世界一周789日目(8/27)
サンペドロ
での生活も今日で四日目を迎えた。
その顔、ちょっとシュール..。
日々のアクティヴィティがあまりに些細過ぎて、
最近の日記を書く時になったらやる気が出ないんじゃないかと
心配になるくらいだ。
ここはヒッピーに人気の場所との情報を得たのだが、
それらしきヤツはいない。
欧米人向けのバーやら宿がある通りに、
アルゼンチン人が手作りのアクセサリーを売ってるくらいだ。
この前言ったヤキトリ屋のご主人の話しによると、
彼らはかれこれ三ヶ月もここで商いをしていると言う。
滞在はできているだろうが、
ここから出て行く金は稼げないんじゃないかと思う。
まぁ、急いでいるわででもないのだろう。
ここはグアテマラ、サンペドロ・ラ・ラグーナ。
僕は「サンフランシスコ」という宿に泊まっている。
日に日に腐っていくようにだらけていくので、
終いにはシャワーも浴びずに寝ることもある。
11時頃に目を覚まし、そのままシャワーを浴びた。
体の皮膚を覆っている常在菌を気にかけている僕は
「タモリ式」でシャワーを浴びている。
分かりやすく言うと、石鹸を使うけど、局部と髪しか洗わず、
あとはお湯で流すだけ。
ありがたいことにこの宿は24時間お湯を使うことができるのだ。
もともと日本人は体臭が少ないと言われているが、
あとは食生活によるんだろう。
今の僕はというと、食べる量こそ少ないものの、
フルーツか屋台のタコスか、スナック菓子なので、
まぁ、いい臭いではないだろうな。
シャワー
を済ませると、サブバッグを持って外に出た。
向かった先は、欧米人エリアの近くにあるカフェだ。
アメリカーノを10ケツァール(154yen)で注文した。
入り口を入ってすぐのところにカウンターがあり、
木調でいい匂いが漂う。
さりげなくコーヒー豆を入れる麻袋なんかがディスプレイしてあって、
思わずiPhoneで写真を撮った。
カウンターの向こうではグアテマラ人の女のコたちが
「あら、変なヤツがやって来たわ」みたいな顔をして
こっちをニヤニヤしながら僕のことを見ている。
僕は言い訳をするように
「カリカトゥリスト(漫画家)でさ、
絵を写真が必要なんだよ」と言った。
すると女のコの一人が似顔絵を描いて欲しいと僕に言ってきたので、
僕はコピー用紙をもらい、そこに簡単に彼女の似顔絵を描いた。
照れてるっしょ〜!
彼女たちの表情から似顔絵がウケていることが分かる。
ここではいい作業環境を提供してもらえそうだな♪
店の奥の方はひらけていた。
テーブル席がいくつかあり、
コーヒー豆を焙煎する場所が併設しているので、
良い香りが漂って来る。
僕は席につくと、コーヒーをひとくち口にふくんだ。
アメリカーノはミルクを注いでもらっていたが、
濃い味わいで煙草とよく合う味だった。
そんな時にふと
『漫画が描きたいな』
と思ったのだ。
だがその時は原稿用紙と同じサイズであるB4の紙を持って来なかった。
仕方がないので、サブバッグからいつものコピー用紙を取り出して
気分に任せて話を作った。
A4のサイズはいくら小さいと言えども、
絵を描く速度は昔に比べたらいくらか早くなったような気がする。
能年玲奈の画像を検索していた時に見つけた、
ブリティッシュなくしゅくしゅヘアが気に入っていた僕は、
クセ毛たっぷりの女のコを即席で作った。
毎回漫画で短編を作る度に新しいキャラクターを作るのだが、
その時に会った人だとか、たまたま見た映画だとかに
影響を受ける時が多い。
旅行者の服装はだいたい動きやすくて
快適なパンツにシャツなことが多いので、
そこら辺の引き出しも増やしていきたいところだ。
途中で雨が降って来た。
紙が湿気るといけないので、
今度はパソコンで日記を書くことにした。
するとお店の別の女のコが僕に似顔絵をリクエストしてきた。
いつもならギターを弾きながら描く似顔絵だが、
こういう風に描くのも悪くない。
スペイン語はできないけど、絵は僕にとっての
コミュニケーションツールだ。
まぁ、最近にたりよったりな似顔絵になってきたから、
どこに加筆するかが課題なんだけどね。
ポイントはTシャツの犬。
この日は夕暮れ時の19時まで作業をしてきた。
いいカフェを見つけたと思う。
明日もここで作業することにしよう。
漫画製作そのものは日記に書くと味気ないものだが、
そこは割り切ってしまってもいいだろう。
スタイリッシュに漫画を描くなんてできっこない。
作品作りは端から見ると地味なもんだ。
またね♪
宿に戻ると
Wi-Fiが復活していた。
だが、あまりにも遅過ぎた。
読み込み時間を無駄に過ごし、
結局は何もすることなく今日も一日を終えた。
外から帰ってきた時のモチベーションの落差と言ったら。
宿の環境のコーディネートも大事なのかもな。
相棒のまおが持っているキャンプの道具を思い出した。
ヤツはいいコーヒーメーカー持っているんだよな。
あれとガスバーナーさえあればここでもコーヒーが飲めるのに。
雷雨。
非日常の連続である旅が、
僕にとっての日常になってきたような気がする。
だからこそ、それをいかに
自分の創造性のある日々に変えていくかが重要なのだろう。
ひとまず今はすげぇ映画に飢えている。映画が見たくてたまらない。
コピーライターの田中泰延さんが映画のレビューを書いていた
「マッド・マックス」「神々のたそがれ」
「アウトオブ・サイレンス」
なんかが特に。
「ピシャッッ…!!!」
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