「モウソウ、コッキョウ、モヤレ」

世界一周588日目(2/7)

 

 

4時25分

に起きて荷物をまとめた。

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これでエチオピアのクソ早い始発のバスも最後かもしれないな。

目指すはケニアとの国境の町、モヤレ

 

 

 

僕はパッキングを済ませて、いつものように
「いち・にー・さん!」と声を出して
持ち物を確認すると部屋を出た。
そして他に忘れものがないかベッドの下までな確認した。

 

 

 

バスターミナルにはまだほとんど人が集まっていなかった。

「モヤレ?」とスタッフに訊き、
「モヤレ!ディスバス!」と教えてもらう。

英語を使えるに越したことはないけど、
ほんとうにこの程度の英語で世界を旅できちゃうんだから、
みんなもガンガン世界に出ればなぁと思う。

 

 

 

 

統計的にそれが少ないのかはよく分からないけど、
日本の若者は海外に行かないとよく耳にする。

それは数十年前と比べれば人口そのものが
少子化で減っているわけだし、あまり関係ない気がするけど、

僕はもう少し同年代、もしくはもっと若い子たちが
旅に出ればいいのになぁと思う。

同じルート、同じ場所を訪れた人でも、
その人が何を見て何を、感じ、何を考えるのかはまるで違う。

僕は他の旅人たちから、
話を聞いてみたいと常日頃から思っているからだ。

 

 

 

 

 

バスで席を確保してギターを荷棚の上に置いた。

乗客で車内が満ちるまでしばらく待った。

そしてモヤレ行きのバスは日の昇らないうちに
コンソの町を発った。

 

 

 

 

車内では相変わらず、音楽を聴いたり、
ただ物思いにふけって過ごした。

 

 

太陽が昇り、辺りが明るくなる。

窓の外にはいつものような広大な大地が広がり、
それに混じって民家がポツリポツリと建っている。

バスは砂利道を走るとガタガタと車内を揺らし、
外を見ると砂煙が上がるのが見えた。

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思考の出口なんてどこにもない。

僕個人の哲学みたいなもんだ。

 

 

 

僕がくだらないことを考え続けたところで、
ちょっとでも賢くなれるわけじゃない。

むしろ、もっとどうしようもないヤツになっているかもしれない。

 

 

 

何度考えたって、自分にとっての明確な
旅の定義、意義
などは見いだせていないし、

以前は他の旅人と自分の旅を
比べてしまうことがあった。

最近になってようやく、
自分が今のままでいいのだ
と受け入れられるようになってきた。

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『このあと日本までの帰国のルートが
自分の中にはあるけど、

残り限られたお金で
そのルートを旅することができるのだろうか?』

 

 

また、日本に帰った後のことを考えると、
果たして自分は日本で漫画家としてやっていけるのだろうかと
不安に思う時がある。

とりわけ、こういう風に
堂々巡りみたいな思考を続けている時には。

 

 

時々相棒が、僕の自己プロデュースに対して
色々助言をしてくれるが、生活費を得るという意味では
彼の言っていることは正しい。

僕は「自分の作品を発表する場所がない」とか
いっちょまえなことを言っているが、
大事なことを後回しにしているのだ。

っていうかどっかにコンスタントに漫画を投稿できる余裕はない。
Wi-Fiだってないとなにもできないからね。

 

 

 

 

 

平凡な幸せを願うけど、
こんな僕が素敵な嫁さん
ゲットすることはできるのかしら?と

これからずっと独りだと考えるとちょっと
気分が暗くなる。

そして、後天的に身につけたポジティヴ・シンキング
「どうにかなるさ!」と自分を鼓舞するのだ。

 

 

 

 

『もし仮に、好きな人ができて、
一緒に暮らしたいと考えたとしよう』

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だけど、当然のことながら
一人暮らしをしていくのにはお金が必要だ。

漫画で食っていけるようになるまでに
何年もかかるかもしれない。

 

 

だから、暮らしていくためには
別の仕事をしなければならないだろう。
それはアルバイトみたいな形かもしれない。

仮に彼女が姐さん女房的な奇跡的な世話焼きさんで、
共働き、半ば“ヒモ”みたいな暮らしなら、
二人暮らしをやっていけるかもしれないけど、
それはあまりにもダサイ。

 

