6月29日(土曜日)
出発当日
その日はみさが早番の仕事の日だったので、
2時間漫画を描き
シミは後から家を出ました。

旅する漫画家だからね、
どこでも描けるように訓練しないと。
ちなみにバックパックはあまりに重かったため、
本3冊とトラベルクッカー、一眼レフの望遠レンズは
みさの家に置いておくことにしました。
ごめんね。みさ。

みさの仕事が終わるまで
近所の今井書店の一角にあるオシャレなカフェで
ロシアのことを調べつつ、
漫画も描きます。
店員さん、ごめんなさい。5時間も居座っていたのは僕です。

だけど、この頃になってくると
自分が世界一周という冒険に間もなく繰り出す緊張からか
お腹が痛くなりはじめて、
2回もトイレに行きました。
みさとは17時20分に今井書店で待ち合わせ。
フェリーの出国手続きの時間が
探しても見つからなかったので
出航1時間前の18時に
到着すりゃあいいかなと思っていました。
まあなんとかなるだろうと。
みさ、なかなか来ません。
1分1分が長く感じます。
お母さんのお迎えを待つ
幼稚園児の気持ちを
久しぶりに思い出しました。

境港までシミを送ってくれる最中、
これから始まる旅に不安でしかたなかったよ。

てか、こいう時に限って
自分のコミュ力に自信がもてません。
もし、相室の人と仲良くできなかったらどうしよう?
過去のトラウマが不安に拍車をかけます。
こういう時に音楽は僕に力を与えてくれる。
車の中で聴いた奥田民生の
「さすらい」
を聴いて思い出した。
「さすらいもしないで、
このまま死なねえぞ」
そうだ。
この曲のこのフレーズに何度救われたことか。

無理矢理テンション上げて、
境港に到着したのは
18時ぴったしでした。

ですが、出国審査の受付が
18時まで(時々17時半)
だとお姉さんの口から
告げられた時は正直マジ焦ったよ。
ここに来て出国できないなんてアホすぎる…

ギリギリセーフじゃん!
(まあ韓国人は余裕で
出航10分前とかに来てたけど…)
いや、待てよ。
反対に捉えれば、
おれはめちゃくちゃ運がいいぞ!
そう考えたら
世界一周の旅もさい先が良さそうです♪
みさが遠くに見える。
望遠レンズ持ってくりゃよかった。

けど、そんなもんだよね。
大切なワンシーンは心に刻もう。
日本が
どんどんちっちゃくなっていく。

僕の生まれた国だ。
1年半後に帰ってくるよ。
だから
いってらっしゃいって
見送ってくれ。

そんな
センチメンタルな気分に浸っていると
おぼつかない英語と日本語を使って
シミに話しかけてくれた
おっちゃんがいました。
キムさん。

シミがこれから行く
ロシアやモンゴルにも訪れたことがあって、
ドロボーポリスやスリに気をつけろ
と注意してくれました。
「おまっ、
この荷物重過ぎだべ!」
そんなやりとりをしてたら
韓国のおっちゃんたちが集まってきました。

やっぱりさい先いいよ。この旅。
さらには予約した船のベッド席が
なくなっちゃったそうで、
韓国からウラジオストクへ行く際の部屋は
ランクアップしてました。
なんだんだこりゃ!?運がいいぞ!
まあ席の変更とかあったもんだから、
散々部屋間違えてようやく自分の部屋に辿り着き
シミは今
船で声をかけてくきてくれた
フランス人のカップルたちと
ビールを飲んでいます。

何故か船内にカラオケがあって、
韓国人たちが音量を外に垂れ流して歌っています。

日本じゃ防音なのに、
真逆を行く理由が分からない…
大声でおぼつかない英語を
駆使しながらみんなとおしゃべり。
シミの企画、
「手書き名刺」
もウケてます。
あとで企画化するね。
「うちの国きたら連絡しなよ」
とか言ってくれて、
欧米人のフレンドリーさには救われるよ。

ただね、
この船、日本人が少ないんだ。
だから、珍しいんだってさ。ラッキー。
今のところ船酔いもしないし
散歩がてら船を見てみよう。
「ちょっと船内探検してくるわ」
って言って戻って来たら
これだよ…

ブログでも書こう。
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つーわけでいよいよ始まりました世界一周!
もー、緊張不安でいっぱいですが、
旅先での人との出会いには恵まれています。
素敵な人たちと出会う事が
旅の魅力のひとつでもあるよね!
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