フォントは宇宙

気づいたら

昨日は十五時間作業していた。

まじず〜〜〜っと作業していた。

十時間超えるとハイな状態になるから、集中力が切れたとかそういう問題じゃなくなってくる。

ただただ黙々と作業ができる。

イヤホンで聴いているのはアニメの副音声笑。

どうやら僕は締め切りがあると、作業に拍車がかかるらしい。

自主的に描く漫画よりも誰かに頼まれて描く方が集中できる。

こんな僕に仕事を振ってくれている人に対して感謝の念を抱くとともに、

「期待に応えなければ！」とついつい頑張ってしまうのだ。

それは昔から変わらない。

それに、相手が「ちょっと無理かな？」と思っている想像を、

別の意味で裏切るのはなんだかカッコイイと思ってる。

機能は夜中の2時までぶっ通しで色を塗り込んでいた。

ひとまずイラストは完成。

あとは文字を入れるだけだ。

さあフォント探しの旅に出よう。

世の中には様々なフォントがある。

フォントの種類は日本語よりも英語の方が圧倒的に多い。

それはなぜかというと、

それに比べて英数字はアルファベット26文字と数字だけしかないからだ。

フォントはベースには形があるとはいえ、デザイナーが一文字一文字作っている。

それに対して日本語はひらがな・カタカナにくわえ、漢字もデザインしなくてはいけない。

ちゃんとしたフォントを作るには一万時以上もデザインしなければならない場合もあると言う。

一人じゃ到底できないよ。複数人でやるような感じかな？

フォント職人は根気のいる仕事だと思う。

なんか作っているつちにゲシュタルト崩壊とか起きそう..。

今回のお題は「キングダム」

今回ちかおさんから出されたお題は「キングダム」の世界観を出すこと。

ロゴもキングダムっぽく僕が書き直した。

残るはタイトルの下に入る英語のみ。

手持ちのフォントではキングダムの世界観が出し切れなかっため、

僕はフォント探しの旅に出た。

最初に見つけたのは

ホラー向けの書体。

ワードプレスはフォントを初期設定のままだから斜めにするしかない..

かなり近いところまで行ったのだけれど、

やっぱりなんか違う。

フォントは商業利用できるフリー素材のものを利用することができる。

先にも書いたけど、その数は日本語に比べて英数字の数の方が圧倒的に多い。

日本語サイトでもまとめられているものが多いけれど、

検索エンジンで英語で検索をかけた方がヒットする数も多くなる。

星の数ほどあるフォントだけれど、

それでも自分が「これだ！」と思うフォントは見つけることができなかった。

一体どうすれば、自分の探しているフォントを

ドンピシャで見つけることができるのだろう？

ひとつひとつサイトを渡り歩いていくしかないのか？

でも、

今の時代はちょっとやり方を変えれば

ソッコーで目当てのフォントを見つけることができる。

今回はその方法を紹介しよう。

使ったのは

「Adobe Capture CC」というアプリ。

iPhoneにダウンロードして、カメラで目当てのフォントを撮影すると、

それに近いフォントを導き出してくれるのだ！

なんかフォント探し以外にも機能があるっぽいけど、今の僕には使いこなせないぜ！

アプリを使ってわかったことは

「キングダム」に使われているフォントに近いのは

・black beard regular 

・attic antique regular

のいずれかだということ。

さらに言うなら下のattic antique regularの方が近い。

さらにさらに調べてみると、

どちらのフォントも無料！

マジで作った人に感謝したい！

ありがとうっっ！

フォントはパソコンにダウンロードしてしまえば

漫画編集用ソフトCLIP STUDIOで使うことができる。

「キングダム」のフォントに近い方を打ち込んで

字間をととのえればーーーー。

ばっちし！

そして、

ここが大事なポイントなんだけど、

あとは昨日描き切ったイラストと合わせるだけなので、

ロゴの方の余白は必要ない。

白とグレーのチェック模様が「透明」を表しているんだよ。

レイヤー貫通の消しゴムを使って、無駄な部分を丁寧に削ぎ落とし

ロゴ以外の部分を透明にしてはっつければーーーー

ばん！

いやぁ、

おれ、絵うまくなったなぁ…。

と言わざる得ない。

元々のスキルがないに等しいところから始めたから、

今でさえ自分の成長を確認することができる。

きっとちかおさんたちも満足してくれるはずだ。

さぁて、機能は夜更かししちゃったから、

もう寝よう。

フォントは宇宙だ…。