「僕たちはサムギョプサルを知らない」

世界一周2日目(6/30)

船は
お昼に韓国のトンヘに到着した。

ここで2時間の自由時間だ。

 

みんなゾロゾロと韓国に入国していく。

僕もそれにならった。

 

 

 

ここで日本人の女性2人と出会う。

アキコさんと娘のアスカさんだ。

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彼女たちは仕事を含め
世界を旅しているらしく

もうかれこれ5年も
日本に帰っていないらしい。

そんな旅人もいるんだな。

 

彼女たちも僕と同じように
ロシアを目指すらしい。

 

 

 

せっかく韓国に来たのだから
なにか安くて上手いものを食べようよと
手持ちの千円をウォンに両替し、
僕たちはタクシーに乗り込んだ。

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「サムギョプサル!」

 

 

とりあえず、
僕の知ってる韓国語は
「カムサハムニダ」と

これくらいだ。

お二人もサムギョプサルなるものに興味津々。

いつか美容院の
おしゃれな雑誌で読んだ
サムギョプサル特集。

 

その名前だけを覚えていたので

せっかく韓国に来たんだから
食べておこうと思った。

 

現在時刻10時ジャスト。
フェリーの乗船手続きの
12時までには戻らなくっちゃ!

 

 

 

タクシーの
おっちゃんは

 

「サムギョプサル?」

 

的な疑問符を浮かべたけど、

 

「オケーオケー!」

と軽快にタクシーを発信させる。

 

 

だが、
タクシーは様々なお店に行くも、
どこもやっていない。

 

えっ?でも朝の10時でしょ?
どこかしら飲食店やってるんじゃない?

 

それでも、
サムギョプソルを売ってるお店は
どこにもないのだ。

 

 

『これはもしや…
海外に出て早々ボラれてる?』

 

 

一瞬そんなことが頭をよぎった。

 

 

 

11時前。
やっとのことで
サムギョプソルが食べられるお店を見つけた。

 

タクシー代は約9000ウォン。
日本円で800円くらい。

 

 

やっと入ったお店のオヤジさんに、

 

 

「サムギョプソル!」

 

 

と言うも、

「何言ってんだコイツら?」

的な顔をしてくる。

 

 

「お前に喰わせるサムギョプソルはねえ!」
ってことか!?

 

頼むよオヤジ。
サムギョプソルとやらを喰わせておくれ!

 

 

オヤジの息子がiPhoneで

 

「鴨肉10人前食べますか?」

 

と翻訳して来た時には
完璧コイツらボる体制
入ったなと思った。

 

 

だが、
関西お住まい(だった)
アスカさんの交渉術により

 

なんとかサムギョプサル2人前を
注文する事に成功した。

 

 

11時03分。
席に着いた途端、嫌な予感がした。

 

「これ、焼き肉じゃん…」

 

 

 

アスカさんの顔がひきつる。

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『真っ昼間から
こんなの食べるの…!!?』

 

 

アスカさーん!
心の声聞こえちゃってますけどーー!!!

 

マジ、今更ですが
「サムギョプサル」がなんなのか
知りませんでしたよ。

 

しったかです。
はい。

オシャレな雑誌読んでるよオーラが
出したかっただけです。

 

お二人には非常に….
申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 

 

 

どうりでタクシーの運ちゃんも

 

「サムギョプサル?」

 

って言ったのなー。

 

 

どうりで、この店のおちゃんも

 

「サムギョプソル!?」

 

ってなかなか

注文取ってくれなかったのなー。

 

 

 

前日の夜は
カレーパンひとつだけだったので

シミはガツガツ喰わせていただきました♪

 

2人前で18000ウォン。
日本円で3100円。

 

まぁ、
日本円ででは安いんだけどさ…

 

旅人には贅沢だよなー…

 

 

 

 

フェリーへの帰り道

 

「食べるまでの過程が
面白いかったよね!」

 

とポジティヴな
お二人には救われました。

 

旅先で知ったかぶりをかますのと
他人任せなことはやめましょう。

 

 

反省します。

 


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