 

むしろ
箱入り娘を僕が引っ張っていくくらいの甲斐性
がなければ、家庭を築くなんてことはできないだろう。

 

 

 

親元を離れるのは
男に課された使命

かもしれない。

自分の家族を築くためには、
いつの日か自分の力でこの世界を
生き抜いていかなければならないのだ。

 

 

 

新しい環境でやっていくシミュレーションを脳内で繰り広げた。

だけど、それは所詮絵に描いた餅であって、
現実感があるより絵空事に近い。

 

 

 

でも、やるしかねえんだよ。

 

 

 

 

 

『旅を題材にして漫画を描くとは言っているけど、
旅漫画一本では漫画家のキャリアは心もとない。

それでは他に何が描きたいのか?』

 

 

描きたいテーマはなんとなくだけど、あることにはある。

ただ、それが「売れるか?と言えば僕自身もよく分からない。

僕自身は自分の漫画を読んでみたいけど、
それが必ずしも他の人にも当てはまるのかと言われたら、
答えは否だろう。

 

 

う~~~む。そもそも漫画ってそうか。

ヒットするかどうかは分からねえからな。これはナンセンス。

漫画って言っても、何も大手出版社が出しているような
毎週19ページ描くようなマニュファクチュア制
漫画の体裁を成す必要もない気がする。

あれが100%の「正解」というわけではない。

 

 

いつだったか、浦沢直樹のインタビュー記事を読んだ。

浦沢氏はこの習慣連載のシステムは
「ダメもと」で始まったシステムだと言っていた。

毎週漫画家たちは〆切に追われ、
睡眠時間を減らし、自分をすり減らしていく。

そのくせ、インターネット上には
違法に漫画が公開されているため、
漫画の価値がどんどん低くなってしまっていると言う。

 

 

海外では日本の漫画はアートだと言われている。

日本国内では単なる暇つぶし
(もちろん素晴らしい作品はあるけれど)

 

 

 

新しい漫画の形を打ち立てることはできないだろうか?

 

 

 

今現在細々とノートに漫画を描いているが、
レベルをもっと上げれば売り物になるんじゃないか?

 

 

バックパックに収まる手帳サイズの漫画。

っていうか時代はデジタルか。

そう考えたら、書籍化にこだわる必要もないのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

脳内会議

の最近の議題はこんな感じだ。

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昼過ぎにバスの中で面白いアイディアが浮かんだ。

iPhoneのメモに残そうかと思ったが、
ギターケースのサイドポケットにしまっている
瞬間接着剤の台紙をちぎち、
それにボールペンでキーワードを殴り書きした。

 

 

バスの中はいつもと同じように地元の人で溢れ、
中には車内にニワトリを持ち込む人もいた。

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くだらない思案に疲れてしまうと、イヤホンを耳につっこんだ。

僕が大好きな藍坊主の「ミズカネ」というアルバムを聴いた。

中学生からずっと聴き続けているバンドだけど、
アルバムごとにレベルが上がり、マンネリ化が感じられない。

この前のアルバム「フォレストーン」では
哲学的なことが唄われていたが、

このアルバムでは普遍的な
「幸せ」について唄われた楽曲が多い。

あまりにも主張が強過ぎて

『これ以上良い作品が作れないんじゃないか?』

とリスナーが不安になってしまうくらいいいアルバムだ。

 

 

歳を重ねていくと、
今まで気がつかなかった”魅力”
に気づくことがある。

 

 

ジブリなんかそうじゃないだろうか?

