「おジャ魔女うんたらドッカ〜ン!」

世界一周806日目(9/13)

 

 

まさか野宿するなんて思わなかった。

それもホンジュラスで。

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バスターミナルのすぐ脇にある草むらで僕は目を覚ました。

ホンジュラスに入ってから湿度がぐんと上がったせいもあり、
前日22時前には横になったが、ちっとも眠ることができなかった。

入り口だけフライがかからないようにしていたがそれでも蒸し暑かった。
何度も何度も目覚めた。

ここはホンジュラス、ラ・セイバ。そのバスターミナル脇
中米南下三日目

 

 

 

深夜3時にiPhoneのアラームが鳴った。
手際よくテントを片付けるとそのままバスターミナルへと向かった。

そこではもう既に警備員が待機しおり、バスもそこにはあった。

これから向かうのは首都のテグシガルパ
治安がよくないらしいのですぐに切り抜けるつもりだ。

 

 

 

4時になるとバスは町を走り出した。

僕が乗ったバスはリクライニングシートのグレードの高いバスだった。
きっとローカルバスでもテグシガルパへ行けたのだと思う。

 

 

途中休憩でバスがどこかで止まると、
僕はリンゴとジュースとクッキーを買った。

長距離バスが止まる場所にある売店が
高いことなんて分かり切っていたのに。
この時ばかりはあまり物を考えずに食べ物を買ってしまった。

ホンジュラスと言えども、果実100%のジュースなどは
日本と同じくらいに高かったりする。
リンゴひとつにしろ100円以上もした。
(ってこう書くと安いのかな?って思いますけどね)

『無駄に金使っちまったな..』 と少し後悔した。

まぁ、先進国と値段が変わらないって話。

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テグシガルパ

に到着したのは12時だった。

バスターミナルから出ると
さっそくタクシーの運転手たちが声をかけてきた。
僕はニカラグアまで行く「TIKA BUS(チカバス)」
のターミナルに行きたかったので、運転手たちに値段を訊いてみた。

バスターミナルまでの料金は100レンピラ(547yen)もした。
てめぇ!ボってんじゃねえぞ!

 

 

ひとまず僕はマプアプリを開いた。
「TIKA BUS」と入力すると2kmほど離れたセントロまで歩けば
ターミナルがあるようだった。僕は荷物を背負って歩き出した。

 

 

「砂煙とごみにまみれた汚い中規模の町」

それが、実際に僕がテグシガルパを歩いてみて思った印象だった。
日の出ている時間帯であれば子供や女性も普通に出歩いている。

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僕は汗でTシャツを濡らしながらターミナルのある場所まで歩いたのだが、
バスターミナルの姿はそこには見当たらなかった。

マップアプリに頼るばかりに陥るトラブルだ。
よりによってここでならなくてもいいじゃないか。

てかなんでねぇんだよ?

 

 

僕がここまで辿り着くのに費やした労力と時間は
どこに消えて行ったのだろうか?

念のため地元の人たちに
「チカバスのターミナルはどこにあるんですか?」と尋ねたが、
みな首を傾げた。チカバスなんてものはそもそも存在しないかのように。

面倒見のいいお兄さんが僕の代わりに
他の人にもチカバスのターミナルのある場所を尋ねてくれたが、
分かったことは「タクシーで行くのがいい」ということだった。
それを聞いてお兄さんはわざわざタクシーを止めてくれた。

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別れ際に「何かあったらここに連絡してくれ」って連絡先までくれた優しきお兄さん。

 

 

本心を言うのであれば、
僕は値段の安いローカルバスで行きたかったのだ。

だが、チカバス以外にニカラグアへ向かう方法が分からない。
そして今のこの上京で僕はタクシーに乗らざるえなかった。
それも100レンピラ(547yen)で。だから高ぇっつの。

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タクシーは僕が歩いてきた道筋を遡るようにして走った。
やはり僕がここまで歩いてきたことは無駄だったようだ。あぁぁ…。

 

 

