「サンキュー、らぶ」

1月24日/オーストラリア、ゴールドコースト

 

 

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3kmも歩いて寝床まで戻る必要性はあったのかなぁと考えたが、僕は同じ寝床に戻ってきた。

昨日の夜、行きと同じように何回か休憩を挟み、そしてブロードビーチ沿いの公園まで戻ってきたのだ。

なんて言ったってここには夜中に起動するスプリンクラーもないし、朝なっても起こされないし、シャワーもトイレもすぐ近くにあるからね。

おまけに5分も歩けばショッピングモールもあって、そこでコンセントと良質なWi-Fiも手に入る。シャワーを浴びて髪が乾くと、僕はそこで午前中を過ごした。

 

どうやら今いるゴールドコーストはエリアによって棲みわけがされているようだ。サーファーズパラダイスは観光地で、ブロードビーチは現地民向けと言ったところだろうか?まぁ、観光地の近くはあまり人は住まないか。高級マンションみたいなのはいくつも建っているけどね。

 

 

 

 

ショッピングモール内のスーパーでフルーツと安売りお菓子を買った。

いつも朝は食べないので、それを昼に食べようと思っていたのだが、食べ物が目の前にあると食べてしまうのが僕なのだ。僕が冬眠するクマかリスだった、確実に越冬はできないだろう。

 

 

ショッピングモールのテーブルで12時過ぎまで作業したあと、4.8ドルもするトラムに乗ってサーファーズパラダイスまで向かった。必要経費です。なんたってあそこは稼げるもの。

前日バスキングをやるのにパーミッションが必要だとは聞いたが、今日は日曜日ということもあり区役所はお休みだ。もとより三ヶ月有効で80ドルもするパーミッションなどはなから取る気はない。もし注意されたのであれば「区役所が休みだったんですぅ!」と言い訳ができる。

サーファーズパラダイスに到着すると僕はすぐに昨日と同じ位置についた。

 

 

 

レスポンスは昨日とほとんど同じで良好だった。

観光地にいる人々をここまでフレンドリーに感じたことはなかった。昨日会った日本人のカップルが僕にフローズンドリンクの差し入れをしてくれた。マジあざっす!

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昨日バスキングをしてみて分かったのだが、今いる歩行者天国は夜7時以降に人で賑わうようだ。そのタイミングで現地のバスカーたちがパフォーマンスを始める。

それまでに引き上げれば問題ないだろうという僕の読みは正しかった。今日は誰からも注意されることなく19時前には引き上げた。

アガリは130AUドル。んはぁっ…。観光地好き❤︎

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帰りに昨日と同じスーパーの前でディジュリドゥ吹きのセイタさんに会った。今日は30分くらい演奏を聴かせてもらった。

セイタさんは自分の音を「トラディッショナルな音ではないのだ」と照れ隠しのように言い訳をしたが、僕は今風のEDMっぽいディジュの音の方が好きだ。

以前ネパールのポカラで出会ったワヘイくんという男の子のディジュの音は最高だった。ディジュリドゥであんなにノれるのかと思ったくらいだ。残念ながら彼のような音を出すディジュリドゥプレーヤーにはまだ会えていない。あー、なんであの時Facebookで友達申請しておかなかったんだろう?

 

 

セイタさんと別れたあと、今日も同じように休憩を挟んでブロードビーチまでの道を戻った。二回目となれば、体も少し慣れてきたような気がする。

途中でマクドナルドを見つけて店の外でWi-Fiを失敬した。どういうわけだか、そこのWi-Fiは問題なく使うことができた。

 

メールをチェックするとお母さんからメールがきていた。

 

 

 

らぶが死んだらしい。

 

らぶは僕が中学生の時に買い出した犬で、今年で14歳になる老犬だった。
家族の中では、三兄弟の中では僕しか犬を飼いたいと思っていなかっただろう。弟二人は「まぁ、兄貴が飼いたがっているし」とかそのくらいにしか思っていなかっただろう。

二子玉川で開かれる野良犬の里親会でもらってきた柴犬と大きさで中途半端なラブラドールの顔をした黒い雑種だった。

当時らぶは飛び跳ねる他の犬に比べて、ケージの隅の方でダルそうにうずくまっていたのを覚えている。

 

清水家に来てからは世話は主にお母さんで(ちなみにお母さんは実家にいた頃、通算5匹くらい犬を飼っていた。世話役になってしまうのはきっとその呪いだ)、散歩はお母さんと僕(時々親父)しかやらなかった。親父は仕事から帰ってくるとしょっちゅうエサで犬をつるので、親父にはけっこう懐いていたな。

自分勝手な犬で、散歩の道を自分で決めたがるヤツだった。好きなものは他に食べることと寝ることだった。食事面で言えば、ドッグフードの他に残飯処理をしていた。贅沢なヤツだったんだよ。

おまけにちょいちょい人に噛み付いた。その主な被害者はお母さんだ。小学生の女の子を噛んだこともあり、その時は母親が茶菓子を持って謝った。

どうしようもないところもあったけれど、番犬としてはキチンと働いてくれた。いや、むしろやり過ぎの感じもあった。うちに来訪者に対してしょっちゅう吠えていた。

僕が旅に出た後はお母さんが世話をしていた。

 

そして今年になってらぶが痴呆症になったというメールが来た。同じところをぐるぐると回り、エサも食べないのだという。家の中でサークルに囲まれているらぶの写真が弟から送られてきた。

なんとか僕が日本に帰るまでには生きていて欲しかったが、日本時間の7時頃、とうとうらぶは死んでしまった。ごめんな。間に合わなくて。

 

 

 

 

そのメールを返信した後、僕は海岸沿いまで歩いて行き、ベンチに腰を下ろした。ゴールドコーストの波は高く、潮風が強かった。ムシムシするオーストラリアの夜にはそれが心地よくもあった。

僕はしばらく波の音を聞きながらぼうっと暗い海岸線を眺め、らぶのことを思い出した。日本にいた頃に吸っていた煙草のキャスターが吸いたかった。

 

 

 

お前は幸せな犬だったよな?

 

 

お互い飼い主としても、飼い犬としてもいろいろあったけど、やっぱり最後は「ありがとう」って言いたい気持ちになるよ。

 

 

 

 

夜の潮風は鼻から肺に抜け口から出て行った。

家族の一人がいなくなると寂しい気持ちになるのは当然のことだ。旅にでた僕を家族が按じてくれるように、また僕も家族に元気でいて欲しいと思うのだ。

 

 

サンキュー、らぶ。

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2 件のコメント

  • らぶ は幸せでしたね。
    シミさんに選んでもらえてよかった。

    シミさんの27歳が素敵な年になりますように!

    • >あっきーさん

      あーー、日本に帰ったららぶはもういないとなると
      やっぱり寂しいですね。

      27歳はもっと作品を創る年にしたいと思います!
      描くぞ!

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    ABOUTこの記事をかいた人

    「旅する漫画家」。世界一周後(2013-2016)、現在は海沿いの町に潜伏中。そろそろ旅がしたいぞ!