「ワルガキとピアス」

世界一周97日目(10/3)

 

「とりあえず

「ワット・ポー」

に行っとけば
バンコクに来たことになるだろう」

僕がバイト時代に読んだ
世界一周ブログ、「ひとりのり」の
のりさんは言っていた。

夜遊びで栄えるこの街にも
観光名所くらいあるってわけだ。

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僕は朝にブログを一本書いた後、
バスに乗ってワット・ポーを目指した。

 

 

 

それにしても
タイのバスはほんと不便だ。

いや、不便と言うか
旅人には扱いずらい代物だ。

どこにバスが停まるかも
よくわからないし、

自分が何番のバスに乗るか分かっていても
バス停の番号が落書きで消されていたり、
番号が削れてしまっていたりする。

 

僕はGoogleマップアプリで
何番のバスに乗ればいいのか調べ、
いざバスに乗ったのはいいが、

集金係のおばちゃんから要求された金額は
12バーツ。

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あれ?

2年前のブログでは
7バーツってなってるけど、
値上がりなんてそりゃないぜ!

っていうか
12バーツも払うくらいなら
歩いていきゃよかった…

 

持って来たPenny Boardを
座席の横に置いて
窓から流れる景色を眺める。

 

 

僕はワット・ポーから
ちょっと離れたところに降ろされた。

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やれやれ。

降りたらすぐそこが目的地ってわけには
いかないのか。

 

 

待ち歩きがてら
にぎやかな露店を見てまわる。

路上で売られる
カラフルなお供え物用の花や
装飾品を見ると

タイという国が
仏教に対してどういう態度で
接しているのかが分かる気がする。

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こういう華やかな仏教もいいかもな。

 

 

 

 

 

 

 

ツアー用
バスが何台も停まっているので
ワット・ポーの入り口はすぐ分かった。

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中に入るとすぐそこは
「リクライニング・ブッダ」
が収められているお寺がある。

だが、外からは中が見れない。

そしてすぐ脇にはチケット売り場。
入場料100バーツ。

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僕はすぐにチケットを買えなかった。

 

『100バーツもかかるのか…』

 

カンボジアから旅をしてきた僕は
この3ドルという入場料を
もったいなく感じてしまったのだ。

3ドルあればパッタイが
3回も食べられ。

 

お菓子などはすぐに買ってしまうくせに
こういう時に妙にケチってしまう

これは一種の旅人の抱える病なのか?

 

 

果たしてこれは100バーツ分の
価値があるものなのか?

おれの旅は観光メインの旅じゃない。

今日じゃなくたっても
ラオスから返ってきたらで
いいんじゃないか?

見たら意外と
がっかり
するんじゃないか?

 

 

 

チケット売り場のベンチに座って
そんなことを考えていた。

係員がせわしそうに
チケットを切っているのが見える。

あれをかわすのは無理だ。

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僕はチケットを買うかどうかを
決められないまま、
外の屋台でココナッツアイス
(ココナッツの容器に山盛りのアイス、その上に練乳をかける!)
を30バーツで買い求め、

脳ミソに糖分を注入した後、
ワット・ポーの周りを歩いてみることにした。

 

『この壁を越えちまえば
タダで入れるぞ!』

 

そんなことさえ考えた。

 

 

 

「オイオイ、
こっちは入り口じゃないぜ?」

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バイタクのおっちゃんが
僕に教えてくれた。

 

「いや、いいんだ。
ただ歩いているだけだから」

 

 

 

ワット・ポーの周りを一周したら
気持ちも変わってるかもしれない。

 

そんな風に壁の周りを歩いていると
さっきの入り口とはちょうど反対側に
裏口のようなところを見つけた。

これはもしや!?