5分も走らないうちにタクシーは渋滞にはまった。

周りの車が「プゥゥゥゥ~~~~~~~~~…」
と無駄に長いクラクションを鳴らす。
長く鳴らせば鳴らすだけ渋滞が解消されるとでも思っているみたいだ。

エレベーターのボタンを連打する心境に似ている。
その眺めのクラクションを1秒でも長く聞かされるとイライラが募った。

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僕は窓の外に顔を出して悟った。

「タクシー代の500円は
この渋滞に突入するためだったのか」

と。

 

 

外に仮装した小さな女のコたちが母親の手を引かれながら
歩いている姿を何度も見かけた。
今日は何かイベントが催されているのだろう。

そんな道行く人々を眺めながら僕は
『場所さえ分かっていれば歩いて行けたかもしれないなと』と思った。

 

 

 

 

 

 

 

チカバス

のターミナルは町の中心地からそこそこ離れた場所にあった。
荷物を担いで汗だくになるよりかはよかっただろう。

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ターミナルの門が閉まっており、
営業しているのか分からなかった。

タクシーの運転手が「誰かを呼べ!」的なジェスチャーをしていたので、
「ペルミッソ~!」と大きな声を出してみると、
向こうの方から眼鏡をかけた小柄なおじさんがやって来て鍵を開けてくれた。

僕は中に入ることができた。
オフィスはもうまもなく閉まる直前だった。
15時くらいだろうか?やはりタクシーに乗ってきて正解だった。
いや、だけど閉まるの早くないですか?

 

 

受付のスタッフはひどく愛想の悪いヤツだった。
僕が何か質問すると「あぁ???」と眉を釣り上げて
機嫌の悪そうな声を出した。
まるで頭の悪いヤンキーのようなヤツだった。

幸いにも女性スタッフは英語が喋れたので、
話にならない男性スタッフは放っぽいてチケットの手配を済ませた。

ニカラグアの首都、マナグア行きのチケット。22ドル。

 

 

 

「それであなた、今日はどこに泊まるの?」

女性スタッフが僕に尋ねた。

「ここで15ドルで泊まれるわよ?」

「いやぁ..、でも15ドルって高くないですか?」

「そうかしら?安宿って言ってもセントロにあるわよね。
あなたタクシー使うでしょ?
明日またここに戻って来るのにも
タクシーを使わなくちゃならないでしょ?
それならこっちの方がリーズナブルよ。
ご飯だって近くに安いチャイニーズ・レストランがあるわよ?」

「え?いくらくらいで食べられるんですか?」

「5ドルくらいじゃない?」

「高ぇ..」

 

 

 

結局僕はここに泊まることにした。

女性スタッフの言う通り、
ここに泊まった方がリーズナブルだと思ったからだ。
それに情報収集やブログをアップするためのWi-Fiもあった。
おそらくセントロの安宿で7ドル。Wi-Fiはないだろう。

 

 

 

割り当てられた部屋には無駄にベッドが三台置いてあった。
LGの大きな液量テレビが壁の上の方に取り付けられていた。
もちろんシャワー/トイレも設備されている。

体がベトベトだったので、ひとまずシャワーを浴び、
さっぱりすると外を歩いてみることにした。

 

 

ターミナル事態は町外れにあるので、
売店や食堂がポツポツとあるくらいだった。

手持ちのレンピラも残り少なくなっていたので
僕に買えるものも限られていた。

バナナチップスやコーラ、フライドチキンなどを買って腹を膨らませた。

売店で煙草を買おうとしたのだが、
たかだか煙草一本買い求めるのに煩わしい思いを
味わわなければならなかった。

今まで拙いスペイン語とジェスチャーで
それなりにうまくやってきたつもりだったのだが、
ここではそれが機能しなかった。

ホンジュラスのスペイン語はどこか訛りのようなものがあった。
そして彼らには相手が何を言っているのか推測する力が欠如していた。

終いには「あーー?何言ってるか分かんねぇよ?」と諦める始末だ。

 

 

 

『コイツら頭悪いんじゃないか?』

 

自分のことは棚に上げ、僕はそう思わずにはいられなかった。

 

 

 

 

一番頭にきたのは先ほどのバスターミナルのスタッフだった

僕は水が買いたかったのだが、
その時既にターミナル併設の売店は閉じられていた。

冷蔵庫には南京錠で鍵がかけられている。
開けてくれさえすればパパッと水を買うことができる。

 

