▷MaSaTo世界一周学校。開校式。

 

 

 

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TEAM AHOでアタカママラソンにチャレンジするいけちゃん。

 

 

 

 

「ギャラを出すから!」

という言葉に誘われて僕がやってきたのは横浜駅から徒歩10分ほどの小高い丘の上にある

しぇあひるずヨコハマ

という場所だった。

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そこでは世界一周で五度も一緒に旅をすることになったマサトさんが、これから始まる日本全国ツアーに向けて「世界一周学校開校式」なるものを開催するとのことだった。

僕はイベントの始まる前の作り込みからの参加ということになった。

会場には一軒家の他にボロボロの年季の入ったアパートが三棟建っていた。なんと築60年は経過しているというじゃないか。

それに加えて小さな畑がついていた。以前そこを利用していたのは飲食店を経営する中国人だったらしく、そこでは大量の青唐辛子が栽培されていたらしい。味の方は定かではないが自家製青唐辛子って響きに僕は惹かれた。ちょっと美味しそうだ。

そこを所有しているオーナーさんの話によると、これらのアパートを人の住めるようにリノベートして、シェアハウスよりももっとコミュニティー規模の大きな「ソーシャルハウス」というのをやりたいといっていた。

赤サビだらけの階段を登り屋上に出ると、そこから港と海が見えた。

 

 

 

 

 

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あれ..???アイツどこかで見たようなーー..

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シュンとは2010年にインドで会っていた。奇跡の再会!

 

 

 

 

準備自体は和気藹々としたもので、みんなでぺちゃくちゃおしゃべりしながら、作業をしていた。

同じ旅仲間のツバサさんは前日から泊まり込みで作業をしていたらしく、床に顔を押し付けてうつ伏せ気味に寝ていたであろう痕がついていた。なんだかシャンクスみたいな感じだった。

 

肝心の作業内容はキャンピングカーの片面を黒板にするというものだった。

特殊な塗料で、塗った面を黒板として使うことこができるのだ。ホームセンターでも購入できる。

何より色がよかった。「黒板」といっても例の深緑ではなく空の青だ。

当日マサトさんが穿いていたピンクのタイダイのパンツのセンスはあれだったが、塗料の色のチョイスはたいしたものだなと僕は思った。

いや、うそっす!ピンクのパンツ似合ってました。最初見たときは『ついにマサトさんもLGBTまで理解するようになったのか!なるほどだからか!』と偉大で寛容な彼の器に対して畏敬の念さえ覚えたほどでしたよっ!

 

 

 

 

 

キャンピングカーの塗装は美術装飾の仕事をしているツバサさん主導の下で行われた。

先に定着剤というものを薄く塗ったあと、数人がハケを手に取って楽しそうに黒板塗料を塗った。

その間僕はというと、現場監督的なポジションでみんなの動向を見守るにとどまったのだ。

このとき僕が心がけたのは

 

 

 

 

いかに「仕事をしているフリ」をするかだった。

 

 

 

 

この日はメキシコで出会ったタケくんも一緒にいたんだけど、彼も僕と同じようにみんながペンキを塗っている姿に熱い視線を注いでいた。

いやいや、ちょっと聞いて欲しいんだけど、僕はみんなの仕事を取らないように心がけていたんだな。いやはやまったくたいした心がけだよ。

 

というのもあれなんだよ。

ハケの数も一度に塗れるスペースも限られているだろ?せいぜい4人くらいのものさ。それにこのとき15人くらいはこの場所にいたんだ。

そのうち数人はのぼりを作る作業をしたんだけど、ここでも僕は出しゃばるような真似をしなかった。さっきも言ったけどみんなの仕事をとっちゃうからね。

 

知っている人もいるかもしれないけど、僕は長男なんだよ。だから共同作業なんかする場合には気をつけないとすぐ仕切ってしまうんだ。いや、僕以外にそういう役回りをしてくれるヤツがいたら、安心してソイツに任せちゃうんだけどね。みんなが羊のように従順でおとなしいとついつい支持をとばしたい衝動に駆られちゃうんだな。

僕はそういうことをわかっているからこそ、このときばかりはあえて憎まれ役を買って出たっていうわけさ。どう?たいしたもんだろう?