あれって大人になると
『ああ、このシーンはこいうことを言っていたのか!』
って気づくじゃないですか。

 

 

このアルバムでもそうだった。

歌詞に耳を傾けると、人によって表現の仕方は違うが、
「幸せ」や「生きる」ことがどんなことなのかが
分かってくるような気がした。

あー、日本帰ったら買ってないアルバム買おうかな。

 

 

 

 

 

 

 

途中の休憩所

で僕はコーヒーを飲んだ。

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時刻は昼前で、こんな時間からインジェラは食べたくなかった。

半ば僕の主食はコーヒーになっていたかもしれない。
4ブル(24yen)のコーヒーを飲んで一息ついた。

 

 

同じバスに乗っていた人たちは各々にブランチを楽しんでいた。

コーヒーを飲み終わると
手持ち無沙汰にった僕はその辺をふらついた。

 

 

外にはバスの乗客相手に軽食を売る人たちがいた。
僕は2ブルの豆を二つ買った。

豆を売る少年たちとお喋りをしていると、
どこからともなく調子のいいおっちゃんが僕に
「豆をよこせ」と言ってきた。

僕はよく考えずに豆を差し出すと、スパっと豆は奪われた。

あぁ、豆が食いたかったのか…。

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「あれはね「コーバ」って言って…」
「なんですか、それ?」
「わかんない」

 

 

 

豆をおっちゃんに与えると、
ソイツの態度は急に馴れ馴れしいものになった。

英語は喋れなかったのでジェスチャーで
「もっと何かをよこせ!」と僕に要求してくる。

僕はばかばかしくなって、一度カフェに戻ったが、
このどーしようもないおっちゃんはレストランにまでついて来た。

僕がまたコーヒーを注文すると、おごり目当てなのか、
勝手に注文して、ニヤニヤしている。

 

 

 

僕はたかられる前に席を発った。

この貧乏神みたいなヤツはまだまだ僕についてきた。

面倒はごめんだ。困ったな関わり合いになりたくない。

 

 

バスにすぐに戻り席についたが、貧乏神はまだ僕についてきた。

隙を見せたら持ち物をひったくられそうな気がしたので、
無視をしたが、妙に絡んでくる。

しまいには僕にちょっかいを出してきたので、
僕は大きな声で貧乏神を威嚇した。

 

 

向こうは少し驚いたようだったが、いつまでも僕に絡んでくる。

僕は周りの乗客に「コイツは客なのか?」とアピールしたが、
乗客も貧乏神とはあまり関わり合いになりたくないみたいだった。

 

 

そうこうしているうちにバスのエンジンがかかった。

貧乏神はギリギリまで僕に絡んでくる。

何を言っているのかはわからないけど、
僕は一言も口をきかなかった。

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「プププップ…」

 

 

 

下品な音がして、僕の腕や顔に変な液体がかかった。

 

 

貧乏神を見ると、唇を振るわせて
僕に唾をかけたことがわかった。

口の中が渇いているのだろう。
唾液腺から唾があまり出てこないようだった。

 

 

『うわっ…汚ねぇ…

あ、ここ、キレておいた方がいいんじゃん?』

 

 

 

 

 

「おい!テメェ!殴られてぇのか??!!」

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「ボーーーン!」

 

 

 

握りこぶしを作って、ひな壇芸人のように席を立った。

見せかけの怒りで殴る気もなかったので、
自分でそのポーズを取ってみてなんだか白けた。

 

 

もめ事を起こしたくないバスの集金係が
やっと貧乏神を外に追い出した。

っていうか最初っから外に閉め出しておけよ。

あ、肩パンくらいは喰らわせておいたほうがよかったかなぁ?

 

 

隣りに座っていたお兄さんが

「アイツは頭がイカれてんのさ」と言った。

唾をかけられてのに、
あまり怒りが湧いて来ないのが不思議だった。

汚ね…。

 

 

 

 

 

 

 

 

モヤレ

に到着したのは14時ぴったしだった。

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僕はイミグレーションに急いだ。

前日マサトさんに連絡を取っておいた。

 

 

「うまくいけばケニア側から3時発の
ナイロビ行きのバスに乗れる」

という情報をマサトさんは教えてくれた。

 

 

バスターミナルのスタッフたちをするりとかわし、
15ブルでトゥクトゥクに乗って、
エチオピアのイミグレーションまで向かった。

イミグレーションには4人ほど並んでいたが、
順番はすぐにまわってきた。

 

 

オフィサーに「コーヒー美味しかったです」とお礼を言うと、
オフィサーはニッコリしてスタンプを押してくれた。

バイバイ。エチオピア。来てよかったよ。

さてと、こっからが勝負だぞ!

