「似顔絵を描く前にはアップが必要」

1月25日/オーストラリア、ゴールドコースト

 

 

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欲に目がくらんだということは正直に認めよう。

オーストラリアのバスキングにおいて、ようやくレスポンスが得られたからだ。

メルボルンやシドニーは本当にレスポンスが薄かったからね。シドニーなんて逃げてきたようなもんだからな。あの時、たった一日で滞在を切り上げたのは僕にとても正解だった思う。

 

ゴールドコーストは野宿にも最適だ。もうこの町でどこに何があるのかも完全に把握した。寝床、シャワー、トイレならブロードビーチ沿いだし、そこから歩いてすぐのところにあるショッピングモールでWi-Fiもコンセントも手に入る。

 

 

朝シャワーを済ませると、昨日と同じようにそのショッピングモールへと向かった。コンセントに近いお気に入りの席に腰掛けてしばらく作業をする。

旅を始めた頃はMacBookPro、盗難にあってからはiPhone4S、そして今はiPad mini2を使っている。そこまで端末には詳しくないんだけど、僕もいっぱしのアップルユーザーだ。

誰かが言っていたけど、フォントが好きなのだ。Windowsってなんか安っぽいし、ごちゃごちゃしていてテンションが上がらないからね。ってこれ、前も書いた気がするな。

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ショッピングモールから出て行く途中、寿司コーナーで日本人によびとめられた。カウンターの向こう側には二日前に僕と一緒にディジュリドゥ吹きのセイタさんの演奏を聴いていた方だった。

寿司でも食べてきな!と気持ちいい言葉をかけてもらい、オススメのいなり寿司三種を買った。なんとここのいなり寿司にはチーズやたこ焼きが乗っていた。

 

 

 

 

 

僕は4.8ドルのメトロに乗り、サーファーパラダイスまで向かった。19時までに切り上げればライセンスがなくても大丈夫さ!(願望)

所定の場所にブランケットを敷き、今日も漫画を描き始めた。

空にはいくらか雲がかかっているがやれないこともない。思えばニュージーランドのオークランドにいた時はいっつもこんな曇り空の下、時には小雨がパラつく中で似顔絵描いてたもんな。雨をしのげるアーケードさえあればバスキングはやれないこともない。

最初の二、三組はすぐにオーダーが入った。

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僕は似顔絵を描く時、全体像を描くので、ベビーカーに乗っている女のコなんてどう描けばいいのか分からないかった。

時間をかければそれなりにベビーカーを描けるのだけれど、なんせ路上で描いているので、いかにお客さんを待たせずに描くかが重要だ。焦りながら描いたので、似顔絵としての出来はイマイチだった。

それにも関わらず女のコのお父さんは「クールだね!」なんて言ってくれる。

 

ここだけの話だけど、自分で『やべっ!ちょっとミスった!』と思って完成させた似顔絵をお客さんが自分の予想以上に気に入ってくれていることがある。きっとそういう時は案外自分のミスはそこまで目立たないのではないかと考える時もあるがー、やっぱりちょっと心苦しさを感じずにはいられないよ。しかも高く買ってもらった時なんてことさらにね。

 

似顔絵を書き出すにも運動をする前のアップのようなものが必要だ。

プロ野球投手も準備運動もなしでいきなり早い球を投げることもできないだろう。だから、僕が似顔絵のオーダーを受けるのにいいタイミングは、落書きが終わって、漫画を一枚完成させたころがいいだろう。

 

 

 

今日もまた日本人の方々にあった。

バイロンベイにお住いのエツコさんと、金髪マッシュヘアのタクミさんだ。

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エツコさんはバイロンベイで彼氏さんと暮らし、ショッピングモールのフードコートで餃子を売っているらしい。「ギョウザごちそうしてあげるよ!食べにおいで!」とエツコさんが嬉しいことを言ってくれたが、僕はバイロンベイを通り過ぎてしまった。残念!

