世界一周764日目(8/2)
11時までには
チェックアウトを済ませて荷物を置かせてもらった。
宿のスタッフのマリオは
「この後も机もシャワーも使っていいからね」と言ってくれた。
バスの時間は22時なので助かる。
ここはメキシコ、オアハカ。
壊れたパソコンの修理のために
今晩メキシコシティまで戻る予定だ。
宿にいる間にやることは昨日と変わらなかった。
机で日記を書いたり、MOLESKINのノートに漫画を書いたりとかだ。
Wi-Fiが使えるので無駄なことに時間を浪費した。
あ~、なんでたってあんなにFacebookやTwitterを見ちゃうんでしょうね?
っていつも同じこと書いてるな。
ちょっと真面目に自分がSNSを覗いてしまうのか考えると、
自分が「何か面白いもの」を探しているのだということに気づいた。
言ってしまえばヒマつぶしだ。
そしてSNS上にはそんなしょっちゅう面白いものは
上がって来ないというのも分かっている。
分かっているけどやめられないのだ。
悪癖みたいなものだ。
自分が何を求めているのかさえもよく分かっていないのに。
宿にいる人間は新しく来たオーストリア人たちや
どこかの家族くらいだった。
マコっちゃんは先日別の安宿に移動していった。
日記が書けなくなると外に出た。
近くのベーカリーで菓子パンをたっぷり買い、
それをすぐに食べ切ると胃がもたれた。
あぁ、分かってるんだけどなぁ。
夕方になると頭上には雨雲が集まりスコールを降らした。
雷鳴がそれに混じり、宿の動物たちは隅のほうで身を寄せ合っていた。
スコールが止むと僕はギターを持っていつもの通りに出かけたが、
演奏はすぐにストップがかけられた。
仕方なくソカロへ向かったが、
やはりここにはギターを弾けそうな場所は見当たらない。
メインストリートに近い教会側で歌っていると、
日本に来たことのあるメキシコ人の夫婦が話しかけてくれた。
東京だけでなく名古屋や大阪、広島も行ったことがあると言っていた。
「頑張ってね♪」と言ってスマートに100ペソ(800yen)をいただいた。
あざっす!
そんなお喋りを交えたあと、僕は宿に引き上げた。
アガリは282ペソ(2,170yen)。バス代稼げたな。
一旦
宿に引き上げたものの、
手持ち無沙汰になった僕は煙草を買いに外に出た。
日が完全に沈んだ後のソカロ周辺はさらに盛り上がっていた。
オアハカは夜に盛り上がるみたいだ。
そこでは沢山のパフォーマーたちが町を賑やかに彩っていた。
打楽器四人組には人だかりができていた。
僕もおもわず10ペソを入れた。
これは自転車。むっちゃ早い。ノースマイル。
今まで素通りしてきた30ペソ(240yen)のハンバーガーも
この日始めて食べた。
できたてのハンバーガーはボリューム満点で腹にたまった。
「まぁ、そんなもんさ」
僕はそう呟いた。
一本5ペソ(40yen)の煙草は少し割高だが、吸い過ぎないで済む。
ごみ箱の近くでラッキーストライクを吹かして宿に戻った。
どこかふさぎ込んでいていた気持ちは
賑やかなソカロに来ることによって元に戻っていた。
スタッフにお礼を言って宿を出た。
バスのチケットを買った場所に行くと、
スタッフのおばちゃんが僕をバスの停まっている場所まで
案内してくれた。
バスターミナルのないソカロ周辺では大型バスが
車二台分くらいの幅の通りに窮屈そうに停まっている。
メキシコシティまで230ペソ。行きと変わらない。
久しぶりにiPodで
エルレガーデンの「Eleven Fire Crackers」を聴いた。
もう10年以上前なのに、細美さんの声は変わらない。
一体どうしたらあんな高音が出せるんだろう?
歌うことの好きな僕はいっつも似たような疑問を抱えてる。
あんな高い声だして声をつぶしちまわないのかなぁ?
出発時刻を少し過ぎてバスは走り始めた。
荷棚はしっかりとした作りだったのでギターはそこに入れておいた。
だが、やはりギターのことを気になって、
夜中に何度も落ちて来ないか確認した。
さてと、パソコン直さなくちゃな。
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