「せ〜の…」

世界一周547日目(12/27)

 

 

チャーハンバトル

がまもなく開催される!!

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ディープ・ブルーに現在泊mまっている11人のうち、
審査員を二人選出し、残りの人数で3チームに別れる。

各グループがオリジナルのチャーハンを作って味比べをする。

ゲスト二人と審査員二名分と各チームが
自分以外のチームに一票入れ、
一番得票数が多いチームが優勝となる。

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審査員のコウスケさん。

 

 

 

前日にこの話で盛り上がった。

みんな各々「チャーハンの作り方」を調べている横で、
僕は一心不乱に「銀魂」を読んでいた。

海外のイタリアンで働いた経験のあるイッチーが、
僕に向けては放った一頃は

 

 

 

「シミくんは食べる専門でしょ?」

 

 

 

だった。

 

 

はぐっ…、

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寝袋洗濯してるひまじゃねえ…

 
そう言われたら
チャーハン作らなあかんぜよ!

 

 

元美容師のタツヤさんが
僕をチームのメンバーとして迎えてくれた。

ほとんど料理経験のないファニーな四人だ。

僕も串焼き屋で一年四ヶ月フリーターやってたけど、
作ってもせいぜいドリンクだけだった。

 

 

「美味しいチャーハン」と聞いて浮かぶのは
ラーメン屋さんのチャーハンだ。

あのパラパラしたフライドライスに
濃いめの味つけがされている。
できたてを口をホクホクさせながら食べるのだ。
そこに便に入ったオレンジジュースがあれば
言うことはない!え?ビールだって?

 

 

「王将のチャーハンなんてどうっすかね?」

「あ!それいいな!」

 

 

チャーハンすらろくに作れない僕らは、
すぐさまGoogle先生に教えを請うた。

「王将 チャーハン 作り方」など先生に尋ねると、
先生は行く通りものチャーハンの作り方を
僕たちに伝授してくれた。

中には「ヴァイパー」という
中国製の調味料を加えた米を炊けば王将の味になるという、
作り方もへったくれもないようなものもあった。
エジプトでそんな物が手に入ったら苦労は無い。

問題はいかに限られた材料、
調味料で美味しいチャーハンを作るかということだ!

 

 

 

 

 

 

14時

になって僕たちのチームは買い出しにむかった。

宿を出る直前になって、
タツヤさんが材料の確認をしている姿から、
僕たちがいかに素人チームかということが分かるだろう。

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「ちょっと待って!王将のチャーハンの材料調べるわ!」

 

 

 

 

とりあえず近くのスーパーに野菜を買いに行った。

野菜は量り売りで、クックパッドの
「王将風チャーハンのレシピ」を頼りに
ニンジンやタマネギを買い込んで行った。

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このバトルでは味だけでなく、
値段も審査の基準に含まれる

高いお金を出せば良い物が作れるに決まっている。

 

 

このバトルの鍵を握るのは

「チャーハンに肉が入れられるか?」

ということだろう。

 

 

普通にスーパーで買うと
そこそこの値段になってしまう。

僕たちはそこら辺の小さなレストランで
チキンを生のまま買えるか交渉して行った。

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「チャイニーズフードを作りたいんだけど、
チキン売ってくれませんか?」

と言っても、なかなか用件は伝わらない。

中には冷凍チキンを売ってくれる親切な人もいたが、
チキンサンドを注文した場合よりも
値段が上がっているので僕たちはレストランから
チキンを売ってもらうという作戦を諦めた。

 

 

 

 

何もチキンが買えないわけじゃない。

もちろんスーパーに行けば手に入れることができる。

課題はいかに安くチキンを手に入れるということだ!

 

 

観光客向けの宿が集まるビーチサイドから
歩いて20分行ったところに地元の人向けのマーケットがある。

 

 

 

『正直そ
こまで行くのは
ダルい…』

 

 

 

誰もがそう考えるに違いない!

ここで往復を40分をかけられるかが
勝負の分かれ目になる!!