 

 

 

 

早足でケニア側のイミグレーションを目指した。

僕がせかせか歩いていると、銃を持った警備員に止められ、
荷物のチェックをさせられた。

 

 

「そんな焦ってどうするんだ?」

「もしかしたら3時のナイロビ行きのバスに
乗れるかもしれないんです」

 

 

僕は焦っていたのと足止めを食わされたせいもあって、
イライラしながら質問に答えた。

 

 

「は?ナイロビ行きのバスは今日はもうないぞ?」

「いや、僕の友達がそう教えてくれたんです。
もう行っていいですか?」

 

 

僕は荷物の検査を済ませてオフィスに駆け込もうとした。

イミグレーションオフィスの目の前の木陰で
気だるそうにしている他の警備員が僕に言った。

 

 

「おいおい。そんなに焦ってどこに行くんだよ。
バックパックと手荷物は置いていきな。
それに今スタッフが昼食に行っちまったよ?」

 

 

何っっっ??!!!

 

 

おいおい。いい加減にしてくれよ。

だって今15時前だぜ?昼飯ならもっと前に済ましておけよ!

 

 

警備員のことが信じられなかった僕は
イミグレーションオフィスの中に入って確かめてみた。

本来オフィサーが座っているであろう席は空いたままになっており、
既に一人、エチオピア人のお兄さんがオフィサーの帰りを待っていた。

女性スタッフが僕にビザの申請用紙をよこした。

僕はそれをすぐに埋めた。

 

 

 

なかなかオフィサーは帰って来なかった。

急いでいる時に待たなければならないのにはイライラさせられる。

僕たちの他にも欧米人のグループがやって来て、
オフィサーの帰りを待った。

 

 

15分ほどしてオフィサーが昼食から戻って来た。

無性に「どこ行ってたんだ??!!このスカタン!」
と罵倒したくなったが、必死にこらえた。

 

 

3時まで残り15分を切ってた。

バスが遅れていることを願おう。

 

 

 

オフィサーは愛想のいい男性だった

お待たせしました。それではパスポートを、と言って
受け取ったのは欧米人のマダムのパスポート

 

 

おいおい。順番はねえのか?

おれらはあんたらより先にここで待ってたんだぞ?
そういう気遣いできねえのか?

 

 

僕はマダム二人のパスポートがチェックされ、
スタンプが押されるまで辛抱強く待った。

三人目になって、欧米人の兄さんがずけずけと
自分のパスポートを提示しようとした。

 

 

僕は我慢できなくなって
「この人が先に並んでたんですけどね?」
と嫌みたらしく言うと、
お兄さんはようやく僕たちが先に並んでいたことに
気がついたようだった。

いや、だって順番って大切でしょう?

 

 

エチオピア人のお兄さんは
ビザ申請用紙を記入していなかったので、
まずはそれからになった。

僕はその間にパスポートを提示したのだが、
オフィサーは「ケニアビザなら後でね」と
僕たちの順番を先送りにした。

 

 

ここには人種差別なんてこれっぽっちも
含まれていないはずなのに、
僕はかなり不愉快な思いを味あわされた。

 

 

オフィサーは呑気に欧米人に
「How are you?」なんて一人一人訊いて、
英語でぺちゃくちゃとお喋りしているのが
余計に僕をイラつかせる。

そこそこ流暢な英語を喋るオフィサーの
言っている意味が時々分からなかった。

 

 

オフィサーの作業を見ていて分かったのだが、
入国手続きよりも出国手続きの方が
早く済ませられるということだった。
だから入国組は待たされる羽目になったのだ。

いやいや、てめぇの昼食休憩で待たせておいて、
まだ待たせんのかよ?

 

 

 

これが単なる入国なら
僕も心に余裕があっただおろう。

だが僕は3時のバスに乗りたかったのだ。

 

 

イライラしながらチンピラみたいな格好で
椅子に座って自分の順番を待った。

結局僕の順番がまわってきたのは

一番最後

だった。

 

 

あてつけか!

