生きるのしんどい

[ad#ad-1]

KEMURIを知ってる?

 

作業中はラジオを聴く事が多い

お気に入りはInter FM の

“Ready Steady George”

 

 

 

 

 

平日の13時から16時までの三時間生放送をしているやつだけれど、

僕はインターネット放送の「Radiko(ラジコ)」から、

放送終了した番組を自分の好きな時間帯で聴ける「タイムフリー」で聴いているので、

あまり放送時間を意識したことはない。

 

 

 

今回は、それとは別の番組をたまたま聴いていた時の話なのだけれど、

KEMURIのボーカルである伊藤ふみおさんがニューアルバムの告知にゲストで出演していた。

こんな元気なオッさんたち見てると、「何おれはシケたツラしてんだ?」って思う。こういう大人になりたいもんだ。

 

 

 

 

日本のスカパンクバンドKEMURIがどんなバンドかというのは、

NAVERまとめでも読んでいただければわかるだろう。

 

 

僕がKEMURIを知ったのは、再結成が話題になった2012年の前後だと思う。

友達からCDを借りて聴いたこともあるし、アルバムっても2枚ほど持っているけれど

僕がKEMURIに対して一番好感を持てるポイント

それは、

彼らのスタンスだ。

 

 

「P.M.A(Positive Mental Attitude)」

というのがKEMURIの基本的なスタンスだ。

これを軸にふみおさんの歌詞とスカの曲調がKEMURIというバンドの世界観を形成している。

 

だがこれは、彼らが数え切れないほど苦労を重ね、そこから滲み出てきた言葉なので、

この言葉には厚みを感じるのだ。

 

 

 

 

 

 

苦労話は売れてから

 

実際、ミュージシャンが自分の苦労話をメディアで公開することはほとんどないだろう。

めちゃくちゃ売れた後に笑い話にするくらい。

というか、メディアに出ている人は程度の差こそあれ「売れている」わけだし、

売れていなかったら、メディアに出てくることもない。

売れてもいない人間が自分の苦労話しを話してもそれは惨めなだけだ。

 

KEMURIはバンドが上手くいかない時期もあった中、腐らずに各々に活動を続け、

2012年にKEMURIはAIR JAMで再結成を果たす。

僕は世界一周の旅に出る前に一度ラジオ出演していた伊藤ふみおさんと一度会っている。

これもラジオを通じてだ。

 

 

 

 

KEMURIが再結成をしてから既に6年もの月日が経過している。

それはただの一時的な再結成ではなく、今も精力的にライブを重ね、楽曲を制作し続けている。

上のMVをご覧になっていただければわかるように、バンドそのものエネルギーはまだまだ健在だし、

それは当の本人たちも感じているようだ。

僕が先日聴いたラジオでも伊藤ふみおさんは

「バンドメンバーのKEMURIというバンドに対する愛を再確認できて嬉しい」

と話していた。

 

 

 

 

ラジオパーソナリティは

新しくリリースされるアルバムのタイトル【Ko-Ou-Doku-Mai】の意味に触れながら話を進めていくうちに

 

 

「いいですね。毎日が充実していて。楽しいんじゃないですか?」

 

というようなことを口にした。

それはどこか、リスナーが「ミュージシャンは楽しそうでいいよね」とでもいうようなニュアンスを含んでいた。

僕たちが画面の向こう側の人たちに対して感じるのと同じように。

 

 

 

 

伊藤さんは、ほんの一瞬黙った後、

 

 

 

 

 

「いや、楽なことばかりじゃないですよ。

正直しんどいこともあります」

 

 

 

 

と静かに答えた。

 

 

 

おいおい。

まじかよ。

 

いや、ほんとそれな。

よく言ってくれたよ。

 

 

 

 

 

 

 

生きるのしんどい

 

僕はミュージシャンの生き方をかっこいいと憧れる一方、その大変さ想像したことはあるだろうか?

売れるまでの背景には、

バイトして食い扶持を稼ぎ、スタジオ借りて死ぬほど練習し、

ライブの集客に苦労してやっとの思いで作った自分たちの曲が

簡単に日の目を見るとは限らない。

 

中には途中で心を砕かれ、音楽の道から遠ざかる人間もいるだろう。

もう一方では才能を見出され、瞬く間にデビューする人間もいる。

 

ステージ上で華やぐ彼らの姿は「カッコいい!」のひとことに尽きるし、

そんな彼らの生き様に魅了されて人々はライブハウスに足を運ぶ。

また、自分も何か成したいという、同じような志をもった人間は、自分もスポットライトを浴びたいと思うだろう。

 

 

 

ようやく世間から認められて、ミュージシャンとして食っていけるようになっても、

そこからが楽なわけではない。

ちゃんとセールスを上げていかなければいけないことは変わらないし、集客だって同じこと。

時代の変化についていけなければ、曲は古びてしまい、

世間からはあっという間に忘れ去られてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

好きなことをやっている(と思われている人間)だって、しんどいのだ。

っていうか

 

 

 

 

 

 

 

「生きること」ってしんどい

 

 

 

 

 

 

 

 

映画「冷たい熱帯魚」で主人公がラストに叫ぶ

 

「生きるってのはなぁ〜!

“痛い”んだよ!!!」

 

の一言にも集約できる。

 

 

 

これだけ経済的に豊かな国に生まれたとしても、

ほとんどの人間は生きるためにお金を稼がなければならず、

何もせず無生産に生きていける人間なんてほとんどいない。

よっぽど境遇に恵まれているか、あるいは才覚があって働かなくても生きていける仕組み作れた人間だけだ。

 

 

 

 

そして、

僕たちに時間はあるようでない。

 

老後に人生を楽しむ。若いうちはやなことでも耐えて生きる。

「楽しみは最後にとっておく」なんていう生き方は、

体という入れ物の劣化を無視した生き方だ。

未来の不確さを、軽視しているとしか思えない。

 

いつ大地震がくるか、

いつミサイルが飛んでくるか、

いつパンデミックが起きるのか

そんなのわからないじゃないか。

 

 

 

 

そう考えたら

自分が動けるのは今しかない。

 

 

 

 

 

そして

生きることがしんどい(=「楽」ではない)というのがデフォルトであれば、

あとはそれを

いかに楽しんで生きるか?

そのようなスタンスが大事になってくるのではないだろうか?

 

 

 

 

 

人間は基本的にネガティヴな生き物だ

自分の生命を持続させるために、リスクを冒すことを躊躇させるし、

あれやこれやと考えて、保守に走ってしまう傾向にある。

 

 

 

脳を適度にチート(騙)して、

マインドを後天的にポジティヴ変換させていくしかない。

イメージトレーニングもメンタルトレーニングも嘘っぱちじゃないのだ。

意識的にそこを良いコンディションに保たないと、

今の世の中じゃ途端に視界はグレーになってしまう。

 

 

 

楽しんでいるヤツが一番最強だ。

はたから見てるどん底でも、

当の本人がそれを楽しんでいれば関係ない。

 

 

 

僕は描(書)くしかない。

 

 

時々へこたれそうになりながらも

再び立ち上がって、前に進むしかないのだ。

しんどくってもね。

 

[ad#ad-1]

 

 

 

 

 

 

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です