8時半から17時半までのバイトの後、
家に帰った僕はパッキングの最終確認を行った。
パッキングは昨日の夜のうちにある程度済ませている。
ゆっくり出発しよう。
そう思うのだが、気持ちは焦ってしまう。
なんていたって今日が旅立ちなのだから。
なんだか久しぶりに旅の高揚感みたいなのを感じている。
ここへ来たばかりの時は、新しい環境に身を置くことにドキドキ、ソワソワしたものだが、今は生活がいくらかルーチン化し、僕は絵を描くことに専念している。ちょっとストイックなくらいがいい。
パッキングをすませると、歩いて駅まで行った。
まずは横浜まで。
横浜には
「YCAT」と呼ばれる空港行きのバスや高速バスが出るターミナルがある。
なんだかYMCAかなにかの仲間だと思うのだけれど、「横浜シティ・エア・ターミアル」というのが正式名称らしい。なんだか横浜に空港があるようにも感じる。
横浜駅におりると、まずはルミネの8階にある「世界堂」に向かった。
そこで似顔絵用の紙を20枚ほど仕入れた。
バックパックを背負った僕は、たぶん、ここではかなり浮いた存在だったろう。
というか、ここにいると小綺麗な人たちが嫌でも目につく。鼻につくくらいだ。
冷房はガンガンに効いているため、汗もかかない。そんな快適な空間は僕には少し不自然に思える。というかここには人が多すぎる。
スターバックスには人がたくさんいすぎて、とてもじゃないけど、落ち着いてコーヒーなんて飲めたものじゃなかった。
横浜って大きな街なんだなと、僕は思った。
「YCAT」の案内標識を頼りに第一ターミナルまでたどり着いた僕は、バックパッカーのクセのようなもので、ついつい電源を探してしまった。
それを見つけて、パソコンとiPadを充電しながら作業をしていると、若い係員が申し訳なさそうに「ここはお客様の待合場所ではないんです..」と僕に言った。まぁ、そうだよね。ごめんごめん。
スタバに行けば電源もあるんだけどね。
なぜだかヨーロッパを旅している時を思い出した。
22時25分の深夜バスで僕は大阪に向かう。
仲間に教えてもらったフレンチ・キウイ・ジュース。いいよ。
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