世界一周759日目(7/28)
自然に
目が覚めた。
![IMG_8024](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
今まで8時前に起きれた試しがなかった。
現在時刻は6時。
いつもだったらそのまま二度寝してしまうのだが、
今日はどういうわけだか頭が冴えていた。
そっとベッドを起きだし、
パソコンを持って共有スペースへと降りて行く、
キッチンでは大きな鍋でコーヒー(なのだろうか?)が
火にかけられていた。
少し肌寒い。
メキシコシティは高地にあるので、
溶けてしまいそうな日本の夏ほどなんかに比べてちっとも暑くない。
部屋の電気をつけてカタカタとキーボードを叩いて日記を書いた。
この時間は誰もネットを使っていないのでWi-Fiの調子もよかった。
MacのWi-Fiもいまのところ問題ない。
きっとWi-Fiの感度がいい場所だった問題なく使えるのだろう。
きっとこの後の南米はWi-Fiの質によるのだろう。
まぁ、マイペースに更新しているブログだ。
別に制約が加わったところで焦る必要もない。
しばらくすると寝ぐせをつけたマリアさんが共有スペースに入ってきた。
「早いのね」と眠そうな声で言う。
「起きちゃったんですよ」と僕は答えた。
7時にはテーブルにいつもの朝ご飯が並び、
僕は誰もいない共有スペースで
のんびりとコーヒーを飲みながら作業をした。
ここに来てから朝シャワーを浴びることが多くなった。
それにあまり汗をかかないと
一日や二日シャワーを浴びない日もあるくらいだ。
旅をしていると、
今まで「そうあるべき」だと思っていたステレオタイプが
崩れて行くような気がする。
きっと、そういうのばかりなんだろうな。
ルールは自分で作ってもいいのだ。
僕はそのことをこの旅から学んだ気がする。
今の季節ここにいる人たちは自分の意思でここに来た人たちだ。
中には得体の知れないミステリアスな人もいるけど、
どうしてここにいるのか根掘り葉掘り訊くような野暮な真似はしない。
昼過ぎまで作業をして14時になると僕は外へ出た。
![IMG_8017](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
革命記念塔
のすぐ脇にテントが貼ってある。
最初それを見たとき、僕はここにホームレスがいるのかと思ったが、
どうやらそうではないらしい。
テントに寝泊まりしているのはメキシコの教師たちだというのだ。
賃金アップのためにああして座り込みのようなことをやっているらしい。
そしてそのテントの一角に二等バスのチケットブースがあるのだ。
最初僕はチケット売り場を見つけることができずに、
周りの人に何度も場所を尋ねた。
チケット売り場と言ってもしっかりしたブースではない。
屋台で使うテントの下にこじんまりとした机が置いてあり、
そこでバスのチケットが売られていた。
座り込みのテントに紛れ込むようにブースはあった。
行き先は同じでも会社が違うのか、三つほどのブースがあった。
次の目的地であるオアハカまでは230ペソ(1,754yen)。
ここから6時間ほどの距離だってのに安い。
かなりグレードは下がるのだろう。
というより今まで乗ったバスが豪華過ぎたのだ。
僕は愛想のいい二人の兄妹のいるブースでチケットを買うことにした。
どこにバスが来るのかもしっかり教えてくれた。
時間帯は22時のものしかないらしい。
僕は今日チェックアウトしてもいいなと考えた。
![IMG_8018](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
チケットを手に入れ一度宿に戻り、
マリアさんたちに今日宿を出たいのだということを告げるた。
すると息子さん
「あなた、チェックアウトの時間知っている?
12時。今15時。だからもう一日分の
宿代を払ってもらわないとダメ」
と言い出すではないか。
僕は今日の分の宿代も支払っていたので、
そんな馬鹿な話しがあるのものかと説明を求めた。
共有スペースに行き、帳簿を取り出し
自分のチェックイン/アウトの日にちを確認する。
僕は一週間が経過した時に追加で
もう一週間分の宿代を支払っていたので、
その時に重複してカウントされたみたいだった。
終始下手で穏やかな対応を僕は心がけたが、
金で揉めたせいもあり、そのあとしばらくは心の中が晴れなかった。
どうやらここの宿はチェックアウトに厳しいらしい。
僕は明日ここを出ることに決めた。
愛想のいい先ほどの兄妹は当然のようにチケットを書き換えてくれた。
出発前にしなければいけないことは他にもあった。
まず向かったのは文房具の売られている通りだった。
![IMG_8027](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
これはマデロ通りから北側に3つほど離れた通りにある。
前回はここでB3の紙を買った。
今回探すのは買った紙を入れるケースだ。
バックパックにそのまま入れれば皺がついてしまう。
できたら硬めのプラスチックケースがあればよいのだが。
バックパックに入れて持ち運びできるケースは
比較的すぐに見つかった。
板のような段ボール板も買っておいた。
これで背中の部分に仕切りを作れるだろう。
![IMG_8026](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
これはーーー..デザインに惚れました!
