだろう。
移動をしながらも、価値のある作品が作れる力。さらには誰を養っていけるようなそんな力を僕は求めている。
「旅する漫画家」を名乗って、もう5年が経つ。漫画だけならもう7年も懲りずに描いている。
歩みの速度は遅くとも、そこには着実な進歩がある。
だから、きっと今回もこの停滞感を突破することができるはずだ。
こういう「ライターズ・ブロック」に何度も陥っていると、その度にそれを打開する工夫が凝らされるようになる。
むしろ、それに対してあまり焦りを感じなくなってくる。
(「描けね〜〜〜…」とはなるけど)
一番簡単な方法(イヤホンを耳にぶっさして音楽を聴く)がうまくいかないと、また別の手段を試す。それもうまくいかないと、今度は新しい方法で症状を克服しようとする。
村上春樹が散歩が好きなのを思い出して、ジーンズに財布を突っ込んでスターバックスへとやって来た。
なんとスターバックスは朝の7時から開店しているのだ。『一体どこの誰が朝早くからスターバックスなんて使うのだろう?』と僕は思ったが、世の中には必ず早朝のカフェを好む人間がいるのだ。
9時頃店に着くと、電源のある隅っこの席では、MacBook Airを広げたおばさんがいた。(スタバにMac!なんてベタな組み合わせだ!そういう僕もアップルユーザーだ)
僕はテイクアウトでドリップコーヒーを注文し、ミルクをたっぷりいれると、店の外のテーブルに着き、ふうっと一息ついた。
take it easy. 気楽に行こうぜ。
「せめてパソコンを持って来ればよかったな」
そう思っても、僕が持ってきたものと言えば、財布とiPhoneくらいのものだ。考えてみれば、これって旅してる時と一緒じゃないか。
iPhoneのフリッカーで文字を打ち始める。やっぱりパソコンで文字を打つ方が断然早い。
思考を整理していくうちに、だんだんと文章を書くという作業そのものが楽しくなってくる。
そう考えると、自分は、何かを記すのが病的に好きなんじゃないかって思うのだ。30分くらいこうしててもいいかな?って気づけば1時間がまもなく過ぎようとしている。
外が好きなのは変わってないし、こうして外で作業するとむっちゃ捗ったりするんだよな。気分がリフレッシュできる。
おれならできるはずだ。
そう信じよう。
まずはそこから。
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ちょうど去年頃、東京で似顔絵を書いてもらったものです。そのときは台湾からバスキング旅をするって言いました。台湾からスタートし、なんとかスロベニアまで到着しました笑
相変わらずブログ読ませてもらってます。
「旅は楽しいけど、やるべきことが疎かになる」は共感しました。僕も早く旅を終わらせるべきじゃないかと最近は思っています。これからも応援してますね!
>ケビンさん
コメントありがとうざいます。
でも、「東京で似顔絵」って全然記憶になくって、
ついついケビンさんのブログにお邪魔させていただきました。
ブログにバスキングにおまけに筋トレだなんてすごすぎます!
っていうか、今スロベニアなんスか!
それもすごい!
今回のブログでは旅の切り上げどきについて触れたかもしれませんが、
僕も三年近くも海外をフラフラしていたわけですし、
旅をいつ終わらせるのかはケビンさん次第なのではないでしょうか?
無理して旅を続ける必要もないですし、
行きたい場所があったら絶対行った方がいい。
そして、楽しいと感じるかどうかが一番大事な気がします♪