僕たちはのんびりと地元のマーケットに向かった。

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お店の着いたのは夕方4時前で、
足や胸などの部分売りはしていなかったが、

「そこをなんとか」とお願いしてチキンの足を
二本売ってもらうことができた。

お値段なんと17ポンド(286yen)!!!。

これで勝ったも同然だ。

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そして僕たちにはもうひとつ
秘密兵器があった。

話は遡ること40分前。

セブン・ヘヴンへ貸し出したおたまを返してもらおうと、
セブン・ヘヴンに内接された
日本食を出すレストランに向かった時、
スタッフのお兄さんが僕たちに授けてくれたのが

 

 

味の素

だった。

 

 

しかもタダで。

 

 

「味の素のすごいところってさー、
どんなに多く入れても味が濃くならないところなんだよね。
だから東南アジアではガンガン入れるんだよ」

そうタツヤ兄さんが教えてくれた。

ふふふふ。人口科学調味料。
あすてるぱーむがどうのこうの。

気分は禁忌を犯そうとしている
エルリック兄弟のそれに近かっただろう。
美味しければ何をしたって構わない!

最後に卵と固形のコンソメを宿の近くの
ガザラマーケットで買って、買い出しは終了した。

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宿に戻

った僕らはさっそく調理に取りかかった。

まずはお米をとぎ、
調味料とチキンをぶっこんで
圧力電子ジャーのスイッチを入れた。

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味付けはご飯を炊く時点でしてしまおうという作戦だ!

これで美味しい味付き米ができるに違いない。

さっきセブン・ヘブンで手に入れた
秘伝の調味料も混入しておいた。ぐへへへへ。

 

 

僕はチームのメンバーに指示を飛ばして
全体の士気を高めた

こんなにチームワークがとれているのは
うちだけじゃないだろうか?

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「カカカカカカ….!!!」
「そう!そう!いいねぇ〜〜〜!その調子!」

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『ゴクツブシが…』
「え?ミサトちゃん、何か言った?」
「ううん。何も」

 

 

 

小さなキッチンでは四人もの人がおり、
そのうち三人は野菜を切っている。

そして残る一人は使い終わった
道具を洗っている。

つまり僕だ。

 

 

僕の長男気質がそうさせてしまうんだろう。

人をまとめて動かすのが得意なんだよ。

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えっと…?
洗い物終っちゃったんだけど、
どうしたらいいだろう…???

 

 

 

米が炊けるといい匂いがキッチンに充満した。

これで優勝間違いなしだと
チームメンバー誰しもがそう思った。

 

 

下ごしらえだけ済ませ、
他のチームとキッチンを交代した。

大学生チームの持ち込んできたビニール袋からは
高めの薄切りビーフが見えた。

21ポンドするらしい。

うちが勝ったな!

 

 

 

 

 

じゃんけんで
チャーハンを出品する順番が決まった。

僕たちのチームは2番目に決まった。

下の談話スペースで時間をつぶし(漫画かネットだ)て、
一品目が出てくるのを待った。

 

 

本日のゲストはつい先日25日のクリスマスに
ご婚約が決まったアグリさんとアサコさんだ。

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いやぁ〜〜!お似合いの二人ですね!

 

 

 

ブランデーとコーラを割ったものが
プラスチックのカップに出されて振る舞われた。

今日は審査員役を務めるイッチーが前菜を振る舞った。

甘いソースのかかったチキンは
エジプトで食べられるだなんて
想像がつかいないほどに美味しかった。

 

 

美味しい料理をつつくと話も進めば酒もすすむ。

僕はお酒を飲むとすぐに顔が赤くなってしまった。

みんなが「顔赤いよ!」と茶々を入れる。

 

 

『うるせぇ。
コストパフォーマンスがいいんだい!
何杯も飲まねば酔えない
あんたらよりかはよっぽどマシだ!』

と心の底では思いながらも、
表情筋はどんどん緩んでくる。

 

 

アグリさんが
ほとんど原液に近いコーラ割のブランデー
をイッチーに差し出した。

 

 

「それ麦茶みたいな色してるじゃないっすか!」

 

 

そして
それを一気飲みする
イチノヘ・トシ。

その場にいた一同みな目を丸くした。

狂っているトシか思えない!

 

 

 

「へへへへ。それじゃあお返ししなきゃな」

 

 

イッチーも自分に出されたコーラ割りと
同じくらいものをアグリ兄さんに注ぎ返した。

それを負けじと一気に飲み干すアグリさん。

彼らの崩壊はここから始まっていたに違いない。

 

 

 

 

 

 

1時間待って出て来たのは
ダイキさんノリコさん夫婦の

ネギチャーハン

だった。

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なんとこのチャーハン、
ネギの油を使って調理したらしい!

厚めに切ったネギマくらいの大きさのネギが
上にちょこんと乗っていてる。

こんなんでうちらは勝てるのか?