次に買っておきたいのは雑貨を入れる手提げバッグだった。
チェコで荷物を盗まれる前、
僕はタイのTESCOで買ったエコバッグを使っていた。
できたらあれと似たようなのがいい。
折りたためてそこそこ丈夫なやつだ。
メキシコではそう言った類いの
安っぽい手提げバックは意外とポピュラーな存在なのだ。
文房具通り周辺で僕は手提げを探したが、
雑貨の持ち運びに丁度良いものはなかなか見つからなかった。
たかだか手提げバッグひとつを買い求めるために、
僕はメルカドまで向かった。
![IMG_8030](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
そこでようやく見つけたのが
「トイ・ストーリー」のバッグだった。
![IMG_8029](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
おっちゃん、いい味出してる!
これで50ペソ(400yen)もするのだ。
まぁ、いいさ。相棒もトイ・ストーリー大好きだからさ。
それにこのダサさが防犯に役立つのではないかと僕は考えたのだ。
現地人も似たいようなバッグに生活雑貨を詰め込んで移動している。
これなら泥棒も見過ごしてくれるに違いない!
満足してメルカドを後にした。
ここ
までやって僕はバスキングをしようと思った。
![IMG_8033](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
し、死んでーーー、ってテキーラの飲み過ぎじゃねーの?
昨日で最後だと考えていたのに、
どうも考えが変わってしまう。
メキシコシティでの弾き語りは
僕のライフスタイルのひとつになったみたいだ。
ソカロ周辺で場所探しをしたのだが、
今日はどこもかしこも警官が立っていた。
すぐにストップをかけられることは目に見えていたので
彼らに直接「ここで歌ってもいいか?」と尋ねた見た。
警官たちは困った表情を浮かべて「悪いね。ダメだ」と言った。
![IMG_8039](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
いくつか別の場所でも試してみたのだが、
一曲も歌わないうちに警官が登場してストップをかけてくる。
あっちがダメならこっち、こっちがダメならあっち。
そういう風にして中断されたり、訊いてまわっているうちに、
結局はマデロ通りで人の邪魔にならないのであれば
歌ってもいいことになった。
え?ここ前はダメって言われたけど..。
![IMG_8040](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
だが、今日はどういうわけか警官たちは素通りだった。
しかも周りにはあのやかましいオルゴール弾きもいない!
(って自分が言うのもなんですけどね)
これは独壇場じゃないですかっっ!
生音なので声を張らないといけなかったが、
観光地ということもあってレスポンスは良好!
二時間ほど歌って僕は切り上げた。
雨が降り出したのでタイミングとしては申し分なかった。
アガリは538ペソ(4,084yen)。
帰りのメトロで15歳の端正な顔立ちの男の子と話した。
「メキシコはどう?」
「最高だね!」
「女のコは?」
「ナイスだね!」
とかそんな会話だ。
手にはコカ・コーラの缶を持っていた。
僕も宿に戻る前に一杯やるとしよう。
酒よりコーラ!もちろん瓶で!
宿に戻る頃には日本は時差の関係で翌日になっていた。
iTunesでアルバムをダウンロードする。
MONOEYESの「A Mirage Of The Sun」。
細美さんのアルバムは旅先で二回ダウンロードした。
いつもならCDを買うが、
旅をしている上ではそういうわけにはいかなかったからだ。
アルメニアのエレバンで手に入れた
The HIATUSの「Keeper Of The Flame」は
その後の旅で僕に旅情を与えてくれた。
旅に向いているかとかそういうわけじゃないんだ。
どこでその曲を聴いたか。それが自分にとって大切なのだ。
Wi-Fiの調子は早いわけではなかったが、
無事に12曲をダウンロードすることができた。
曲を聴きながら作業なんてできなかった。
アルバムを通しで聞き終え、
音のしないイヤホンを耳に突っ込んだまま日記を書いた。
あぁ、エルレガーデンが戻ってきたような気がしたよ。
もう10年以上も聴いてるんだよ。
![IMG_8013](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
![IMG_8014](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
![IMG_8015](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
フジロックの女のコたちスケッチ。
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