エツコさんの後輩で金髪マッシュのタクミさんはかれこれ10年マッシュヘアでいるらしい。じゅ、10年だと…‼︎⁉︎タクミさんのTシャツには「俺ほどの人材」と日本語が書かれていた。それに越しにぶら下げた小物などから彼がフェス好きなのはすぐにわかった。フェスや代々木公園のイベントでタクミさんのような小物を効かせた人たちをよく見てきたから。

 

エツコさんとタクミさんにが話しかけてくる前は、似顔絵のオーダーがすっかり入らなくなってしまったので僕はどこか救われた気分だった。

確かにバスキングでお金が稼げることは嬉しいのだけど、やはり路上ならではの出会いでというものがある。いい出会いがあると、その時の稼ぎなんてあまり気にならない(というのはちょっと強がりだけど)

おしゃべりに乗じて即席の似顔絵を描くと二人はとてもよろこんでくれた。

 

 

 

 

今日は19時までにバスキングをする前に雨が降り始めてしまった。

路上パフォーマンスにおいて雨は天敵だ。レスポンス眼に見えて薄くなる。もとより僕は紙を使っているので雨の日はあまりやりたくないのが正直な気持ちだ。

僕は仕方なく画材をバックパックに詰め込んでひとまずスターバックスに避難することにした。

 

 

引き上げる途中でいつもいるスタチュー(銅像パフォーマンス)のおっちゃんを見つけた。雨の中粘っている。

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銅像としての作り込みはイマイチなところがあるが、雨の中でも立ち続けることこそまさに「スタチュー(銅像)」と呼べるだろう。

僕は感極まって2ドルコインとシルバーコインをジャラジャラとおっちゃんの前に置かれた缶に入れた。すると、スタチューは突然動き出し、カチコチとしたぎこちない動作をしたあと、僕の手を強く握った。いやぁ、ちょっとかっこよかったよな。

 

 

僕はスターバックスに入ると、小雨が降る通りをぼんやりとながめていた。人通りはいっきに少なくなってしまった。今日のバスキングは絶好調とは呼べなくとも、いい出会いがあったし、充実感も感じていた。(失敗も反省もあった)

ただ、ひとつだけ後悔したことがあるとすればエツコさんとタクミさんが「一緒にステーキ食べに来る?」と誘ってくれたのだが、僕は二人と一緒に行かなかったことを少し後悔した。

言っていることが矛盾しているんだけど、その時はまだバスキングで稼げると思っていたのと、今は肉なんてヘヴィなものを食べたら翌日に動けなくなるだろうなと思ったからだ。それくらい今の僕の食生活は粗食なのだ。

今日のアガリは69ドル。

 

 

 

 

寝床へ向かう道の途中、いつものスーパーの前を通り過ぎたが、そこにはディジュリドゥ吹きのセイタさんの姿は見当たらなかった。「明日シミくんのバスキング見に行くよ」と言っていたのだが…

もうこの町を出て行ってしまったのだろうか?

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4 件のコメント

  • セイタさんと会った翌日にこのブログを読んだのでシンクロしましたすね。
    今オーストラリアとインド編並行して読ませてもらつてますので台湾編はいつ頃になるやら。
    instagramのTシャツのイラスト、インパクトありますね。頑張ってください。ではまた。

    • >タカシさん

      ありがとうございます。

      まぁ、僕のブログは終始一貫してぐだぐだ書いておりますので
      (特にインド編は長い)
      暇な時に読んでください。

      無理はせずに笑!

  • コメントはじめてなのでこんな前のブログでもシミさん見れるかな?
    実は昨夜、ディジュリドゥのセイタさんとストリートで会いました。オーストラリアの話など聞きました。

    • >タカシさん

      大丈夫ですよ!いただいたコメントは僕のメール宛に通知が来るようになっていますから!

      セイタさんにお会いしたのですね!
      僕がケアンズでディジュリドゥを買った理由のひとつに、セイタさんも同じくケアンズでディジュを買っていたってのがあります。
      いやぁ〜〜〜、今ならセイタさんとディジュリドゥトークに花を咲かせられるな笑。
      優しい雰囲気を持ったヒッピーみたいな方ですよね。

      なんだかブログなりバスキングなりで人と繋がれるのも嬉しいものです。
      コメントありがとうございました。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    「旅する漫画家」。世界一周後(2013-2016)、現在は海沿いの町に潜伏中。そろそろ旅がしたいぞ!