世界一周373日目(7/6)
みんなで
朝食をとったあと、
僕とサジュークはお父さんの車で
近くのバスターミナルまで送り届けてもらい、
そこからバスに乗った。
![IMG_2136](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
![IMG_2137](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
行き先はイスタンブールの中心地。
国内外から観光客が集まる
トルコで一番大きな都市だ。
サジュークは人がどんどん増えるに従って
顔をしかめた。
![IMG_2140](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
もともと彼はイスタンブールに住んでいたのだ。
都会の生活に嫌気が差してイズミルに引っ越した。
イズミル自体もまぁ、十分大きな街だと思うけど。
「ここでバスに乗っている人たちは羊さ。
みんな自分がどこへ行くかなんて分かっていないのさ」
ちょっと比喩めいた言葉をサジュークは口にした。
もちろん僕たちと
一緒のバスに乗っている人たちには
それぞれ自分たちの目的地がある。
彼が言っているのは
「都会で生きる」
ということなのだろう。
クルド人にゆかりのある自分の故郷へ戻り
自然に寄り添った村の生活を送りたいというサジューク。
毎日毎日単調な生活サイクルの中で生きる。
ここに住む彼らに明確な生きる目的はあるのか?
たぶんそういうことだと思う。
![IMG_2139](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
「さぁ、
ボスポラス海峡を渡れば
アジア・サイドからヨーロっパ・サイドだ」
![IMG_2142](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
トルコはアジアとヨーロッパの中間地点。
ボスポラス海峡を挟んでそのような
区分分けみたいなのがされているらしい。
僕たちはバスを降り、連絡船へと乗り込んだ。
![IMG_2150](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
船に乗るとワクワクする。
![IMG_2148](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
![IMG_2151](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
そんなに乗る機会がないからだろう。
カモメが気持ちよさそうに空を飛んでいる。
空は快晴。遊覧船が見える。
連絡船のデッキの上でアコーディオン弾きのおっちゃんが
ふいっとやって来て、お金が稼げないと分かると
またすぐに別の場所に移動していった。
![IMG_2149](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
連絡船を降りてすぐ左にガラタ橋が見えた。
![IMG_2158](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
あぁ、あれが有名な…
とガラタ橋を横目にそのままトラムに乗って
カラキョイからベヨギュル駅まで向かう。
ここにサジュークの元カノが
僕たちのことを待っていてくれているというのだ。
元カノ…。
えっ…??
ちょっと気まずくないかい?
だって「元」ってことは、
今はつき合ってないってことなんでしょ?
しかも元カノさんとは初対面。
お、おれどんな顔して会えばいいんだ???
![IMG_2165](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
元カノの姿を発見して
サジュークは軽く手を振った。
「美人だろ?」
![IMG_2176](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
![IMG_2177](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
![IMG_2178](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
やるじゃねえか。
彼女も音楽をやっているらしく、
サックスを吹くらしい。
軽く自己紹介して思ったのは、
彼らが恋人たちのようにフレンドリーだということだ。
トルコで親しい友達と挨拶をする際に
交互にお互いのこめかみ同士をくっつけて
キス(のように唇を鳴らす)するのが普通だ。
サジュークは友達と会う度に
そんな風にして挨拶を交わし合った。
初対面の人でもそんな風にして挨拶する場合がある。
トルコに住む人たちがいかに
フレンドリーなのかは分かるが、
サジュークと彼女を見ていると
久しぶりの再会を味わう
カップルのような印象を受けたのだ。
元カノの名前はペリンと言った。
![IMG_2162](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
ペリンの知り合いのカフェに
荷物を置かせてもらいに行く。
ここは「イスティカル通り」
という名前の通りらしい。
スターバックスやトルコのチェーン店などの
飲食店や高そうなアパレル店が列をなし、
その間をトラムが走る。
![IMG_2167](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
そしてバスカーの姿を目にすることができた。
![IMG_2170](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
サックスとギターのセッション。
バスカーをしている人間を見ると
コミュニケーションをとるサジューク。
こういうフレンドリーさで
友達がどんどん増えていくんだろうな。
![IMG_2174](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
ペリンの知り合いのカフェは
イスティカル通りの路地裏にあった。
![IMG_2183](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
![IMG_2186](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
ブックカフェとでも言うのだろうか?
本棚の前にあるソファでペリンの友達たちがくつろいでいる。
カフェのスタッフは素敵なトルコ髭を
たくわえたおっちゃん。
ひとこと言うたびに僕にウィンクしてくる。
や、僕はそういう趣味はないんだからな!
くっそ!トルコに来てからこればっかだよ!