 

 

50ドルのビザ代を支払い、
42カ国目のケニアへと入国することになったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すぐに

上っ面だけのフレンドリーな男が僕に言いよってきた。

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ホテルならあっちだぜ?バスターミナル?
ほらこっちさ!ATMはーっと…。

 

 

 

『もう頼むから放っておいてくれよ?』

 

 

 

モヤレのATMでお金がおろせるということは調べておいたので、
ひとまず10000ケニアシリング(13,147yen)分を
引き下ろしておいた。

 

 

モヤレ自体はとても小さな町で、
ツーリストに必要なものが町の中心地にまとまっていた。

人に訊くまでもなかった。

 

 

お金をおろした僕はナイロビ行きのバスを探した。

分かったことは、
そもそも今日は3時発のバスなんてなかったってことだった。

がっくし…。

 

 

 

2000シリング(2,629yen)で
翌日のナイロビ行きのチケットを買った。

よく分からない客引きが、
僕をここまで連れて来たのは自分だとアピールし始めた。

僕としてはその客引きがいつここに来たのか分からなかった。
ただ、国境を抜けてすぐに声をかけてきたヤツとは違った。

ツアー客をつれてくるとマージンがもらえるということなのだろう。

僕は「彼は勝手についてきただけだから、
お金払うかどうかはどうぞご勝手に」
とバス会社のスタッフに言った。

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チケットを手に入れた後は、宿探しとなった。

国境の町ということで、その規模の割にはいくつも宿があった。

僕が歩き出すと、どこからともなく客引きがやってきて、
僕の先頭を歩く。「ほら!フレンド!着いて来いよ!」

 

 

宿のレセプションにまでついて来て、
宿のスタッフに値段を尋ねると明らかに
ヤツらのマージンが上乗せされている金額だった。

僕はなんとか客引きたちを振り切って、他の宿にもあたってみた。

 

 

結果300シリング(386yen)の独房のような部屋に
チェックインすることとなった。

チェックインを済ませると、
僕はコーラを飲んでケニア入りをひとりささやかに祝った。

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サブバッグだけ持って町の中心を歩いてみたのだが、
モヤレはひどく味気ない町だった。

エチオピアに比べると、汚さが目立った。

それにケニア人、
というか国境の町に暮らす男たちの特徴なのだろうが、
アジア人を小馬鹿にしてくるヤツの割合が多かった。

 

 

頭に被っている帽子を見る限り、
ここにはイスラム教徒のケニア人も暮らしているようだ。

白いワンピースのような裾の長い服を着た子供たちの姿を見た。

宿代と食事代がそこそこ安い。

それ以外にこの町の魅力らしいものは見つからなかった。

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Wi-Fiマークがついたカフェに足を運んでみたのだが、
店員たちは「ネットなんてないよ!」と言った。

iPhoneではしっかりWi-Fiを探知しているのに。
まぁ、通信料が未払いでネットが使えない。そういうことなんだろう?

 

 

 

 

宿のテーブルで漫画を描いていると、
スタッフからギターを弾けと言われたので要望に応えてやった。

二曲目で他の客から苦情が来た。

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宿のオーナーに宿泊費を払ったはずなのに、
他のスタッフから、「さっさと金を払え!」と言われた。
冗談じゃない。

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シャワーは大きなたらいに汲み置きの水を入れる、
シャワーとは言えない「The アフリカ」的な
原始的シャワーだった。
一体なんと表現すればいいのだろう?

ただ体を排水溝がついた狭いスペースが宿の脇にあり、
そこで体を洗った。

限られた水で髪の毛を洗うのが大変だった。

 

 

 

シングルルームはドアを閉めるとあっという間に室温が上がった。
洗濯物がみるみる乾いた。

もちろんベッドにはベッドバグがおり、
夜中に痒さとのどの渇きに僕は喘いだ。

 

 

 

コンクリートの床に寝袋を敷いて再び眠りについた。

 

 

コンクリートの床はひんやりして気持がよかった。

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エチオピア側もケニア側もモヤレって言うんですよね。
国境を挟んで町が同じ名前なんです。これはありそうでない。

そして、あまり国境の町って面白いって印象ないな。とりわけアフリカは。
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