 

で、みんながペンキを塗っているあいだ僕が何をしていたかというと、ギターを弾いていたんだよ。それで”Stand By Me”なんて歌ちゃってさ、まるでキリギリスみたいな役回りだったな。

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いいぞ!指示通りだ!

 

 

 

 

 

 

 

それであっという間に時間が過ぎてお昼の時間になったんだけど、あの時ばかりは居心地が悪かったな。いや、いうほど悪くはなかったんだけど、ちょっと罪悪感のようなものを感じていた。ほんのちょっとばかしね。

だって僕は仕事らしいことは一切やってなかったんだもの。みんな清々しい顔をしながらケータリングのご飯を食べていたよ。

 

 

 

その間僕は日陰に机を出して出張似顔絵屋を始めたってわけさ。

というのも僕がここへ呼ばれたのはみんなの似顔絵を描いてくれないか?ってマサトさんに誘われたからなんだ。

僕の場合似顔絵っていっても、下書きであればその人の顔を見ればさささーっと描けてしまうので、その場にお客さんを待たせるようなことはないんだ。ペンで描くのに時間はかかっちゃうんだけどね。

 

 

タイミングとしてもいい頃合いだった。

嬉しかったのはマサトさんのブログを通して、いろんな人が僕のことを知ってくれていたってことなんだね。

いやぁ、あれには驚いちゃったな。だって会ったこともない人が「シミくん!」って僕の似顔絵を求めてくれるんだもんな。

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そこからはようやく僕も仕事らしい仕事ができるようになった。

というか、似顔絵代もお客さんからもらえたので、僕はマサトさんからギャラをもらわなくてもいいかな?って思ったんだ。実際にもらわなかったしね。だってこれでギャラまでもらったら、さすがに悪い気がしたんだよ。イベントに出店させてもらって、出店料払わずにさらにギャラまでもらうようなものだからね。

知人の知人ってのは実に似顔絵を描きやすかった。何が一番よかったかっていうとだね、ソイツを待たせていいってのが一番のポイントだったんだよ。ほら、いつも路上でやってた時はお客さんを待たせちゃいけないと思って焦って描くだろう?似顔絵のクオリティもやっぱり時間をかけたほうがいいものができる場合が多いからね。

おかげでしっかりした似顔絵を描くことができた。

 

それにしても、あの日あの場所に集まった人たちはマサトさんの友達だったり、マサトさんの活動を応援する人たちだったから、けっこうキャラの濃い人たちが多かったんだ。

そこでケボさんっていう人がいたんだけどさ、面白かったな。「この似顔絵を遺影にします」って言うんだもの。いやいや。そんな。喜んでもらえているのはわかりますけど、僕もどう対応していいのか困ちゃうよ。むしろ「生きて!」って僕は言いたかったな。いい人だったんだけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

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そんな調子で僕は似顔絵を描いていたんだけど、日が傾いてきた16時になるといよいよ開校式が始まった。

驚いたのは初回のクオリティの高さだった。キャンピングカーの窓に大きな紙を四枚重ねて簡易的なスクリーンを作ってしまうし、マイクと大型のスピーカーを使って音を大きくしていたし、何より驚いたのは豊かなゲスト陣だったんだ。

「竹灯り」アーティストのちかおさんにアカタママラソンを走ったりする"TEAM AHO"を率いるリーダーのこういちさん、そしてファーストレディーのあきえさんが講師として登壇していたんだからね。

一体全体どうやってこういう人たちと関わり合いになれるか僕は知りたいくらいだった。いや、これがマサトさんの魅力というかすごさなんだね。

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授業の内容のほうもしっかりしていた。

ここ以外でもラジオやイベントを通して人前で話す機会があったのか、マサトさんの喋り方はよどみなくスラスラとしていた。

なぜ自分が日本全国をキャンピングカーで回るのか、その動機を話して、その後講師対談になっていった。シン・ゴジラの話題がそのうち大半を占めていたけど(笑)。

それを見ていて僕は「旅祭」で高橋歩がロバート・ハリスが他のゲストと話す姿を思い出しちゃったな。それくらいしっかりしたトークセッションだったんだけどーー、

 