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ああ、
こっちはおち◯こでした笑。

 

 

 

 

僕は
忍者ハットリくんばりに
「するり」と中に侵入し、

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色とりどりなお寺を写真に収めつつ
リクライニング・ブッダのあった
場所に近づいて行った。

欧米人の観光客たちや
タイ人の学生たちとすれ違う。

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ブッダの収められる建物の

「EXIT」

の文字が見えた瞬間
僕は小さくガッツポーズを決めた。

 

 

チケットが
チェックされることはなかった。

サンダルを脱いで中に入ると
ブッダの顔が柱越しに見える。

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ばちあたりもんでもなんでもいい。

でも、
こいつは期待以上だ…

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リクライニング・ブッダを
じゅうぶんに堪能したあと
僕はPennyで宿に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

6時から
人と会う約束をしていた。

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ブログのコメントにメッセージをいただき、
相手のアドレス宛に
直接コンタクトをとった。

どうやらカンボジアの
ヤマトゲストハウスでお会いした方が、
僕のことを
ちょうどタイを旅している友人に
教えてくれたらしい。

ありがたいです。

 

 

よくブロガー同士の繋がりが
あるみたいだが、
そんなのブログランキング上位のヤツら
だけだと思っていた。
金丸さん大好きです!おれのために歌ってください!

 

実際にこんなこともあるんだな。
初めてだよ。
こういう出会いは。

だからこちらとしても
どんな出会いになるのか
楽しみだった。

 

 

メールの差出人は
おれと同じく絵を描く事が大好きなヤツ。
25歳。
ってことは早生まれの僕と同い歳か。

旅をしながら漫画を描く僕に
興味を持ってくれたらしい。

 

メールの丁寧な文体から
真面目そうな青年をイメージしていた。

 

 

「カオサンのマックの前に6時集合」

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相手は僕の顔を知っているが、
僕は相手の顔を知らない。

一体どんな人なんだろう?

 

 

 

「あ、
シミさんですよね?」

 

現れたヤツは
僕の想像とは真逆の姿をしていた笑。

 

両耳に重量感のあるピアスをつけ
明るい色に染めた髪を
後ろで無造作に束ねるファンキーな
男の名前は

シンノスケ。

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美容師の相棒スグル

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と一緒に絵を描きながら
世界一周の旅をしているらしい。

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そしてもう一人、
関西弁を操
超キャラの立ってる兵庫出身の
オオカマアニキ。

IMG_6386IMG_6385ブログもやられているそうです。
カマアニキのブログはコチラ

 

さっそくお互いの
旅や活動を喋り合って
フレンドリーになっていこうか
と思っていたがー…

 

 

会話の8割は
僕とオオカマアニキ…

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口数の少ないシンノスケとスグル。

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『やっちまった…』

 

 

相手が聞き手にまわると
喋るのが止められないのが
僕の悪いくせだ。

ついつい一方的に喋ってしまう。

 

っていうか
話題振っても膨らまんのですわ!

ちょっ
2人とも喋って〜…!!!

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自分の宿に戻り
シャワーを浴びながら

「おれ、
バカだぁぁぁあああ…」

と自己嫌悪に陥ったのは
言うまでもないです。

—————————————
★世界一周ブログランキングに参戦しております。

この後、タメ口で喋るようになって
ぐっと距離が縮まりました。

敬語もいいんだけど、
フランクでフラットなのが一番良いよね。

旅をしていると
ある程度距離感を意識してしまいがちです。

でも、
そんなこと気にせず話せる仲間に出会えたら
最高だよね!

 

他のブロガーさんみたいな出会いは
できないと思っていました。おれは。

でも、こうして
「会いたいです」ってメッセージくれた
シンノスケには感謝です。

おれも価値ある出会いを得る事ができたから。

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4 件のコメント

  • 全然喋らなかったとかいいながらその二人超写真写りいいのな!
    そんな風に見えんわ!

    • >koutatsu

      最初はね、おれとアニキの独壇場だったんだけど、
      タメ語で話すようになってからは
      全然そんなことなかったよ。

      こういうノリの気の良いヤツらなんだよ。

      やっぱごみゼロの文化も
      すごいなぁって思った。

      年齢とか関係なしにフラットに
      コミュニケーションとれるってすごいよね。

    • >れーな★ちゃんさん

      ワット・ポーって
      寝釈迦だけじゃないんですよね!

      まわりをぐるっと歩いてみて
      あれは100バーツの価値あったなと
      思いました。

      結局入場料は払ってないんですけどね笑。

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