てか頑張り過ぎじゃね?

 

 

 

 

途中まで食べて僕たちも調理に向かった。

素人的なテクニックだが、
ご飯に卵を混ぜて炒めれば
パラパラしたチャーハンが出来るらしい。

タツヤさんが米が焦げ付かないように
中華っぽくフライパンをがしゃがしゃ振ったが、
コンロの回りにチャーハンが散乱する結果となった。

僕も真似して中華鍋を振ってみたかったのだが、
チームメンバーのカズくん(東工大出身、東京大学大学院生)が
やりたそうにしていたので、譲ってあげることにした。

長男だからね。しかたないなぁ~。

 

 

炒めたご飯を丸い器で型をとり、平皿の上によそった。

その上にチキンをまぶして、
見栄えを意識して上にレモンを乗せたものが
僕たちの完成させたチャーハンだった。

うちは直球勝負だ。

 

 

「それじゃあタイトルをお願いします」

「せ~の…

 

 

“黄色い乳首の
おっぱいチャーハン”!!!

(ササキ・タツヤ作)」

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僕たちのチャーハンもなかなかに好評だった。

イッチーが「甲乙つけがたいな」と呟いていた。

だが、その頃にはアグリさんはもう

いつものアグリさんではなかった。

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「ちょ、アグリさん、飲み過ぎっすよ…」

 

 

 

少し頬を赤らめて、目が座っている。

隣りに座ったアサコさんと肩を組み、
ヘラヘラとしている。

アグリさんのスマートフォンからは
BGM代わりの懐メロが大音量でずっと流れていた。

 

 

「年末って!
めっちゃ忙しくなかったっすかぁ~~~???」

「そうだなぁ~…」

 

 

アグリさんとタツヤさんは元美容師。

年末は仕事がほとんど休みがなかったそうだ。

自分の指を切ってしまった対処法なんかもその時の話題で出た。

タツヤさん曰く、
ジェルタイプのアロンアルファで止血するらしい。

お客さんの耳を切ってしまった失敗談なんか聞くと、
なんだか親しみが持てた。

 

 

 

 

 

そして最後に出て来たチャーハンは、
まさかのあんかけチャーハン。

 

 

「タイトルはー、

“おかん”です」

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滋賀出身のケイスケくんと
兵庫出身のショウヘイくんコンビならではのネーミングだ。

チャーハンはレタスに包まれている。

それをスプーンでひとくち食べると…

 

 

『う…、うめえ!

なんだこのレタスとチャーハンの相性は!

一件ベトベトしてるように見えて中はパラパラ!

なによりもこの味付け!

まさにラーメン屋の炒飯じゃねえかぁぁぁあああ!!!!』

 

 

その頃にはアグリさんはベロンベロン。

気づいたらブランデーの便が何本も空けられていた。

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正気を保っていた僕らは
大学生チームのチャーハンをかっこんだ。

結果発表はそこそこに接戦だったが、
優勝したのは大学生チームだった。

得票数は「ネギチャーハン」三票、
「黄色い乳首のおっぱい(ササキ・タツヤ作)」二票、
「おかん」が4票だった。

 

 

優勝者はシェア飯支払いを免除。

もちろん洗い物も。

 

 

賑やかだったチャーハンバトルは
酔っぱらいが帰って行くことによって幕を閉じた。

 

 

 

 

タツヤさんもチャーハンを作るという一仕事を終え、
カイロへと旅立って行った。

チャックアウトは今日の朝に決めたらしい。

ってか世界一周のブログ書いてるだなんて
同じく今日の朝知ったよ。

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寝ていると、

二段ベッドの上に寝ているイッチーが梯子を下りた。

そして次の瞬間にはダッシュでドミトリーを出て行った。

iPhoneで時刻を確認すると深夜1時半くらいだった。

 

 

 

静かな談話スペースから

 

 

 

「ゴヘァッ!カ…ッッ!」

 

 

 

吐く音が聞こえる。

 

 

ベッドとトイレを3往復くらいした後、
イッチーはドミトリーには戻って来なかった。

 

 

 

無理に飲み過ぎだよ…。

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あぁ、なんだかこういうイベントがあるっていいですね。
日記にもメリハリができます。

っていうか、おれ、なんもやってないけどね。

料理覚えたいなーと思っていても全然やりません。

追い込まれないことにはやらないタチなのです。

 
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