 

「あの~、ペルミッソ(すいません)!can I buy water??」

「あぁ?」

「いやだからさ、ウォーター欲しいんだけど」

「ウォーター?」

「あぁ!もうっっ!」

 

 

僕は辞書アプリで「agua(水)」と調べた。

「だから、アグアだって!」

「あぁ?アグア?」

iPhoneの画面を見せてようやく理解できたようだ。

 

 

「あぁ。アゥアな。それがどうしたんだ?」

「いや!だから!買いたいんだけど!」

「ノォ~~~~。外で買って来な」

「プチッ..」

てんめぇ!水ならそこにあんじゃねえか!こっちは15ドルも払って泊まってんだぞ!なんのためのターミナル付属の売店なんじゃぁこらぁあぁああああああ!!!!

 

 

外に出ると思い切り
バスターミナルの外の
フェンスを蹴り上げた。

二発。

物に八つ当たりをするなんてどれだけ久しぶりだろうか?

機能のATMの件もそうだ。
ホンジュラスのヤツらは僕をイライラさせやがる。

溜まり溜まったイライラがおジャ魔女どれみドッカ~ン!だ。

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外に出て1リットルの水を買うと、売店で再び煙草を買った。

売店の前に銃を持った警察が暇そうにしていたので、
一本彼にくれてやった。

怒りを噴出させたあとは
何か小さな善徳をするというのが僕のスタイルなのだ。

 

 

 

最初は早かったWi-Fiは、気づけばかなり遅くなっていた。

読み込みが出来ない時があり、なかなか調べものが捗らなかった。

ひとまずコスタリカとパナマに入国する際の
ダミーチケット」の用意だけしておいた。

 

 

「ダミーチケット」と書くと何やらダーティーなイメージだが、
中南米を抜ける旅人には割とポピュラーな言葉だ。
僕も他の人のブログを通してこの言葉を知っていた。

大体はパナマ入国には出国チケットが求められるというものだ
中南米間の航空券は安くなく、
陸路やボートで通過する旅人の節約術とも言えよう。

チケットキャンセル可能な航空会社のチケットを用意するのだ。
最近ではそのダミーチケットがバレるようになったという話も聞く。

ひとまず僕はアメリカン空港のチケット(仮)を用意しておいた。

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「しゃらっ!」

 

 

 

そして今迷っているのが南米脱出のチケットをどうするかだった

理想としては1月にアルゼンチンから
ニュージーランドへ渡りたいと思っていたのだが、
その時期には22万円そこらのチケットが
予定調和的に棒グラフを描いていた。

チケットを買うタイミングは株取引に似ているような気がする。

このまま待っていれば安くなるのか?それとも値上がりするのか?

 

 

僕はこのままチケットの値段が下がらなかった場合のことを考えた。

だとしたら次に安いのは3月だ。
それまでどう南米で過ごすんだ?
バスキングで滞在費を稼ぐことができるのか?

それに3月って…、
旅を始めたのが2013年の6月28日からだから、
三年近く旅することになるじゃないか..。

 

 

自分の中では「旅は三年未満」というルールがある

このボーダーを越えたら日本に戻りづらくなる。
そんなイメージがある。

僕にはまだやりたいことがある。

旅だけじゃないんだ。
漫画だってもっと本腰を入れて描きたい。

そのための旅だろう?

 

 

 

世界一周は一年じゃ絶対に足りないと思っていた。

二年二ヶ月旅して、まだ足りないような気がした。

お金があればもっと色んなことができたのに。

僕はこの旅の中で何度「金がない」って言っただろうか?

雑貨で30万円も使わなければ..。
相棒がポリスレポートをちゃんと見つけ出してくれさえいれば..。

 

 

 

迷いや葛藤、ないものねだり。

あぁ、もっと南米いたいな。

 

 

 

でもーーーー…、

それも叶わないかもしれない。

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ABOUTこの記事をかいた人

「旅する漫画家」。世界一周後(2013-2016)、現在は海沿いの町に潜伏中。そろそろ旅がしたいぞ!