最近髭剃ってないんだけどなぁ…。
まぁ、そういう被害妄想は置いておいて、
僕は一旦サジュークと別れた。
最近Wi-Fiにありつけていない。
僕のブログなんざぁどうでもいいのだが、
今回は「ある人」と会う約束をしているのだ。
サジュークもバイクの免許取得のために
テストを受けにいった。
話は遡ること、2013年の11月3日。
タイのパーイでアホみたいに唄っていた時の話だ。
そこでたまたまお会いした
ワールドカップに向けて世界一周中のコモン夫妻。
Facebook上で僕がイスタンブールに行くと話したら、
「その人」を紹介してくれたのだ。
イスタンブールにお住まいで、
かなり面白い素敵な人だから
是非会ってみてはどうだろうか?と
最初はどうしようか迷った。
だって僕の旅はとてもマイペースだし、
夜型マイペースのサジュークと一緒に行動してると
会うのはちょっとめんどくさい。
が、これは何かの
チャンスなのでは
ないだろうか?
僕はすぐにFacebookのメッセージを送った。
イズミルで会っていただく約束は取り付けたが、
連絡ができていない。
イスタンブールに来たことを伝えて
日程調整をしなくちゃ!
「それでは明日」ってな具合で
そんなすぐには会えないだろう。
Wi-Fiが使える知り合いのカフェで
僕はiPhoneをいじくった。
![IMG_2198](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
出て来た大きなコーヒーに感動した。
そして、わざわざペリンが
僕につき合ってくれたのはありがたかった。
長い時間僕につき合わせるのも悪いと思ったので、
さささーっと連絡を取ったり、
調べものしてカフェをあとにした。
しかもお代も持ってもらうって、うう…。
あざっす!大人だよ!
ペリンに連れられて
向かったのは
屋上にあるバーだった。
![IMG_2201](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
![IMG_2203](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
屋上からはイスタンブールの街並が
断片的に見えた。
![IMG_2212](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
時々カモメが上空を飛んでいるのが見えた。
日の当たる席で深くソファに沈み込む。
バーのすぐ隣りはダンスフロアーになっており、
ジャズっぽい音楽に会わせて
数人がレッスンをしている。
![IMG_2199](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
果たして僕が一人でここに来たとしたら、
この場所に来ることができただろうか?
そう考える。
一瞬一瞬の出会いに感謝したい。
そしてその出会いが
僕をここに運んで来てくれたことにも。
「ティシュケレデレム」と言うと、
ペリンはニッコリ笑った。
日の沈むまでそのカフェで時間を過した。
ギターを持って来ていたので、
すぐに周りの人たちとコミュニケーションが
取れるのもありがたい♪
![IMG_2210](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
「さぁ行きましょ」
とペリンと再び最初に行ったブックカフェへと戻る。
さっきのはなんだったんだ?
一日で3つもカフェを梯子するなんて。
僕としては嬉しいけどね。
相変わらずにウィンクをかましてくる
カフェのおっちゃんに笑いながらサジュークを待った。
ニコニコして戻って来たサジューク。
どうやらテストに受かったようだ。
街には沢山の彼の知り合いがいた。
![IMG_2215](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
昨日会ったサジュークのいとこたち。
そして沢山のバスカー仲間たち。
夜の街をのんびり歩く。
いつまでもにぎやかなイスティカル通りだ♪
![IMG_2228](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
![IMG_2234](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
さきほどの屋上にあるバーで時間をつぶした。
時刻は24時。
相変わらずサジュークとペリンはいちゃいちゃしている。
Wi-Fiのパスコードが分からなかったので、
僕はただただまったりしていた。
ソファに寝っころがって夜空を見上げる。
オープンテラスのバーの屋根の向こうに小さな星が見えた。
今日の寝床はバーのマスター、ビギンの家。
![IMG_2258](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
サジュークとは出身地が一緒らしい。
二人を見ていると、彼らが
初対面のようには見えなかった。
それくらいフレンドリーなんだ。
僕たちをアパートの時分音部屋に案内したあと、
ビギンのおっちゃんはまた仕事へと戻っていった。
ペリンも今日はここに泊まるらしい。
ソファの上で楽しそうにお喋りする二人。
深夜2時をまわり、僕は空気を読んで
二人におやすみを言ってベッドに横になった。
今日もいろいろあったな。
やっとイスタンブールに来たんだ。
ヨーロッパはもう目前。
![IMG_2259](http://yosukeshimizu.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
——————————————–★世界一周ブログランキングに参戦しております。
ふはぁ~~~!!!全然日記が追いつかないし、書きたまっていくよぉぉぉ~~~!そのくせ日記はグダグダと長い。3行日記とかでいっすか???
…
いやよくねーな。せっかくの人生かけた世界の旅だもんな。
これからイスタンブールでの日常編が始まります。
バナーをポチしてページの読み込みが完了するとぽいとが入る仕組みです。
★Facebookページもよろしく!「旅する漫画家」
★Twitterもね!「Indianlion45」
コメントを残す