調子に乗って僕は缶ビールを三缶ばかし空けちゃったもんだから、いや、似顔絵描きながら飲んでたんだよ。酔拳だよ。適度にアルコールが入るといい絵が描けるんだ。

まぁ、その時の僕はちょっと飲みすぎちゃったんだな。お酒は好きなんだけど、そんなに飲めないんだよ。すぐに顔が赤くなっちゃうからね。

それで眠たくなっちゃったんだ。

一番いい席で僕は缶ビールをちびちびやりながらマサトさんと豪華ゲストたちのトークセッションを熱心に聞いてたんだけど、

 

 

最後の20分は爆睡だったよね!

 

 

いやーーー、後であきえさんに「私の話面白くなかったのかな?」なんて言わせてしまった僕はほんとうに罪深い男だと思うよ。深く反省しております..。

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イベントは日が完全に落ちて空が暗くなった頃に完全に終了した。イベント自体は2時間くらいしかなかったと思う。

その後もなかなかに見応えのある光景だったな。

マサトさんが自分で作った本を売っていたんだけど、その光景が涙を誘ったんだ。

なんせマサトさんはこの「世界一周学校」という企画を9ヶ月も前から準備してきたからなんだ。

クラウドファウンディングでお金を集めたのもそうだし、人を呼ぶのにも時間を費やしたと思う。どうすれば来る人に楽しんでもらえるか、どうしたら自分の伝えたいことが伝わるのかをずっと考えてきたんだと想像するとね。感動しないわけにはいかないじゃないか。

 

 

 

「思考は現実化する」

と時々耳にするけれど、マサトさんの「世界一周学校」はまさにイメージが実現した例のひとつに僕には思えたんだ。

僕も何か形にしなくちゃなってそう思ったんだよ。

 

 

イベントそのものが終わったあと、駅の近くの「ニジュウマル」でみんなで飲んだんだけど、その時の賑やかな感じはまさに映画のそれの世界だった。

マサトさん本人はお酒なんて一滴も飲めないのに、ここまでホストに徹することができるのもすごいと思う。

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ファーストレディーの似顔絵描かせてもらいやしたっ!

 

 

 

 

マサトさんの新しい旅は始まったばかりだ。

きっと日本のいたるところで授業が行われることだろう。

毎回の授業が濃くて、授業ごとにクオティテも上がっていく気がする。

この授業を終えた時には、日本中に世界一周学校の生徒ができて、マサトさん自身もレベルアップしているんことだろう。

マサトさんがこれから始まる旅を楽しみながらまた一段と大きく成長してくれることを願っています。

 

 

 

 

今ちょうどサリンジャーの「フラニーとゾーイ」を読んでいるので、途中からそれっぽくひねくれた感じでばばーっと書いちゃったけど、開校式当日は適度におちゃらけて、適度に真面目に楽しみました。だってさ、終始まじめ〜なブログ読んでも面白くないでしょ?

当日似顔絵を描かせてくれた方々、

そして

開校式に誘ってくれたマサトさんには心より感謝申し上げます。

Have a good trip!!

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2 件のコメント

  • 相変わらずシミさんの文章は読みやすいですね。

    独特の雰囲気があってフワリとした風を感じるような文章ですね。
    旅中に書いてたときよりも2段階くらい上手くなったというか、安定感が増したというか、落ち着いた感じですね。(スミマセン偉そうに)

    • >LOOさん

      いえいえ。今回のはマジで真似っこです。
      文体に影響受けすぎですね。ははは。

      でも、お褒めの言葉ありがとうございます。
      今は野宿もしていないですし、WiFi環境も整っているので
      書いた文章を見直す時間もありますからね。

      マサトさんのブログはあっさりしてるから、
      僕がレポート的なもの書かないと
      マサトファンには物足りないのかなって頑張りました(笑)。

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