
僕だって落ち込むことくらいある。
なんとか持ち直そうと、自分をへんに納得させたり、走りにいったり、いつもより長めに読書したり、ヘッドホンで爆音で音楽を聴いて踊ってみたりと、
まぁ、色々と試してみるのだけれど「凹みの余韻」が残ったりもする。
えっと、何に凹んでいるかというと、前回のブログはちょっとダメだったなってこと。あ、もう非公開にしちゃったんですけど。
ご迷惑をおかけしました。反省しております。
だからコメントの返信もこの場をお借りして。
>まおりさん
才能だなんて言ってくれると、僕はなんだ嬉しくなっちゃいます。信じてくれる人がいれば前に進めます。ほんと、その些細な言葉が嬉しいっす。またメキシコ行きたいです。
>あさみさん
映像制作ですね!興味あります。っていっても僕、絵しかかけませんがいいんですか?
>あっきーさん
旅漫画を描くことは僕の人生のひとつのテーマです。でも、ちょっと頓挫しそう..
まずは最近描いた漫画をアップしようと思います!
とりあえず僕は凹んでいたのだ。
なんだかいつも同じようなことをやっているような気がしてきて、『前に進めていないんじゃないか?』という焦りのようなものも感じてきた。
やらなくちゃいけないことは自分でもわかっているのにどうしても取り掛かることができない。
そんな時に僕はマサトさんに連絡を取ったのだ。
そう。

マサトさんは僕より一ヶ月あとに帰国していた。
最近ではキャンピングカーで日本全都道府県を周るツアーを企画しており、クラウドファウンディング「Makuake」で4日間で100万円を集めていた。
マサトさんに「会って色々とお話が聞きたいです」と連絡を取ると、「今日か明日なら」とソッコーで返事が返ってきた。
はやっ..。
マサトさんとは「あざみ野」の駅で待ち合わせをすることになった。
あざみ野なんて10年近く来たことがなかった。高校時代に部活でちょっと立ち寄ったくらいだ。
どこか遠い場所に感じていてたあざみ野。新百合ケ丘から直通でバスが出ているということをマサトさんから教えてもらって知った。頻繁にバスが出ているようだ。値段もわずか220円。
日本って狭いようで広く、広いようで狭く感じるね。時々さ。

GO!GO!あざみ野!
待ち合わせ時間よりも早くついてしまった僕は、あざみ野駅にあるスーパーをぶらついてみることにした。
駅のスーパーは活気で溢れていた。
仕事帰りのサラリーマンや主婦や学生達で溢れていて、賑やかだった。もう最近では女子高生の短い靴下を見慣れてしまったよ。個人的には膝下まで伸ばしたのが好きだけどさ。あれって冬になったらどうなるんだろう?
僕は適当に陳列された商品を眺めて時間をつぶしていたのだが、改めて品揃えと商品の安さに驚いてしまった。スーパーってなんでそんなに安いんだ??!!
僕は200円のエビスビールと100円の枝豆チップスを買い、改札の前で酒を飲みながらゆるりとマサトさんを待つことにした。
ビールとつまみがわずか330円。
ちなみにマサトさんは一滴もお酒が飲めないという凄まじいまでの下戸だ。
話すならカフェとかになるだろうし、それなら先に酔っ払っておいたほうがスムーズに話せるかなと思ったのだ。トークにも適度なアルコールが必要なのだ。

缶ビールをスナック菓子の袋で隠すように持ち、柱に寄りかかって僕は改札を眺めた。電車が来るたびに、大勢の人がホームからの階段を降りて改札を抜けていった。
これがオーストラリアだったりしたら外で酒を飲むことは禁止されているし、ヨーロッパだったらもっと金がかかるだろう。それにこの安心感は日本じゃなきゃ味わえないゼ!
いつもと変わったシチュエーションで酒を飲むのも悪くなかった。
っていうか、自然にビール選んだな、僕。ちょっと前まではジュースみたいな発泡とか酒梅酒だったのにな。確実に味覚が変わったね。
僕は飽きもせず行き交う人々を眺めていた。
「アツアツ!ジュ〜〜〜シ〜〜〜鹿児島県産の鳥のから揚げはいかがですか〜?」
しばらくすると近くのどこかの店の女のコが、帰宅する人々に向かってタイムセールスをアナウンスし始めた。
彼女はよく通る声でハキハキ喋り、宣伝を聞いているとところどころにアレンジが効いてた。文字で書くとなんともない営業アナウンスだけれど、アクセントや間の取り方、それに日本人のスルースキルにめげない度胸。
彼女はアルバイトだろうか?それとも営業用の台本があるのだろうか?いずれにせよ彼女の声はどこか心に響くものがあった。僕は「ナイスパフォーマンス!」と声をかけて、目の前に帽子かなにか置いてあったら100円でもいれようかと思って見ていたが、ここは日本だ。そんなチップの文化はない。
そして『こんな場所で酒飲んでる僕ってどう見えるんだろう?』とふと我に帰った。
きっとそのから揚げ売りの女のコからも『こんな場所で酒飲んでる無職臭漂う男がわたしのこと見てる..』なんて思っているに違いないと僕は考えた。いそいそとその場から移動し、改札の正面でマサトさんを待った。
マサトさんは時間ぴったりに僕の背後から現れた。
どうやら地下鉄に乗って来たらしい。ハグで再会を祝った。
思えば、マサトさんと最後に会ったのはもう半年前のことだ。アルゼンチンのブエノスアイレス、上野山荘で僕たちは「次会うときは日本で!」なんて言って別れたのだ。

それなのに全くと言っていいほど久しぶりに会った気はしなかった。
世界にはそういう見えない何かで繋がっている人がいるのだということを僕は改めて感じた。
僕たちはタリーズ・コーヒーに入って、カウンター席で話を始めた。

話の内容はお互いの近況報告やマサトさんのクラウドファウンディングの成功秘話などがメイン。もちろん僕の悩みなんかも聞いてもらった。
酔いもあって、話すのは楽しかった。マサトさんからもたくさん話を聞くことができた。
人と会うとパワーがもらえることは間違いない。
そのような人を元気にしてくれたり、自分を前に進める活力を与えてくれる人がいる。
それが僕にとってのマサトさんなのだ。
さぁ、僕も負けていられないぞ♪

今日は出番少なめ。でもいいトークセッションでした!あざっす!
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